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私案:出雲駅伝

朝日新聞から正式発表前に2020年の出雲駅伝が中止を検討しているという一報がでた。

朝日新聞の記事は有料会員しか読めない記事となっているが、系列である日刊スポーツからより詳細な背景がわかる記事がでた。

出雲駅伝の後援はフジサンケイグループが連ねているから、これは朝日新聞が先んじて報じたということになる。7月27日に出雲市の長岡秀人市長が定例会見で発表することになっているので、これを書いている7月24日の時点ではまだ中止が決定したわけではない。

今シーズン、全世界的にロードレースの開催が難しくなっている。観客・スタッフのコントロールもききやすい競技場でのトラック&フィールド種目と違い、沿道に不特定多数の人が集まる可能性もあるうえに、広範囲にわたって、スタッフ・ボランティアを配置する必要のあるロードレースを「密」をふせぎながら運営することは普段にまして別の労力をともなう。そして、これまで、ロードレースの開催への一番のハードルは交通整理を含めた警察との折衝であったが、コロナ禍においては、さらにコース周辺への近隣住民の理解を得られないと、レースそのものが開催できないという事情がある。

出雲駅伝の主催は(主催:公益社団法人日本学生陸上競技連合、出雲市)全日本大学駅伝は「主催:公益社団法人日本学生陸上競技連合 朝日新聞社 テレビ朝日 メ~テレ」箱根駅伝は「主催:関東学生陸上競技連盟」。学生3大駅伝でもそれぞれの主催者によって、駅伝の色あいはかわってくる。つまり、今回の報道は「行政としては中止も検討せざるを得ない」という見解が先んじて表に出た形となった。

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これまでも駅伝の開催を危惧する声はあったが、スタートの出雲大社をのぞけば、比較的牧歌的なコースが続く出雲駅伝の開催は難しくないんじゃないかと、ほとんどの人々が楽観的に考えていたように思う。まだ、決定が出てはいないが、行政側から大きく記事を否定するコメントが出てないことから、開催は非常に厳しいものとみていいだろう。

そこで、自分が「出雲市の職員だったとして」代替案を考えてみることにした。考えることは自由だ。もし、採用されたら儲けもんだと思って、みんなも考えてみてほしい。「市長、今年の出雲駅伝はこうしてみてはいかがでしょう?」と。

世界中のレース状況を見渡してみると、ロードレースは、ほぼ全世界的に壊滅状況だ。沿道の観客、および沿道周辺の住民をコントロールできないことが最大の理由。ただし、同じ陸上競技でも競技場で行われる大会は観客を入れないことによって世界中で動きつつある。その大会を観ていると、キーワードは「コンパクトな大会」と「視聴者数の最大化」の両立にある。

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