「ルラリッチ」のドキュメンタリーで知った事:
・女性もつかめるビジネスチャンスだと謳い、お金と自由な時間が欲しい女性たちを引き込んでいった。「女性の活躍」「女性が輝く」という事を強調していた。
・家族との時間を持ちながら社会貢献したい、友達を作りたい、ビジネスで成功したい、家にいながらお金を得たいという女性たちの気持ちにつけこんでいった。
・実際にルラローに引き込まれていった女性たちは、こうした甘い話を信じた。
・フォロワーが大勢いたり、ライブ配信を行ったり、トップの近くにいたりすると、その世界では「有名人」「カリスマ」扱いされる。
・ルラロー(とその他のマルチ商法・ネットワークビジネス)では、ビジネスに関与している女性らの旦那が「早期退職」する事を目指している。
「関係者女性の稼ぎだけで家族は生きていける」「旦那はルラローに関与した奥さんの手伝いをさせる」という甘い話だった。
このマルチ商法にのめり込んだ女性たちに対し、「旦那が(マルチではない普通の)仕事をやめれば幸せな生活となる」と同調圧力をかけてくる。理由は夫婦ともに関与していれば、逃げたり、やめたりする事が難しくなるから。(さらには「この在宅のお仕事は自由、会社勤めは不自由」という選民意識も垣間見える。)
・集客やモチベーション維持のための会議や集会では、実際のビジネスの世界や営業職として役に立つ事や企業経営・経済・営業に関する専門的な事は語られなかった。
・加入者を増やす、購入者を増やす、フォロワーを増やす、そしてそれに向けた努力をする。これが、ルラロー(及びマルチ商法、セミナー商法、ネットワークビジネス、起業など)の「やり方」。
・関与した女性らは、販売を促進するために、苦労話をするように促される。理由は「成功への道のり」を強調するため。
例えば:「昔は〇〇だったけど、今はXXです!」「昔は貧乏だったけど、今はお金に余裕があります!」「昔はあくせく働いていたけど、今は「自由な」働き方をしています!」などとアピール。
・「女性起業家」「成功したビジネスウーマン」のイメージを強調するために、写真などではヘアメイクをセットした状態で、服装もおしゃれにするように指示されていた。
・ドキュメンタリー内に登場するマルチ商法に詳しい専門家の話
専門家:「お金を稼いでいるのは一部のトップのみ。しかも彼らは1日中マルチ商法に関連したなにかをやっている。下は稼げない仕組みになっている」「顧客が販売員になる事で、販売員だけ増えている。商品の需要に見合わないレベルになり、販売員にとっては同業者とライバルが増え続ける仕組みになっているため、更に稼ぐことは出来ない」
また引き込まれた人達は、自分たちが正しいと思っているので外部の意見を聞かずに否定すると指摘。また関与している人達は「自分はビジネスで儲けている。自分は勝ち組にいる」と洗脳されてしまう。
・なかなか稼ぎにつながらないという販売員に対してルラロー側は「あなたの努力不足。もっと働きなさい。」の一点張り。