映の会

映の会という映画らしい映画を静かに味わおうという会の断片です|会といっても私一人です|映画知識としては、さほど専門的でないですが、記録としても含め、友人にメッセージで映画を紹介するように気軽にやります|

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映の会という映画らしい映画を静かに味わおうという会の断片です|会といっても私一人です|映画知識としては、さほど専門的でないですが、記録としても含め、友人にメッセージで映画を紹介するように気軽にやります|

    最近の記事

    サミュエル・フラー【東京暗黒街・竹の家】|ヤクザ・ゲイシャ・フジヤマ

    1955年製作|アメリカ映画|上映時間102分 映の会では、今年になってすでに33本の映画を鑑賞しました。 本来なら、1本観るごとに、ここであなたに紹介していきたいところですが、書くよりも先に次の映画を観てしまうという中毒症状に陥ってしまってます。 こんなことは、生まれて初めてのことです。 この機会に、一心不乱に映画を浴びようと思いますので、紹介がゴテゴテになっても、お許し下さい。 とはいえ、周囲の人々になかな溶け込めずに、ちょっと拗ね気味のあなたに、何か面白い映画でもと常

      • リチャード・フライシャー【マンディンゴ】|醜さの悪魔的な美しさ

        どうやら、私は、あなたが観るべき映画を観ていないようです。 これこそ、あなたが観れば、楽しくなって、元気が出ること間違いなし、と言えるようなものが、最近観ている映画の中にないのです。 今回の映画などは、それどころか….絶対に観てはいけないレベルのものだと感じています。 黒人を産み育てて販売する奴隷牧場の一家の栄光と没落を具体的な行動で描いた映画【マンディンゴ】 ■ありふれた日常のようで何かが違う アメリカ南部の黒人奴隷時代の日常は、当時は公然と行われていたのだろうが、今か

        • 恋する惑星 天使の涙|感情と色気

          ウォン・カーウァイ(王家衛)の【恋する惑星】と【天使の涙】という香港映画を、京都みなみ会館で特集上映していたので観てきました。 たしか、この二つ映画をあなたは観たことあるんじゃないかな。 でも、そんなに好きではないと言っていたように思います。 私自身、当時、この映画に惹かれたものの、面白いかというと….面白くはないけどカッコいいから好きみたいな感じでした。 気障で感情的な、アジアの都市のクラシック映画風味な恋愛映画であり、犯罪映画。 ■アジア映画の衝撃と影響力 90年代、ウ

          • リチャード・フライシャー【絞殺魔】|意味のあるマルチ画面

            映画について、深く教えてくれる映画監督をしている先輩がいます。 その先輩は、かつて有名なミニシアターの館長もされていた経歴を持っておられるくらいで、とても映画に詳しいんです。 この【絞殺魔】という映画は、その先輩から教えてもらいました。 1960年代に実際に起こった「ボストン絞殺魔事件」を映画化したサイコスリラーものなので、怖い映画を観てブルーになるあなたにはススメにくいけれど、なかなか味わい深かったのでメッセージします。 ■職人映画監督フライシャー リチャード・フライシャ

            ロベール・ブレッソン【たぶん悪魔が】|美青年と虚無

            最近、月一くらいで行くようになってきたので、京都みなみ会館の会員になりました。 あなたは、どこかの映画館の会員になっていたりしますか? 今回観たのは、ロベール・ブレッソン監督の【たぶん悪魔が】という映画です。 ただ、あまりにも体調が万全でなかった私は、この傑作を前にして時々眠ってしまいました。 しかし、決して眠たくなる映画ではないと思います。 いつもの私ならば、どのカットにもため息をついて目を凝らしたでしょう。 Blu-rayを手に入れるかして、再鑑賞しようと思っています

            鈴木卓爾【嵐電】|3つの愛と恋の物語

            ちょっと私がよく知ってる場所が舞台になっている映画を観たので、あなたにも紹介したくて、メモします。 いつも通り、雑でごめん。 【嵐電】という映画です。 「らんでん」と読みます。 私の馴染みのTSUTAYAがある町の風景。 京都の嵐電が横断する、太秦撮影所近くの街角を舞台にしたロマンチックでありながら、リアリズムな映画でした。 嵐電にまつわる3つの恋愛模様を描いた物語です。 北白川派という、京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)の映画学科による、プロと学生が協働で一年をかけ一

            井上雄彦【THE FIRST SLAM DUNK】|ペンよりも速く

            先日公開されました、井上雄彦 監督作品【THE FIRST SLAM DUNK】を、”映の会” で取り上げるかどうかちょっと考えましたが、あなたの意見も聞きたいと思いましたので書いてみます。 スラムダンク全巻が自室の枕元にあって、この夏に全巻夢中で読みました。 そんな私よりずっと年季の入ったスラムダンク好きのあなたが観ると、どう感じるでしょう。   前情報からイメージすると、「試合開始」というコピーであったので、【ドラゴンボール超 ブロリー】のようなバトルのみで突っ切る内容

            ケリー・ライカート【ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択】|普遍的な普通の人々

            ケリー・ライカートというと、蓮實重彦さんが『ショットの撮れる映画監督』として称賛していることで知っている映画狂の方々も多いのではないでしょうか。 そういう私も、蓮實重彦さんのインタビュー記事で気になっていて、ついに鑑賞に至ったくちです。 ■こんな画面をもっと観たい なるほど、称賛されるだけのことはあります。 ショットが撮れるということも頷ける、どのカットも、いやショットも、息をのむほど素晴らしい画面。 ロングショットもクローズアップも、出し方も拍手もの。 こんな画面を求めて

            エドワード・ヤン【牯嶺街少年殺人事件】|超越した映画

            【牯嶺街少年殺人事件】は『クーリンチェ少年殺人事件』と読みます。 ■これぞ映画という美しい奇跡の一塊 とんでもない映画、すごい映画、比類なき映画、超越した映画 あらゆる表現で称賛されるこの映画に影響を受ける映画作家はとても多いのではないでしょうか。 そう思うくらいに、奇跡的な一塊の映画です。 暗い時代背景やその時代の子供達の、不良少年達の不安感や鬱屈が描かれています。 重そうな映画だなあ、暗いそうだなあとかあるかもしれませんが、それだけではない、そういうことではない。 そ

            新海誠【すずめの戸締まり】で感じた監督の位置

            日本アニメ映画の未来の系譜 西洋的なものを多く描いてきた宮崎駿監督などの日本アニメ映画の系譜を経て、それらのオマージュを散りばめながら展開する本作に、 これから先は、新海誠監督が、日本的なもの、或いは日本の神話的なもので、ちゃんと過去の日本アニメ映画の系譜をルーツにして未来に刻んでいこう、そうありながらも全てを越境しようという、監督自身の日本アニメ映画の系譜を担うことへの意志のようなものなのか、流れのようなものを感じました。 時間軸の中に永遠を感じさせる 常世は、「過去現在

            トリュフォー【華氏451】 |3つの味わい

            フランソワ・トリュフォーといえば、今まで3本だけ観たことありました。 【大人は判ってくれない】 【突然炎のごとく】 【アデルの恋の物語】 これらの作品も取り上げたいのですが、一旦置いといて… 先日観た、私にとって4本目のトリュフォー【華氏451】のことを記録しておきたいと思います。 まず、簡単に物語を引用します。 ①序盤のテンポが、流石トリュフォー オープニングクレジットが、ナレーションで処理されていて、ゴダールの【軽蔑】などを思い出しました。 それから、本編に入る

            ロベール・ブレッソン【ラルジャン】|3つの味わい

            1 ロベール・ブレッソン監督作品【ラルジャン】には、無駄なカットは何ひとつなく、情緒のためのカットも間もない、そして音楽もありません。 必要だと思われるカットすらない。 ストイックに削除して語る展開に、映画の真髄のようなものが味わえます。 隅から隅まで全てが、映画的で完璧に美しい。 完璧なんて語弊があるかもしれませんが、完璧という言葉が似合います。 2 撮影のパスクァリーノ・デ・サンティスは、私の好きなキャメラマンです。 ルキノ・ヴィスコンティの作品なんかも、この人

            JRG【勝手にしやがれ】|奇跡的な映画

            先日、ジャン・リュック・ゴダールの【勝手にしやがれ】を、京都みなみ会館で観ました。 今まで最も観た回数の多い作品のひとつですが、シアターでは初です。 シアターで観た【勝手にしやがれ】は、 今まで観たどの【勝手にしやがれ】よりも面白かったです。 劇場のスクリーンは偉大、もしくは神聖でもありますね。 【勝手にしやがれ】という映画は真似できません。 敢えて言うと【気狂いピエロ】は真似できる人がいても、【勝手にしやがれ】は二度と作れないような奇跡だと思います。 撮影のラウ

            映画を味わう会

            はじめまして、映の会・代表です。 会といっても、代表といっても、私ひとりです。 映画についてのnoteを始めたいと思います。 映画について自信が持てるほど詳しい訳ではありません。 学術的なことを発信できるわけでもありません。 ただ、子どもの頃から映画が好きで、自分なりに映画を愉しんできました。 *代表は現在48歳になります そのなかで、私が感じてきた「映画の味わい」や、様々な人たちの紹介や解説を手がかりにして、鑑賞した映画や、想い出の映画を 「映画って味わい深いなあ〜