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~富士山~【世界遺産を色んな角度で見てみよう⑨】

こんにちは!永高の中学受験部屋です。第9回ですね!

世界遺産記事のマガジン連載はこちらからご覧ください。

今日ご紹介する日本の世界遺産は「富士山」です🗻
2013年に文化遺産として登録されています。

なんで登録されたの?

富士山が世界文化遺産に登録された理由は

『信仰の対象であり、芸術創作の源泉である』

からです!

日本人は古来より神が宿る山として、富士山の信仰を行っていました。
巡礼として富士山に集団で登拝する富士講は、江戸時代に庶民の間にも流行したと言われている。
加えて富士山は、その雄大で美しい姿から芸術面でも多くの人々に影響を与えてきました。

なぜ文化遺産として登録?

当初は富士山は自然遺産として登録しようという流れがありました。

しかしながら、昔から利用されていて本来の自然があまり残っていないことと、登山者のゴミ問題など管理が十分でなかったことがあり、自然遺産としての登録は断念され、文化遺産としての登録が目指されるようになりました。

現在、レジャーとしての富士登山が急増したために、周辺の環境悪化は問題になっていて、入山規制や景観保護などの施策が行われている。

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富士山の名前の由来

日本人のほぼ全員が知っている富士山ですが、その名前の由来まで知っている人は少ないでしょう。

「不二山」(二つとなく素晴らしい山の意)から来ているなど、諸説ありますが、一番有名な説としては、日本最古の物語文学『竹取物語』からというものがあります。

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月に帰るかぐや姫は、帝に不老不死の薬を渡します。しかし、かぐや姫が居なくなり、生きる希望を失った帝は、日本で一番高い山の山頂でこの「不老不死の秘薬」を焼いたといいます。

この話から「不死山」→「富士山」となったという説です。

富士山と芸術

登録理由にもあったように、富士山の持つ景観は多くの芸術作品に影響を与えてきました!

中学受験で大事な富士山に関わる作品として
江戸時代後期の化政文化の絵画の代表作
葛飾北斎の『富嶽三十六景
歌川広重の『東海道五十三次
の2つは最低限抑えておきましょう!!

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葛飾北斎 『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(1831年)

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歌川広重 『東海道五捨三次之内 原 朝之富士』(1833年)

郷土富士

日本には多くの山がありますが、富士山に形が似た山のことを、それぞれの地域で○○富士と呼び地元の人に親しまれています。

ここでは代表的な郷土富士を4つ紹介します!

蝦夷富士
山名:羊蹄山
場所:北海道
標高:標高 1,898m

津軽富士
山名:岩木山
場所:岩手県
標高:1,624m

会津富士
山名:磐梯山
場所:福島県
標高:1,816m

薩摩富士
山名:開門岳
場所:鹿児島県
標高:924m

どの山も富士山ほど大きい山ではないのですが、形が似ていることから〇〇富士と呼ばれています!

終わりに

いかがだったでしょうか
古来より日本人の精神部分に深く関わってきた富士山について、少し詳しくなって頂けたでしょうか?

富士登山に行かれる際には、その周辺知識も一緒に思い出してくれたら幸いです!


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