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【デジモン02映画】悩める少女が「考える」大切さを伝えてくれた(井ノ上京ちゃんファン目線)

2023.11.03 地元の映画館にあさイチで乗り込んできました!
『デジモンアドベンチャー02 THE BEIGINNING』

いろんな意見があると思いますが、私は楽しめた口です。

ネタバレありです。


私は『デジモンアドベンチャー02』のファン。
その中でも、井ノ上京ちゃんが大好き。
素直で明るくて、才能にも溢れ、誰とでも心から仲良くできる子。
うわべだけじゃないコミュニケーションができる子です。
居たら友達になりたいなと思います。

だけど、デジモンアドベンチャー02本編ストーリーの中でたくさん泣いたり失敗したりすることもありました。
考えすぎちゃうんですよね。

「これだったらどうしよう」
「ああなっちゃった、どうしよう」
「もしかしたら私こう見られてる?」

そんなこんなで右往左往、最年長のハズなのになかなか落ち着きがない。
02本編ではしょっちゅう慌てん坊さんモードになってましたね。

その「考えすぎ」が本当に愛おしくって。
当時、子どもながらに悩んでいる自分と重ねて。
応援せざるを得ませんでしたよ、ええ。

今回の劇場版『デジモンアドベンチャー02 THE BEIGINNING』の舞台は、2012年2月。
東日本大震災のあった2011年からおよそ1年。
東京がもとの表情に戻ってきたあたりです。

大輔、賢、タケル、ヒカリは20歳の学年。
ヒカリちゃんはもう就職を決めている頃かな。

京は21歳の学年。
インドへ留学中。そっかIT先進国ってわけね。
02本編で世界の選ばれし子ども達として出てきた、インドの美少女ミーナちゃんがご学友に!

伊織は18歳。大学が決まり、自由登校の間にアルバイトしてるって感じかな?
ちなみに私は伊織と同い年。大学進学を控えている頃でした。

さて今回!
京さん。大活躍でした。

柔軟なコミュニケーション能力。
大人になるにつれ身につけた冷静な判断力。
(あの慌てん坊ガールが……!感涙)
ひとりひとりを温かく見て適切な声をかけられる心の豊かさ。

うんうん……大人になったねぇ。
子どもの頃の心の根っこそのまま、成長してくれました。

冒険の中で闘うことに躊躇したことも、
ダークタワーを倒すためのプレッシャーに負けそうになったときも、
仲間にネガティブ感情を持ってしまって自己嫌悪に陥ったことも、
生命が消える瞬間に深い悲しみに襲われたときも、

ぜーんぶ、無駄じゃなかったんですよね。

今回、彼女のセリフで一番心に残ったのが
「考えることをやめちゃだめ」(うろ覚え)
なんです。

主人公の本宮大輔は、良い意味で「考えない」ヒーロー。
考えるな。感じるんです。
直感の人間です。
ただ、直感の人間は少ない。思考の人間の方が多いわけです。

今回だと、ウッコモンを倒すべきか悩むシーン。
仲間同士で意見が割れ、考えることを諦めかけた一乗寺賢に対してかけた言葉。
(奇しくも、未来のダンナ様であります)

京はよく、02本編で「パニクって」いました。
原因はだいたい共通しています。
それは「考えすぎる」から。

常に頭がフル回転。どの選択肢を選べばよいかわからないから、思考回路がショートして大パニック。
だから、まだ子どもだった京さんは「悩める少女」(by舞台挨拶の遠近孝一さん)だったわけです。
そういえば、02本編の声優さんだった夏樹リオさんも、彼女を「考え込んでしまう」と評していましたね。

悩める少女だったからこそ、考えすぎる性格だからこそ、
「考えること」の大切さがわかる。
投げやりではなく、正しく考えること。
人生経験を積んだ彼女は、「考える性格」を武器にしたわけです。
(と思うと、21歳でそこまでできている京ちゃんすごいな)

少し前に「鈍感力」という言葉が流行りましたね。
「繊細さん」「HSP」の生きづらさもクローズアップされています。
考えてしまうことが不利とされてしまう世の中で、「考えることと上手く付き合えばいい」ということをスクリーンで伝えてくれました。

正解のある仕事が人工知能に取って代わられる可能性がある今だからこそ、
正解のないことを考えることって大切なんだなと思います。

ちなみにデジモンアドベンチャー02の最終回は、選ばれし子どもたちが大人になった2027年で終わります。(あと4年なんですね)

あれだけパソコンや音響制作などの才能があった京ちゃんですが、
2027年何をしているかと言うと…

3人の子どもを育てるママであり、家庭を支える専業主婦。

リアタイ時、「ちょっともったいないんじゃないか?」と幼心に思ったものです。
正直、少し前まで思っていました。
彼女ならバリバリのキャリアウーマンやパソコンの技術者になれるんじゃないか?と。 

だけど、彼女の一番の特技というか適性は、
「人間」だったということなんですよね。

余談ではありますが、私自身も今一児の母をしており、もうすぐ第二子が生まれます。
まだ年数は浅いですが、「母親業」(父親業も)って一番正解のない仕事だと感じるんです。

02最終回で登場した娘(三きょうだいの長女)の外見から、恐らく一番最初に母親になったのは彼女でしょう。
そして、夫となる一乗寺賢は刑事課の警察官。超のつくほど激務であることが予想され、なかなか家に帰れないでしょう。
(優しくてあったかい心の賢ちゃんなので、お休みの日はしっかり娘と息子たちに愛情をたっぷり注いでいるとは思いますが)

つまり、日常はワンオペ確定です。ひぃ。

悩みながら、考えながら、パニックになりながらも、ひとりひとりに愛情込めて子育てをしているんだろうなぁと思いを馳せます。
答えのない母親業を精一杯務め上げることでしょう。


映画本編のエピソードに戻ります。

「一緒に考えてあげようか」(うろ覚え)

物語のエピローグ、一乗寺賢くんにそう言葉掛けます。
奇しくも、未来のダンナ様(もういい)
恐らくここからお互い気になりだしたのかしら?と匂わせる描写。あらま〜っ。

そういえば、ふたりとも「考えすぎる性格」だった!
そっか、似た者同士夫婦なんだね。
リアルタイムで観ていた時は「正反対だから惹かれ合ったのかしら」と幼心に思ったものですが、
根っこが「よーく考えるタイプ」「邪気のない素直な性格」というところがそっくりってことがわかりました。
たしかに「外向的か」「内向的か」の違いはありますが、数年後に共感しあい理解しあえる夫婦になっていくのかしら。

エピローグの良さげな雰囲気のふたりを見て、将来結ばれるのね…とほっこりしました。


デジモン02の映画を観て、井ノ上京ちゃんがもっと好きになった気がします。
あぁ、推していてよかった。
小学生のときからの推しが、素敵な大人に成長したところを、大人になった私の目で見られるなんて幸せですね。

もう一回観に行きたいな。

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