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悩みの源流は忘れられた原体験の中にある。という話【前編】

自分自身がなぜ悩んでいるのか?

こんな事を考えた事はありますか?例えば

・不安な気持ちばかりが先行してしまう
・人に否定されるとそれに従ってしまう
・自分より出来る人間と比べて落ち込む

これらの感情に対して
「なんで不安になってしまうんですか?」
「なんで否定さえると従ってしまうの?」
「なんで出来る人と比べてしまうのか?」

このように問いてもなぜだかまでは解らない方が多いのは事実です。

この問いの本質は否定する為のものではなく、そう思う感情はどこからきているのかという源流に対する問いかけです。

「なんで?」を繰り返していきつく先は

「何でか解っていたらそもそもこんなに悩まないですよ!」

という答えです。

逆ギレとかいう事を言いたい訳ではなく、これが正直な現状の”答え”だと思っています。

すなわち「なんで?」と思う感情が解らずに自分自身がコントロールできなくなっている状態という事がわかれば、その源流をたどれば「なんで?」の答えが見つかるという事でもあるんですね。これを私は

”原体験を探しに行く旅”

と呼んでいます(=゚ω゚)ノもう少しわかりやすく言うと”自己分析”です。

今日はそんな相談者と源流をたどる旅の軌跡を描いていこうと思います。

1、はじまりは僅かな”ノイズ”

相談者の方と始めて出会った時の印象は

・バイタリティがある
・声が大きく自信がありそう
・積極性があり行動的な雰囲気

そんなイメージでした。
実際にお話を聞いていても、前職で行っていた業務内容、ポジション、向上心などイメージ通りで、その職を辞めて技術職に就くべくスクールに通い目指す仕事でも足手まといにならぬようにと日々学習していました。

ただ、要所ようしょ”ノイズ”(違和感)を感じる事がありました。
それが

「僕よりも出来る人間は沢山いるし、自分は全然ダメですよ。」

一件、謙遜しているかのように聞こえますが、それだけでは無いという感覚が自分の中で感じる”ノイズ”です。

そこで、仕事に関しての相談で違う角度からの提案をしてみたんです。
そしてその日はそこまでにして、相談や質問があれば気軽にして欲しい旨を伝えて別れたのでした。

2.コントロールできない”感情”の正体

その日のうちに連絡はきました。
内容は

・その道に進んで自分は上手くいくだろうか?
・やっていきたい思いはあるけれど失敗したらどうなる?
・職歴を一つ増やしてしまったらその先の自分の価値はありますか?
・職場先に自分の事をよく思わない人がいたらどう接したらいいですか?

発端は友達への相談から始まり、クチコミに流れ、調べれば調べるほど不安な感情が爆発してしまったようです。

最初に感じた”ノイズ”の正体は、相談者の中にある”二面性”である事に気づきました。

こう言うと、普通でない印象や誤解を与えてしまうので補足をいれると、私の感じる”ノイズ”というのは私に向けられた意図的な意思のあるものではなく、本人の中に生息している”2つの鼓動”というものです。

私はよく物事を”表裏一体”で表現しますが、例えば表が”正”で裏が”否”だとしたら、表裏が一体となっている場合はこれら相反するものが和音を奏でている訳です。しかしこれが”不協和音”に感じると歪な”ノイズ”と感じるのです。

この”ノイズ”がどこから来たものなのか、そして本人でも気付けなくなるほど馴染んでしまった状態をどのように再び”和音”として綺麗な音色にしていくか?という源流への旅が始まるのでした。

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