ChatGPTで教員業務を効率化
学校におけるChatGPTの活用と実践例
先日、都内の某私立学校を会場として「生成AIを活用した教員業務の効率化」をテーマとしたセミナーに参加して参りました。内容は3部構成となっており、以下のような流れでした。
1 生成AIの性質理解とその使用について
2 プロンプトの設計について
3 某大学付属学校の校長先生による実践例の紹介
詳しい内容については差し控えますが、第2部で行ったグループワークの際には、同じグループになった先生方の「業務を効率化したい」「この先、どのように生徒へ生成AIの指導をすればいいのか」という思いを聞きました。また、他のグループからは、生徒の調書や推薦文で生成AIを使用できないか、という声がありました。やはり、業務の効率化に生成AIを利用したいと考えている教育従事者の方や近い将来、生徒に対して生成AIの指導が必要になると感じている方が一定数いることを体感しました。
第3部の校長先生による講演では、学校を挙げて生成AIを活用していることを伺いました。校務ではもちろん、現在は生徒さんも利用しており、校内で行われた講義の際にはプロンプトエンジニアリングを1時間で身に付けた生徒さんの様子をご紹介いただきました。
こうした取り組みは、校長先生の教育への情熱や情報収集力、先見の明るさがあってのことだと思いますが、既に取り入れて教育改革を行なっていることに驚きました。
以上、先日のお話でした。
ChatGPTを用いた教科別学習支援
今回は、ChatGPTの英会話練習における活用の紹介をします。
こちらをGPTsで作成し、実際に使用した感覚として、英会話練習や文法チェック、英作文の練習にも利用できると感じました。作成目的は、「英語のスピーキングレベルをCEFRの指標で一つ上達させること」としました。
作成方法はこちらの「1.手順」をご確認ください。
0. GPTsのインストラクション(構成)についての概要
・GPTsの名前は「英会話練習のフェレットさん」
・私自身の英語レベルを申告し、そのレベルで会話をしてもらう
・英会話は3、4回程度で終了
・最後にフィードバックしてもらう
カスタマイズしたChatGPTとのやり取りは、以下の通りです。
1. 英語レベルの判定とスタートの合図
私の英語レベルを「英検?級」や「TOEIC?点」のように申告して、CEFRの指標でレベルを診断。私の力量+αの英語レベルで会話をする。
2. トピックに対して会話を始める
私のお気に入りを入力し、その返答を得ます。この段階では求めていない改善点の指摘が入ってしましました。求めていないという点では修正が必要でしたが、悪くないなと思いそのまま続けました。この後、修正予定です。
3. やり取り
3.フェレットさんの質問に関して回答をし、その返答を得る。
4. 最後に指定したフィードバックを得る
4.更にフェレットさんの質問に回答し、返答を得る。3、4回程度の会話でフィードバックするように指示をしているため、ここでフィードバックを得ました。この後、会話を続けることも可能でした。
英語学習におけるChatGPTの文法と会話練習
ChatGPTのGPTsで英語学習用にカスタマイズすることで、生徒の学習進度に適切に対応する指導へ活用できます。また、授業中や課外の個別教科指導での利用場面を考えると、教員業務の効率化に繋げることも可能だと感じました。今回の活用例を授業展開の演習場面の中心に置くことや課外の個別教科指導で活用することで、教員の負担を軽減することにも繋げられます。
まだまだ、ChatGPTの活用は考えられます。
今回は、英語学習におけるChatGPTのカスタマイズでしたが、次の機会には別の教科に応用していこうと思います。
この度も、最後までお読みいただきありがとうございました。
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