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最後はやっぱり紙ですよ

私が関わっている講義のうちのいくつかは、複数教員で行っています。いわゆる「オムニバス形式」ね。

そのうちの1つは3人の教員で回していて、授業回を3等分しています。学期の最初に3人で講義の内容を話し合ってから担当回を決めているので、全体を通じた講義の流れは一貫しているのですが、説明の仕方や課題の出し方はあえて統一しないことにしました。それぞれの教員でやりやすい方法があるのですよね。

そういえば。

10年ほど前にいた研究室で、パソコンに保存していたファイルが見当たらなかったか、あるいはファイルが壊れて読めなかったか、細かいことは覚えていないのですが、とにかくデジタルデータがない、ということがありました。そのときに研究室のボスが持ってきたのは分厚い冊子。「最後はやっぱり紙ですよ」と印刷したものをどこかからか探してきたのでした。

ペーパーレスが叫ばれている時代だし、本の書籍より電子書籍を好む人も増えてきているし、時代の流れとは逆行してるんですけどね。

実は私も、「最後はやっぱり紙」なんですよ。

なので課題はプリントを渡して、それに直接記入したものを持ってきてもらう方式。教員によっては完全にデジタルに移行していて、オンラインでレポートのファイルを提出してもらっています。もちろんそれはそれで利点があるのですが、私は紙のレポートに直接ダメ出しを書いていくので、デジタルだとどうもうまくいかなくて。

今のところは問題なく、どんな方式であっても学生は文句を言わずに課題を提出していますけど、5年後にはどうなってるんでしょうね。私が取り残されるのか、あるいは揺り戻しで紙の時代に戻るとか?(それはないか。)