見出し画像

おまじない


娘が寝る時におまじないをかけた。

〇〇ちゃんは、ママとパパの大事な子

寝る時に何度か呟いた。
本当はそのまま寝かしつけをするつもりだったが、暗闇でも娘が嬉しそうにニコニコして、ちょっと照れる時にやる体をくねくねさせる仕草をしていたので、灯りをつけて向き合って抱っこしながらしばらくおまじないを続けた。


何度も背中をさすったり、頭を撫でたりしながら目を見て繰り返す。

自然と私の気持ちもほぐれていった。

言葉のチカラを感じた。


なんだか今日も自分のやってる子育てに自信が持てなくて、またイライラして。疲れて。

罪滅ぼしの意味も込めて、娘は大事な子であることを再認識するためにも、呟いていた。
最初は言葉が先を歩くみたいな感じで、気持ちは置いてけぼりだった。ほんと、おまじないみたいに笑
けれど、だんだん繰り返すうちに、自分の耳にも、撫でる手の感覚から娘の体温やふわふわの感触を感じることで、だんだん心がついてきた。

そうすると、声も表情も、ほぐれていってだんだんあったかい気持ちになっていった。

娘にも少しは伝わったのだろうか。

寝る前にいい時間を過ごせた気がする。


私はよく、まるごと愛せているか悩む。

娘が期待通りの動きをしたから、かわいいんじゃないのか?
娘が困ったことをしてる時も、かわいいと思えてるのだろうか。
条件付きで愛していないだろうか。

いろいろな成長が著しく、できることも日々増えている。
できることが増えてるからかわいいんじゃないのか?
いつだってちゃんとできないとダメなのか?
甘えてくる姿を愛せているのか?

自信がない。
条件付きの愛?そんなつもりなくても、娘がそう感じていないだろうか。

いい子でいる姿が見えると、無理をさせてしまってるのではないかと思ってしまう。
私が甘えさせる余裕がないから、娘は頑張り続けるだろうか、とか。

考えてしまうんだけれど、まるごと愛したいし、愛せるようになりたいと思っている。
ついさっきおまじないの効果を感じたので、またおまじないを作ってみた。おまじないの乱用である。

トントンしながら
泣いてても 怒ってても かわいいかわいい
まるごと 〇〇ちゃん まるごと 〇〇ちゃん
まるごと だいすき〜

みたいなセンスのかけらもないへんてこ子守唄を作った。

不思議と言葉のリズムや変なメロディーでなんか楽しくなってくるし、本当に自分でもまるごと愛せそうな気がする。

頭でわかっていても気持ちがついていかない時は、言葉に出すっていうのはいいかもしれない。


今日の気づき、忘れたくなかったので書いてみた。
書いていていつも自分のnoteは、ありのままを書くつもりでいても見られることをどこかで意識してしまうので、なかなか書けない深い部分を、今日は書けた気がする。
すごい勇気がいることだけど。なんかそれができるようになったのも私の中では大きいかもしれない。


読んでいただきありがとうございました!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?