【ダイエッター必見】幻の名著?!「そのひとクチがブタのもと」で、参考にできること
論文撤回、コーネル大学辞職の著名栄養学者ブライアン・ワンシンク氏
この書籍は、翻訳本が2007年に発売されている。
(原題は「Mindless Eating」)
当時私は、美容業界でサプリメントや、美容健康関連の各種サービスの企画開発、情報発信提供を行う仕事をしていたので、ダイエット関連の本や情報は手当たり次第に目を通していた。
「食品消費の行動心理学」の研究をする、アメリカで著名な著者のこの本は、「ダイエットは栄養学ではなく、心理学の領域だ」と感じていた私にとって、嬉々とする情報が詰まったバイブルとなった。
ちなみに、貸し出し用にもう1冊購入しているので(当時、周囲に勧めまくっていた)、2冊もっている(笑)。
しかし。
コーネル大学教授でこの分野の第一人者、イグノーベル賞を受賞し、アメリカでのメディア出演も多い有名人であるブライアン・ワンシンク氏であったが、なんと2017年、ネカト(研究不正の「捏造(ねつぞう)」「改ざん」「盗用」のこと)で論文が撤回され、教授を辞職しているのだ。
科学において、ネカトは論外である。
何をどこまで信じていいのかが全く判断できなくなってしまう。
しかし。
あまりに精度を問い過ぎて、十分参考になりそうな情報を放置するのはもったいない。
私たちは、食習慣においても日々、実践、改善していかなければならないのだ。
私は、美容から保健の分野にフィールドを移し、改めてまた日々、「減量」の使命に立ち向かっている。
保健領域の「減量」には、命がかかっている!
というケースがあるのも、大げさではない。
ちなみに、なぜ私は保健領域にフィールドを移したのか。
私自身のダイエットに、決着がついたのだ。
もはや、ダイエットという概念はない。
散々、ダイエットの情報を追いかけてきて、結局ダイエットと決別できた要因は「運動の趣味化」でした。
(もともとは「運動なんてするもんか」と、エステティシャンになったという、筋金入りの運動嫌いだったのですが。)
この真実にたどり着いた時、ダイエットサプリや、ダイエットメソッドの開発への熱意が冷めた。
これからはこの真実を伝え、一人でも多くの方が実践できるようにサポートする。
熱意は、こちらに傾いのです。
(サプリ開発やメソッド開発の方がお金にはなるんですけど・・・これを「ニーズ」というべきでしょうか、笑。)
学べば学ぶほど、「ヒトは動物」である。
「動かないと死んでしまう」と、確信しています👍
今回は、こちらが本題ではありませんが😊
大いに参考にしたい「無意識の20%」という概念
以下については、大いに参考になると思う。
実際、私の経験則でも、同様に感じることが多い。
我慢のダイエットは成功しない
1.カラダがダイエットと闘う
極端に食べる量を減らす、つまり摂取エネルギー量が急に減ると、カラダはできるだけエネルギーを消費しないよう「省エネ」モードになる。
2.脳がダイエットと闘う
意識しながら何かを繰り返し我慢し続けると、結果的にその我慢したものが欲しくて欲しくてたまらなくなる。
実際、
・体重が急に増え始める30代後半から40代に「食べないダイエット」をして減量、50代でさらにまた基礎代謝低下で太ってしまった。しかし、既に相当代謝が落ちてしまっているので、食べる事から始めないと減量する術がない。
という人が、思いのほか、存在する。
・ダイエットプログラム終了後、タガが外れたように、むしろ以前よりも嗜好品摂取が増えてしまい、かえって太ってしまった。
という人も思いのほか多く存在し、私は実際、上記について重ね重ねお伝えをしている。
「無意識の20%」を知る
・摂取エネルギーを1000Kcal減少させようとすると「我慢」を自覚する
・摂取エネルギーが1000Kcal増えると「服がキツくなる」等の自覚が生じる
・毎日100Kcalづつ摂取エネルギーが増加すると「無意識のうちに」太る
・毎日100Kcalづつ摂取エネルギーが減少すると「無意識のうちに」やせる
そして、
・食べる量を2割少なくしても、人はそれに気づかない
・私たちは胃袋ではなく、目を信じる。いつも200g食べているのを100gにすると空腹を感じる
【結論】
・ハイカロリーなもの・嗜好品は2割少なくする
・野菜・果物を2割増す
経験則においてお伝えさせていただくと、
時間が経てば、どうしても嗜好品の摂取量は増えてくる。
疲れ、ストレス、癒されたい・・・
日常生活において、嗜好品を摂りたくなる要因はゴロゴロしている。
よって、
体重を計ることを習慣化し、「増加傾向」を感知したら改めて嗜好品を2割減らす。
これをこまめにやっていくのが、「体重を増やさない」秘訣です。
私たちは「ダイエット」「ダイエット」と言いますが、
太らなければ、ダイエットは不要。
「太る」か「やせる」しかない日々の食生活ではしんどいので、無意識の20%を利用して、食生活を大いに楽しもう。
本書籍にも、ちりばめられているメッセージです。
罪深くはないであろう、参考になるかもしれない軽いネタ
👌私たちは日々、食事に対して200以上もの決断をしている
・動物としての歴史により、できるだけ頻繁に食べろ、できるだけたくさん食べろと訴えかけてくる
👌目に見える食べ物があると、その食べ物について見るたびに「欲しいのか欲しくないのか」決めなければならない
・考えた分だけ、量を食べてしまう
・控えたい食べ物は見えないようにする
・ヘルシーな食べ物は逆に見えるようにする
👌「満腹感=お腹いっぱい」ではない
・どれだけ嚙んだか
・どれだけ味わったか
・どれだけ飲み込んだか
・その食べ物についてどれだけ考えたか
・食事にどれだけ時間がかかったか
・勢いよく食べると、たくさん食べてしまう
・「もう空腹ではない」という合図を出すには20分はかかる
👌体重により、食事の終わりの合図が異なった
・体重がある人ほど、食事のやめ時を外側の合図(皿が空になった、テレビの番組が終わった等)に頼っていた
・体重が少ない人は「満腹感」という内側の合図に頼っていた
平均して、
👌標準体重の人は食べた量を実際よりも2割少なく見積もる
👌肥満の人は3~4割低く見積もる
👌「低脂肪」ラベルのグラノーラを受け取ったグループは、レギュラーラベルを受け取ったグループよりも49%多く食べた(太り過ぎの人ほど顕著であった)
・食べる口実を探している際の、絶好の言い訳になる
(※この傾向は、クライアント、また私自身の経験則でも感じている。)
👌私たちは胃袋ではなく目を信じる
・前もって料理を皿に盛っておく方が、都度おかわりするよりも約14%食べる量が減る
・食べた後の肉の骨、空になった飲料のボトル、グラス・・・などが目に入っている方が、食べる量が減る
👌何であれ、大きなパッケージでもらった人の方が、平均して20~25%多く食べている。スナック菓子はもっと顕著
👌細長いグラスを使った人に比べ、低い幅広いグラスを使った人の方がジュース、ソフトドリンクを平均19%多く飲んだ
・私たちの脳は、対象物の幅よりも高さに過剰な焦点をあてる
👌本質的に、私たちは大きさを推定する基準として、背景にある物体を利用する
・大きな器だと料理が少なく見えるため、多く取ってしまう
・Mサイズのハンバーガーを小皿に乗せて出すと、カロリーが18%多いと思い込む
👌種類がたくさんある(あると思い込む)ほど、量を食べる
・同じ刺激ばかり経験していると感覚がマヒして、飽きる(感覚特異性飽和)
・宴会・パーティー等では、一度に二種類以上の料理を皿に取らない
👌ハイカロリーなものは、食べる量を抑制するテクニックを使う
・パッケージが小さいものを選ぶ
(ジャンボサイズのものは詰め替える)
・小さなサイズの皿に変える
・グラスは細身にする
👌ヘルシーなものは、食べる量を増やすようにテクニックを使う
・大きな皿に盛る
・種類を増やす
👌「利便性」から逃れられる人はいない、便利ならば消費される
・避けたいものは食べられるまでを「不便」にしておく
👌食事は買い物に似ている
・ショッピングモールに長くいるほどたくさん買い物をする
・テーブルに長居するほど、その分だけ食べる
👌「コンフォートフード」を書き換える
・「コンフォートフード」とは、「おばあちゃんのアップルパイ」等、人生に楽しみを与えてくれる思い出、自分のアイデンティティ
・楽しみの「我慢」は失敗する
・健康によい食品とポジティブな思い出を組み合わせて書き換える
最後にお伝えしたいこと
ご参考になる情報はありましたか?
なんやかんや、「ダイエット」情報とは長~くつき合ってきた私ですが、私見をお伝えすれば、
ダイエットを食べ物の調整だけに頼ると、むしろ執着して囚われる。
「気をそらす」ことが大事であり、「節制すべき行為」という認識ではなく、「楽しむ」「大事にする」ことが最も大事であるとも感じています。
そして、「味覚」は積みあがって形成されるもの。
飢餓の時間が長い私たちは、本能的にエネルギー源となる「糖」「脂肪」を好みます。
脳が強烈に快楽を感じる。
舌の味蕾(味を感じるセンサー)が鈍り、今までの量では満足できなくなる。
こんな状態に、『意志』が敵うわけがない。
ということで、私はいつも「味覚」が変わるような食事に『替えて』いくことをおススメしています。
この『替える』というのも、魔法のキーワード。
ググっとハードルが下がるから。
そんなわけで、よろしかったらぜひ、こちらの記事もご覧ください。
『意志』に頼らないヒントの記事を、これからもまとめていきたいと思います👍
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栄養術(食べてから使うまで)コーチ
早坂美智子
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