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仕事が嫌すぎて泣いた話〜わたしがわたしを褒めるまでの記録〜

通勤途中に歩いていて、仕事のことを考えだしたら不安になって、泣きそうになったことはありませんか?
わたしは何度かあります。
だけど今回は「泣きそう」ではなく、実際に泣きました。
わたし史上最高レベルで仕事に行くことが嫌になったので、ある意味とても新鮮な体験でした。

ある冬の日のこと

11月もずっと忙しかったことに加えて、これから年末までの1か月、さらに業務量が増えて忙しい日々が始まることがわかっていました。先輩が海外出張へ行き、不在の間に割り振られた業務量が、明らかに自分のキャパを超えています。

託された業務は、担当外ということもあって、転職して1年目の私には初めてのことばかりで、予備知識もなく、なにが起きるか予測できないし、周りに迷惑をかけずにやれるのかとても心配です。

それに毎日遅くまで残業することが予想されます。それはわたしだけでなく、チームのみんなも状況が同じということもあり、誰かにヘルプをお願いすることもできなさそうです。かなり気が重い。
これからの1か月、ギリギリの日々が続くのが目に見えていました。始まってないのにもうつらい。

さらに、体調が悪かったんです。扁桃腺が腫れはじめていて、このままいけば、熱が出る予感がする。まだ水曜日なのに。
しかも、かかりつけ医は今日は休みです。仮に開いていたとしても、病院に行けるような時間に終わるわけがない。明日の朝、熱が出ているかもしれない。
今、自分が体調不良で休んだりしたら、他のメンバーの負担が増えてしまう。

起きてもいないことで、勝手にどんどんどんどん自分を追い込んでいました。

これからこの状況が1か月も続くのかと思うと
海外出張に行っている先輩に気軽に相談できない中で、割り振られた業務をきちんとこなせるのか、
体調を崩しながら、働かなきゃいけないのか、
熱が出るかもしれない不安、
体調管理ができていない自分が悪いのか、
仕事しかできず、自分の時間が持てない日々が続くことが嫌だなって思う気持ち
逃げ出したいけど、逃げられないーー

信号を待っている間にいろんな感情が押し寄せてきて、溢れてくる涙を我慢できませんでした。大阪市役所の裏でした。

道端で泣いて、わかったこと

数分後、なんとか涙を抑えて、何度も何度も深呼吸して、気持ちを落ち着けて、再び会社に向かって歩き出しました。

次の信号までの間に、
「涙が止まらないのは、こりゃもう限界だっていうサインだな」
って思い始めました。

扁桃腺も腫れて、身体が疲れ切っている上に、精神的にもキャパを超えている、と自分で実感できたし、
「これ以上、無理し続けたら心を病んでしまう。やばい。」
直感的にそう思いました。

泣いてからの日々

公道で泣いた日の夕方、やっぱり扁桃腺が腫れているのが本当に不安だったので、会社の近くの病院へ駆け込み、「とりあえず、木曜日と金曜日を乗り切れるように薬をください」とお願いして、薬を飲みながらなんとか金曜日まで無事に駆け抜けました。

週末にかかりつけの病院で、さらに薬を処方してもらい、翌週はその薬を飲みながら、毎日22時まで残業しました。
でも金曜日の夜にはなぜだか吐き気がしてきたので、早めに帰りました。
翌日の土曜日の午前中は涙が止まらなかったけど、泣いたらスッキリして少し元気になったので、スーパー銭湯でのんびりして、疲れとストレスを洗い流しました。

仕事がひと段落したから見えてきたこと

年末も押し迫ったクリスマスの週末に12月を振り返ったら見えてきたことがありました。
ひとつめは、身体とメンタルを同時にやられるとやばいってことです。

わたしが今回、公道で泣いた原因は、この5つだと考えられます。

①自分のキャパを超えた業務量や、担当外の業務をきちんと遂行できるか、という不安
②長時間残業が続いて、睡眠時間が短くなったことでたまっていた疲れ
③睡眠時間が短くなったことが原因で起きた体調不良
④ストレスをストレスと感じてない鈍さもあり、知らない間にストレスを溜め込んでいた&帰りが遅いので、誰にも話せず、発散することができなかった
⑤自分の毎日が仕事に奪われるような感覚に対する嫌悪感

なんだかとても基本的なことなのかもしれないですけど、体力とメンタルを同時にダメージを受けると自分を保っていられなくなるということがわかったことは、まずは大きな収穫でした。
これまで、これほど仕事に行くのが嫌だと思ったこともなかったし、夜に誰かが放火して職場が燃えてくれないか、とまで考えたし、自分の思考にとまどったこともありました。
これまで体力とメンタル両方を同時に削られる経験をしないまま働けていたのは、ある意味とてもラッキーだったのだな、という風に感じました。

ふたつめは、仕事をやりきったって単純にポジティブに考えられたことです。

12月にオンラインイベント3本を準備して開催しました。オンラインイベントを終えたときは、わかりやすい達成感がありました。ちゃんと、「あぁー、やりきった、わたしがんばった」って思えたことはとても大きかったです。

イベントが終わるたびに、肩の荷が下りる感じがしました。配慮が行き届かなかった点や、改善すべき点はあると思います。それでも、1か月で3本のオンラインイベントに挑んだ自分がいます。イベント開催のノウハウの蓄積だけじゃなくて、不安と苦悩を乗り越えて、イベントの成功体験と満足感を得ました。11月の自分から少し進化しているかもしれないです。
こんな状況でも、プラス思考で考えられる自分がいたことも、少しうれしいことでした。

本当に怒涛の1か月でした。100%以上の力を仕事に注いで、12月を駆け抜けた自分を褒めようと思います。

あ、そうだ、街に出てご褒美スイーツでも食べよう。

Text by ひらみなおこ(ふつうの会社員)





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