ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
2017年公開
監督:ジェイク・カスダン
<あらすじ>
1996年、アラン(前作主人公)の手によって、川へ投げ捨てられたボードゲーム「ジュマンジ」をアレックスが海辺で発見し、家に持ち帰る。しかし、テレビゲームが普及しており、アレックスはボードゲームへ興味を示さなかった。その夜、ジュマンジはテレビゲームのカセットへと変化。アレックスはジュマンジを始める。
時は進み2016年、とある高校で問題を起こした生徒4名が校長から呼び出しを受ける。罰として校内の1室で雑誌のホッチキスを抜くことになる。作業をしている最中1人が古めかしいテレビゲームとジュマンジを発見。興味本位で全員がジュマンジをプレイすることになる。ゲーム内のキャラをそれぞれ選び、スタートした瞬間、全員ゲームの世界へ飲み込まれてしまう。
☑受け取ったテーマ
・冒険心
・それぞれの個性や長所の重要性
・見た目と心
☑こんな人におすすめ
・ワクワクする冒険を見たい人
・自分の個性の活かし方に悩んでいる人
・ゲーム好きな人
前作が現代のゲームへ進化した、コメディーアドベンチャーな作品。まさに笑いあり、緊張あり、感動ありの詰め込まれた作品。前作のような双六形式のゲームでなく、RPGの世界観。
ハプニングの目白押し、といったものではありませんが、RPGの王道を行く冒険心くすぐる作品です。
☑作品の特徴
ジュマンジの呪いが現代版となり、再始動。大枠は前作と似ている部分はありつつ、RPGの面白さをしっかりと引き出してきた物語構成になっています。序盤から内容の整理に困る複雑さはあるものの、決して難しい内容ではないので、気軽に楽しめるアドベンチャーになっています。
☑感想
RPGをテーマとした作品は少なくありませんが、上位に入る面白さだと思います。キャラクター選択によって、主人公たちの見た目は大きく変わります。そのギャップも実に面白い。見どころの1つです。
ストーリー自体は比較的定番ではありますが、ゲームの世界を忠実に再現されていて、なんだか自分もこんなゲームしたことがあるかも。なんて思いながらその世界観に入り込むことができます。
現実世界ではモテモテの女子高生が、キャラクターを適当に選んだせいで小太りの中年男性になったり、普段は地味でいじめられている少年がムキムキの博士になったり。それだけ見ればただのカオスですが、少しジェンダーの問題とも絡んでくるなーって感じもします。
女の子が選んだ小太りの男性。中身は女の子そのままですから、見た目は男性、心は女性となるわけです。しかし、そこに違和感をもつ人は誰もいない。ゲームならそういうこともすんなり受け入れられるんだな、、と。もちろん、誰が誰かというのを認識しているからこそだと思いますが、地味に大事な要素なんじゃないかなーと思ったり。
人は見た目で他人を判断してしまうものです。それは自分に対しても同じです。自分の見た目に自信がなければそれは言動にも出るだろうし、その逆もまた然りです。しかし、それぞれできることできないことが明確に決められているゲームの世界では、それぞれがプロフェッショナル。見た目なんて関係ない。
自分のできることを活かし、仲間と協力し試練を乗り越えていく。この成功体験からゲームの中に閉じ込められてしまった。5人は大きく成長していきます。
ゲームの中に閉じ込められなくとも、普段しているゲームからそういった学びを得て、人間として成長していきたいものです。
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