見出し画像

番外編1 英文メールの書き方例 Native English Speakerに謝罪する英文メールの選評

著者 徳田孝一郎
イラストレーター 大橋啓子

【前書き】

 今回の文章は2014年5月8日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載された「英語のそこのところ 第27回 ごめんでは済まないんです」のお題の選評です。note 版では「お題」を割愛してありますが、ファクシミリ配信誌の「英語のそこのところ」には毎回お題がついておりまして、みなさんから英文をいただき、烏滸がましくも選評をさせていただいていました。その選評がどんなものかということをちらっとお見せしたいと思います。
 7年前のものですので、時節にそぐわない内容はご容赦ください。COVID-19が収束して、Native English Speakerたちとの交流が再開され、謝罪する必要が出て来たときに参考にしてください。そんな謝罪することすら懐かしい昨今ですが(著者)。

【お知らせ】

企業英語研修用に使っているテキストを一般化したテキスト「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト1 基本時制 過去形」を出版しました。

 わたしの主宰する英会話スクール「英語・直観力」の企業向けテキストから、契約企業様向けの問題文などを差し替え、一般向けに手直ししました。
 7年間で100名以上のビジネスピープルを単独での海外出張や海外赴任ができるスキルを持った国際ビジネスピープルにした実績があります。
 英文作成力や速読力を付けたいと思っておられる方ぜひ、手に取ってみてください。必ず、英語・英会話が出来るようになります。

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

【受講生募集のお知らせ】

徳田孝一郎の主宰する英会話・英語スクール「英語・直観力」では、確実に英語力・英会話力を向上させたい受講生を募集しております。
中学生から社会人まで、受験英語・TOEIC・英会話、すべての英語のお悩みに対応可能です(レッスンはSkype・zoonなどで行いますので、安全です)。ご興味がございましたら、eisoco@eigoryoku-appu.comからお問い合わせください。

【指導実績】

<TOEIC>
大手電機メーカーSのグループレッスンをプロデュースし、2か月で100点以上のスコア伸長を達成。また、徳田の直接の指導では、平均120点以上のスコアアップを達成しています。
スコアアップ例
490⇒705、215点のスコアアップ(60分講義8回の受講)
215⇒620、405点のスコアアップ(60分講義12回の受講)

【お題】

 香水の通信販売の会社「パヒューム」に勤めるあなたのところに、受け取った商品が足りないという顧客からのメールが届きました。調べてみると確かに、注文は「グレープフルーツの香りの香水」GFPと「ベルガモットの香りの香水」BPなのに、GFPしか発送していません。完全に自分のミスです。
 早急に謝罪のメールを送らねばなりません。
 謝罪して、早急にBPを送ること、また、迷惑をかけたお詫びに割引クーポンを送ること書いたメールを作成してください。

【選評】

 お題の英文作成、たくさんのご返信ありがとうございました。
 イラストの交通事故の状況でも、I’m sorry と言わないのは理解しかねます というご感想をいただいていますが、ああいうどちらかが一方的に悪いと決めがたいときほど、Native English Speakerは謝りません。謝ると100%自分の落ち度になっちゃうんです。万が一Native English Speakerが事故の相手だった時は、心を鬼にして謝罪しないようにしてください。

 むしろ、お題のような明らかにこちらが悪い場合は、Native English Speakerもさくっと謝ってきます。その際は、まあまあで流さずに貰うものは貰っておきましょう(笑)

 英文メールがお題でしたので、メール本文の選評に入る前に「書き出し」や「結句」に関して触れておきたいと思います。書き出し、結句、自己紹介などは意外に迷うもの。テンプレート化してしまってください。

 まず「書き出し」ですが、これは、
Dear Mr. 名字, /Dear Ms. 名字,  
で決まりです。ビジネスではこれが最もフォーマルで安全な書き方です。注意したいのは女性に対して、Ms. を使う点。Native English Speakerは男女同権の意識が強いので、Mrs. というのを嫌う人がいます。もちろん、相手がそう呼んでほしいと知っている場合は、Mrs. で構いません。
 また、相手の性別がわからない場合は、
Dear フルネーム,
 で。敬称は使いません。

 次に、自己紹介。I’m ~~~~. と書く人がいますが、要注意。英文メールは電話と変わらないので、
This is ~~~.
と書きます。This is TOKUDA, Koichiro with Sphere Flow LLC. という感じです。で、本文に入っていきます。

ここから先は

2,089字

¥ 220

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?