世界史の教科書、山川派?東京書籍派?どっちを使うべき?
世界史の教材は沢山存在しており、どれを使用すればよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。そこでここでは現在学校教材として主に使われている世界史の教科書を取り上げてレビューを行いたいと思います。
世界史の主な教科書として挙げられるのは山川出版社のものと東京書籍の二つだと思います。そこで、ここではその二つを取り上げたいと思います。
【詳説世界史(山川出版社)】
主な特徴
この教科書の一番の特徴は章ごとに概説が用意されていることです。概説が用意されていることで内容が理解しやすく、自学自習の際にも適しているといえます。また、重要語句が太字で記されているので単語学習にも役立ちます。山川出版社の世界史参考書は沢山あるので、併用しやすいということも利点として挙げられます。また、大学入試において山川の教科書を参考にしている場合が多く、入試で解答する際に山川の教科書で勉強している人が有利となる場合もあります。
オススメの使用法
近年、地図問題を入試で出す大学が増えている事もあり、地図問題の対策をしたいと考えている人も多くいると思います。山川の教科書では地図が多く掲載されているので、自分で同じ地図を何度も書いてみる事でより理解が深まると思います。特に、ゲルマン人とスラブ人の移動や大航海時代のような地図上で動きがある出来事を整理する際に効果的だと考えます。
【世界史B、新選世界史B(東京書籍)】
主な特徴
一つ前で紹介した詳説世界史に比べると少しレベルが高く、初めて世界史を学ぶ際には少し難しく感じることもあるかと思いますが、文章のレベルが高く論述の勉強に役に立つという意見もあります。また、山川の教科書よりもコラムが多く用意されています。
オススメの使用法
地図問題と同様に絵画や写真の問題が出題される大学もあります。こちらの教科書は山川の物に比べると地図は少ないものの写真がたくさん掲載されています。本来、絵画や写真を学ぶ際には資料集を使用することが良いとされています。しかし、通学時などで教科書を読みながら資料集を広げるという事は不可能なので、絵画や写真により多く触れるという意味でもこちらの教科書を使用することは効果的だと言えます。
【実際どちらが良いか】
Q. 入試の際山川の教科書の方が有利になる場合があるなら山川の教科書を使用したほうが良いのか?
A. 結論としてはどちらの教科書を使用しても良いです。しかし、これは教科書の内容をしっかりと理解している場合に限ります。教科書に記載されている内容は両社であまり変わりはなく、文章の表現が違うというだけです。ただ、前述した通り入試の際に山川の教科書から文章を引用してくる場合が多くあるので、東京書籍で勉強をしている人は教科書の内容をしっかりと咀嚼し、理解している必要があると思います。よって、私の意見としては、世界史に十分な時間を充て要ることが出来る私立文系志望の学生や論述を必要とするために世界史をしっかり学ぶ必要のある国立文系志望の学生にとっては東京書籍でも問題は無いと考えます。しかし、社会の第二科目として受験で使用する学生や理系の学生にとっては世界史に十分な時間をかけられないと考えるため、山川の教科書をオススメします。
Q. 論述対策には東京書籍の方が向いているか?
A.こちらも結論としてはどちらの教科書を使用しても良いと思います。なぜなら、論述を必要とする場合は必然的に世界史にあてる時間が多くなるからです。ただ、東京書籍の方が一つの文に使用されている歴史用語が多くあり、山川の教科書は読者のための説明部分が多くあるような印象を受けます。そのため、歴史用語を用いて簡潔に文章を書く練習をする際には東京書籍の教科書の方が効果的かもしれません。模試などで内容は分かっているのにも関わらず点数が伸び悩んでいる方は東京書籍の教科書の使用を検討してみるとよいかと思います。
【番外編】
番外編として、英語で読む高校世界史(講談社)、英文詳説世界史(山川出版社)を紹介したいと思います。こちらの教科書は前述までの教科書とは異なり英語で書かれています。世界史勉強の際に単語の暗記が難しいという意見がよくありますが、こちらの教科書を利用すると英語の綴りで覚えることができます。そのため、帰国子女の方やカタカナで単語を覚えることを苦手に思う人にはこちらの教科書を使用した学習をお勧めします。実際、頴才学院では英語の授業時にこちらの教科書を使用し、長文読解の練習をしながら世界史の勉強をしている生徒さんもいました!
【まとめ】
世界史の教科書は今回取り上げたもの以外にも存在します。今回のレビューは個人的な見解にすぎないですが、教材選びの際に参考にしていただければ幸いです。
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