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小さいころに好きだったことは何ですか?

とあるカウンセラーの方が書かれた本を読んでいたところ、「小さいころに没頭していたことを聞くと、その人が見えてくる」といった内容がありました。

これは本当に同意する話で、私もいろいろな人と話していて、この人がどういう人なのかを知りたいときによく聞く質問です。

ただ、この本にもありましたけれど、様々な事情で本人が忘れてしまって、意識に上らない場合があるのですね。例えば小さいころは虫取りが好きだったのに、お母さんから「そんなもの、家に持って帰ってこないで」と怒られて、そのまま封印されてしまった、とか。

私はカウンセラーではないのでそこまで踏み込みませんが(踏み込めないというべきか)、それでも、「小さいころ・・・って、何やってたっけ?」と考えこんじゃう人は、そこそこの数がいるという印象。その都度、この人には何があったのかしら、と心配してしまいます。

翻って。

私自身が小さいころに好きだったこと。

まず読書。今から思えば母はそんなに読書家ではなかったのに、よくまあ私が本好きだということを見抜いてくれたものだと思います。手をつないで図書館までてくてく歩いて行った記憶が鮮明にあるので、かなり高頻度で図書館に連れて行ってくれたのだと思います(借りたら期限内に返さないといけないわけだから、返すついでに借りるというサイクルを繰り返せばそりゃ高頻度になるか)。

それから砂鉄採り。

なんのことやら、と思われそうですが、磁石を砂場に持っていくと砂鉄がくっつくのですよ。そんなの当たり前じゃん、とオトナは思うのですが、子供の頃の私はこれが不思議で不思議で。飽きもせずに砂場に行っては砂鉄を取ることを繰り返し、さらには家に持って帰って、純度を上げる試みも行っておりました。母にはよく「掃除機かけるとザラザラと音がする」と言われていましたが、だからといって禁止されることもなかったので心ゆくまで楽しんでおりました。(もしかして母なりに小言を言っていたのかもしれませんが、私が感じていなかっただけかも・・・。)

多少大きくなってから、つまり小学校に入ってからは、お菓子作り。

母が作ってくれるホットケーキは、市販のホットケーキミックスなどというものを使わず、家にある小麦粉とか砂糖とか卵を混ぜてつくってくれるものでした。お手伝いしていればなんとなくやり方は覚えられるもので、気が付いたら自分で作るようになっていました。子供向けのお菓子作りの本を買ってもらったのは1年生か2年生くらいで、そこから徐々にレベルを上げ、クッキーとかケーキとか、小3くらいにはいっぱしに作っておりました。幾度となく失敗はしているはずなのですが、その辺の記憶があいまいなのは思い出が美化されているのか(遠い目)。

小学校高学年から中学にかけては、刺繍と編み物。

お菓子作りと並行して好きだったのが刺繍と編み物。刺繍と言っても凝ったものではなくて、クロスステッチをひたすらやるだけだったんですけどね。最初はなんだかわからなくても、少しずつ進めていくと図柄があらわれてくるのが好きでしたねえ。編み物も一時期はホントにひたすらやっていて、頼まれもしないのに後輩にマフラーとか編んであげていました(大人の目線からするといい迷惑)。

・・・という、子供の頃に好きだったこと、いまだに続いているのはなんと読書だけ!! お菓子作りも、刺繍も、編み物も、もうぜんっぜん、やってません。

ここから透けて見える私の人格は・・・。うーん、自己分析するのはやめておきましょうか。
(トップ写真は私が刺繍をしていた頃の作品です。今はヒーターのカバーになっています。)