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井上雄彦【THE FIRST SLAM DUNK】|ペンよりも速く

先日公開されました、井上雄彦 監督作品【THE FIRST SLAM DUNK】を、”映の会” で取り上げるかどうかちょっと考えましたが、あなたの意見も聞きたいと思いましたので書いてみます。

スラムダンク全巻が自室の枕元にあって、この夏に全巻夢中で読みました。
そんな私よりずっと年季の入ったスラムダンク好きのあなたが観ると、どう感じるでしょう。
 
前情報からイメージすると、「試合開始」というコピーであったので、【ドラゴンボール超 ブロリー】のようなバトルのみで突っ切る内容なのかなとか、想像していました。
*とりあえず、内容に関しては触れずに、進みます。

■スラムダンクファンへのサプライズ
これは、多分、熱狂的にスラムダンクが好きな人へのサプライズ的な映画なのかなと思いました。
もしかすると、スラムダンクを知らない人が観ると、感じることは出来ても、内容ははっきりとは分からないかもしれないと感じたからです。
それほど、それぞれのキャラをよく知るファンに向けられた、特別な作品に思いました。

■新人監督による初々しい作品
この作品がいいのかどうか、僕にははっきりさせることはできません。
だから、あなたの意見が聞きたいと思うんですが。
映画としては、ちょっと感情的で、あまりうまくいっていないように思いました。
ただ、それは初監督作品にありそうな、荒削りな初々しい断片的な作品でもありました。

■映像表現の映画
ボールやバッシュの効果音の臨場感が心地よかったです。
映像的にはCGアニメーション故か、人物がまるでアンドロイドのような多少の違和感をおぼえましたが、
紙に刻まれた登場人物たちが、そのまま立ち上がり、動き出したかのような新鮮さもまた感じました。

■漫画が生まれる瞬間
電光石火のドリブルなんて、描くペンのスピードが追いつかないほど、主人公たちがゴールを目指して走る。
このアニメ映画は、ペンのスピードと、主人公たちのスピード、その競争、そんな作者の芸術的な闘いをも記しているようにも感じます。

そうか、これは漫画なんですね、心は漫画。
漫画アニメーション映画。

というわけで、新しいドラマ設定を観せてくれたことで、また1からスラムダンクを読んだ時、以前とは違う見え方が増えそうです。
是非、あなたにも観て欲しい、そして感想を聞きたいと思っています。

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