見出し画像

タコスの読書:人生の勝算

SHOWROOMという仮想ライブ空間で様々な人がライブを行うサービスを創業した、33歳の若手IT起業家、前田裕二。イケメンですよね。早稲田を卒業し、外資投資系銀行に勤務、その後、DeNAに転職。そして、起業し大成功。

画像3

さらにさらに、彼女は石原さとみ。(別れた説もありますが...)

画像2

こんな、人生の勝ち組街道とも言えるような道を通ってきた前田さんですが、この地位に行き着くまで、まさに、漫画の主人公のような激しい人生を送ってきました。そして、日々試行錯誤を繰り返しているうちに、確信を持った人生の勝算を、持つようになります。人生の勝算、なんの根拠もないこの持論に僕の魂は震え上がりました。著者の本では、メモの魔力が有名ですが、個人的には、この本の方が好きです。メモの魔力は明日にでも解説しようと思います。

画像2

それでは、これを読んでいるあなたも人生の勝算を持つために大切な3つのポイントをお教えします。

1.絆

画像4

前田さんは、物心ついたときには父親がおらず、8歳で母が他界。10歳年の離れた兄と一緒に親戚の家に引き取られましたが、その家庭は貧困で、親戚の子供に、良いご飯を食べさせる余裕もなかったそう。そして、当時、小学生だった彼がお金を稼ぐために選んだのは、アコースティックギターによる路上での弾き語り。この経験こそが、後に事業を立ち上げる際の原点となります。しかし、弾き語りを始めてすぐに壁にぶつかりました。まず、行き交う人が立ち止まってくれない。歌がもっと上手になればいいのか、あるいは演奏技術を高めるべきか。そこで著者は、冷静にお客さんの立場になって考えた。「自分なら立ち止まるだろうか」。みすぼらしい感じの小学生の路上演奏なら、答えがNOなのは明らかだった。著者は、演奏する曲をオリジナル曲からカバー曲へ変更し、提供するコンテンツを「未知から既知」にすることで、人々により大きな影響を与えられる、という仮説のもとである。結果は上々、立ち止まる人の数は徐々に増えていった。しかし、すぐに収入という、第二の壁が目の前に立ちはだかった。音楽で食べることが最大の目的にもかかわらず、1ヶ月500円の売上ではあまりにも少ない。そこで、著者はセレブのイメージがある港区白金へと、場所を変えた。しかし、港区白金では、当時流行っていたカバー曲を歌っても道行く人は足を止めてくれない。今度は語り継がれていた名曲を演奏すると、街行く女性たちの興味をひくことができ、そうやって工夫を重ねるうちに、半年後のギターケースには、多いときには月10万円ほどのお金が入るようになっていました。

画像6

半年間の試行錯誤の末、お金を稼ぐために最も大切なことは「濃い常連客」を獲得することだと著者は学んだ。そのためには次の3つのステップがあるといいます。


1つ目は、お客さんを、会話のキャッチボールが成立する「コミュニケーション可能範囲」に引き込むことである。通常、人は警戒心を抱いて素通りして行く。
著者の場合は、演奏項目を手書きで書いたボードを掲げることだった。小学生が歌うとは思えない歌謡曲を提示することで、道行く人が立ち止まらずにはいられない仕掛けをつくり、これが奏功したのです。
続いて2つ目のステップは、お客さんからのリクエストに時間差で応えること。リクエストされた歌を無理して歌うのではなく、来週の同じ時間に来てほしいと、次回の約束を取りつけた。その背景には、歌の上手さとは別の土俵で戦うため、聞いてくれる人とより深く心を通じ合わせるため、という狙いがあった。1週間後に練習を重ねた曲を披露すると、お客さんには、「自分のために1週間も練習してくれた」というストーリーを付加価値として提供できます。
そして3つ目のステップでは、仲良くなれたお客さんにオリジナル曲を披露する。初めは見向きもされなかったオリジナル曲も、「絆」という価値が加わることで、聴く人にとって特別な曲へと昇華するのである。音楽を通じてしっかりお金を稼げるようになった経験は、のちに著者がSHOWROOMを立ち上げる際の重要な原体験となりました。

2.努力

画像5

著者は入社以来、早朝出社を続けた。出社は朝の4時半~5時頃。出社してからマーケットが開く9時までの間に新聞を隅々まで読み込み、実務の準備を済ませた。そして、9時からは顧客に電話をひたすらかけ続けた。
著者が自分自身に課していた「当たり前」とは、質を量でカバーすることだ。周りの先輩から変わった奴だと面白がられるほど、持ち得る全てのエネルギーを仕事に注いだ。それが著者の証券マン時代だった。

どれだけ、輝いて見えるような人も、楽をして生きているように見えている人でも、一般人の想像の300倍努力をしています。誰にも言われることなく、朝4時半に出社していた前田さんも、毎日、数時間しか寝ないで、本にサインを書き続ける西野さんなどなど。

とにかく、努力をしないと何も生まれない。これが、成功者からのメッセージでしょう。

3.コンパス

画像7

著者は本書の中で、「人生のコンパス」という言葉を多く使っています。あなたが、何をしたいのか、何が好きなのか、死んだ時にどう思われたいのか。難しい決断をするとき、あなたの指針になるもの、それが「人生のコンパス」。

人生は大海原に旅立った船のようだ。ってよく言いますよね。例え、大海原のど真ん中にいたとしても、コンパスがあれば、目的地に正しく進むことができます。しかし、コンパスがなければ右往左往して、あっという間に人生なんて終わってしまい、旅も成功することはできないでしょう。そのために、コンパスを持つこと。自分のことを考え、分析すること。そして、メンテナンスすること。例えば、今、mixiを復活させたい。と人生の目標を掲げたとしても、誰も使いません。今は、LINEで充分ですし、LINEですら、10年後には新しいappに、または全く新しい何かに変わっているかもしれません。なので、人生に、時代に合わせて、コンパスを選んだり、普遍的なものを「人生のコンパス」として持っておきましょう。

僕も、そのコンパスは持っていますよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?