独身女、家を買う。-住宅ローンを選ぶ時の注意点-
本日は住宅ローンを選ぶ時の注意点と私がどのように住宅ローンを選んだのかについてご紹介します。
私は30歳の時に独身でマンションを購入しました。
お金の専門家ではないので、軽い気持ちで見てくださいね。
金利の上昇について
2024年3月、マイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げに踏み切るというニュースが流れました。
経済についてまったく詳しくない私なので、ここは話半分で聞いてほしいのですが、これによって何が起こりうるかというと、住宅ローンの金利が上がり、負担額が増えてしまうかもしれない。ということです。
もちろん金利が上がるということは、銀行預金の金利なども上がるので、たくさん預金がある方にはメリットもあると思います。
ただ、これから住宅購入を考えている人にとっては結構痛手なのではないでしょうか。
これだけ物価上昇している今、返済額が増えると生活に困ってしまうという方もいるかもしれません。
では、独身の私がどのような点に注意して住宅ローンを選んだのか、くわしく説明していきたいと思います。
住宅ローンの選び方と注意点
自分の収入に見合った金額分を借入する
「あたりまえやないかい!」とツッコミがきそうですが、これがなかなか家が欲しすぎてオーバーしてしまう人が多いっぽい。知らんけど。
特に今は住宅の価格もめちゃくちゃ上がってしまっているので、ペアローンとかで無理に組んでしまう人もいそうな気がします。
無理なく返済できる返済額の目安として私が参考にしたのは、平均で、
の値段の住宅を購入されているというところです。
少し古いデータになってしまっているので今はわかりません。(2024年のあるかなと思って調べてみたけどわからなかった。)
というわけで、平均だから何?感はありますが、ひとつの目安にしてもいいかもしれません。
今は頭金がなくても買えるところが多いですが、明らかに自分の収入に見合っていない額でローンを組むのは危険です。
コロナショックで住宅ローン破綻をした人もいるそうですしね。
今は住宅ローン減税という制度があり、住宅購入額の0.7%が返ってくることもありますので(※諸条件あり)、その恩恵を受けるために頭金を入れずに全額借入するのもありかもしれませんが、最終的に利息も合わせて住宅購入金額がいくらになるかをよく考えることが重要です。
私の場合は、これまで貯めた貯金を頭金で入れて、月々の返済額がなるべく少なくなるように35年でローンを組みました。
これは、万が一働けなくなった時や年収が減った時のことを考えてのことです。
独身って、一馬力だし、自分が働けなくなったらそれで終わりなので。
全額頭金で入れたわけではなく、数年間の生活費は残して、その他全部つっこみました。
今のところローンを返済しつつ毎月貯金ができるくらいの余裕はあります。
とりあえず10年間は住宅ローン減税の恩恵を受けつつ、10年経った後に繰り上げ返済するかどうかはゆっくり考えていきたいと思います。
多分、投資に回した方が利回りが大きいから、返さないと思いますが…。
複数社の話を聞いてから決める
次に、住宅ローン会社をどのように選んだのかというと、まずは不動産会社に紹介してもらったところで考えました。
実店舗のある銀行と、ネット銀行の2社でした。
いわゆる提携ローン会社です。
紹介を信用していいのかわからなかったので自分でネットでも調べましたが、結局は紹介してもらった銀行に決めました。
1社だけではなく複数の会社から話を聞くのがポイント。まぁこれは当たり前にみなさんされているとは思うのですが。
私の場合はどこの会社も金利はほとんど変わらなかったですが、病気になった時の保障などの違いがありました。
優遇金利が適用するかどうかの違いもあるので、1社ではなく複数社の話を聞くのが大事になりますね。
(ちなみに私は勤続年数が長かったことと、国家資格があったことで最高に優遇してもらいました。住宅ローンを考えている人、転職前に組もうな。)
あとは自分でも調べないと「紹介でよかったのかな…」となっちゃうかもしれないので、心配性の方は自分でも調べることをオススメします。
ネット銀行は店舗がない分保障が手厚いように感じましたが、最終的には営業さんの人柄で決めました。
(ネット銀行の人があんまりな対応だったのでやめたというのが正しい)
こういう大きな契約は人生で初めてだったし、見たことのないお金が動くことだったので、実店舗のある銀行で説明を受けながら契約できたことは良かったです。
特に単身で若かった私には心強かった。
ネット銀行もモデルルームで説明を受けることができるので、そこまで大きなメリットではないですが、まぁ気持ちですかね。
ちなみに契約直前まで金利がどのように変化するかわからなかったので、審査は同時進行で2社とも進めておいて、ギリギリで決定しました。
これは余談ですが実印を持っていなかったのでこの時に初めて作りました。
役所が開いている時に登録に行かないといけないので早めの登録をおすすめします。
毎月の返済額だけではなく諸経費にも注意する
毎月のローン返済額や管理費・修繕積立金などばかりに目が行きがちですが、その他にもいろいろお金がかかってきます。
まず住宅ローンを借りるのにも手数料または保証料が必要です。
手数料は定額制のところもありますが、だいたい融資額の2%と言われています。
つまり借りる金額が多いほど手数料が高くなります。
私も後になってから住宅ローン控除で返ってくるし、頭金の分を投資に回していれば結構増えたのでは?と気が付きまして、
頭金入れなければよかったかなぁとも思いましたが、
その分手数料が高くなっていたことを考えるとまぁいっかとなりました。
株価が上がるか下がるかなんて誰も予測できないことなので仕方がないです。
この手数料や保証料は銀行によって変わってくると思いますので、こちらも比較材料にして決めていきましょう。
銀行に言えば借入金額や返済期間からどっちが安くなるのか、計算して比較してくれました。
また賃貸と違って固定資産税が毎年かかってきます。
土地の価値が上がれば住宅の価値も上がるので嬉しいことではありますが、その分固定資産税も上がっていきます。
そして会社員の方で住宅手当をもらっている方は、賃貸じゃないともらえない場合もありますね。
私はこのパターンで住宅購入後の年収が下がりました。
住宅購入後の年収で計算してローンを組むことを意識しましょう。
その他、登記費用、火災保険料なども初期費用として必要です。
「賃貸と同じ月額で家が買える」は信じない
つまりは「今と同じ金額で家が買えますよ」という謳い文句は、ほぼ信じないほうがいいという結論になりました。
住む場所によってはそういうこともあるのでしょうが、だいたいは最初にかかる諸経費や毎年の固定資産税が入っておらず、また住宅手当が減る分の収入のことは考えられていません。
「なんか、聞いてた話とちゃうやん」ってなったこと、私もあった。
自分の置かれた状況を考えながら総合的に判断しましょう。
で、どんな住宅ローンを組んだの?
私は「固定金利」で35年ローンを組みました。
変動金利より2倍近くの金利となりますが、独身ということで自分が働けなくなったら終わりなので、金利が上がるというリスクに備えました。
「変動金利は1.25倍ルールがあるから大丈夫だよ」と言われる方もいますが、
(1.25倍ルール=5年ごとの返済額の見直しで、前回返済額の1.25倍が上限となること)
毎月利息ばっかり払って元金が減らない現象が起きたら嫌だし、
「金利が上がり始めたら固定に乗り換えたらいいんだよ」という考えもあると思いますが、考えるの面倒だし、
もう固定で、少なめの金額を、ずーっと払う方が精神的に楽だな、と考えた結果です。
35年間、この金額だけを、毎月払っていたらいつか返せる、とわかっているので、例えば仕事が変わったりして年収が減ってもなんとか一人でやっていけると思ったからです。
30年て冷静に考えて長いから何が起こるかわからんのでね…。
まとめ
というわけで、本日は住宅ローンについてのお話でした。
私の場合は独身で資金に少し余裕があったことや、健康であれば今の職種で働き続けられると予測していたことなどから、購入にそこまで不安はなかったです。
不安が大きい方は後悔をしないためにも勢いで買うのは危ないかも。
とはいえ一度きりの人生ですのでやりたいことをやるのもひとつ。
自分の城が欲しい、という人は買ったらいいと思うし、いろんな場所に移り住みたい人は賃貸を渡り歩くのも楽しいと思う。
私も、もしかしたら家を賃貸に出すとかもあり得るかもしれないですしね。
身軽は身軽なりに人生楽しみながら生きていきたいと思います。
あと、お金の勉強もこの時に始めたので、それがすっごくよかったなって思ってる。
おかげで投資も始めたし、副業も始めたし、いろいろとお金回りが良くなったな。
マンションを買ったのは、間違いなく私の人生の岐路でした。
思い切って買ってよかったなと思っています。
これからも自分の城を大事にしていきます。