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鬼も優しくしてほしい、と思う。

今年も節分を迎えましたね。

家の中で威勢の良い掛け声とともに豆をまき、
一年の平穏と健康を願う。
この時期の風物詩です。

節分とは宮中の行事「追儺式」(ついなしき)が形を変えて現在の形になったと言われています。

また豆をまくのは、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて
魔を滅する(魔滅=まめ)という事に通じているようです。

ところで豆まきの掛け声には2種類あることをご存知でしょうか?
一般的なのは「おには〜そと。ふくは〜うち」ですよね。

しかし、私が学生時代にお世話になったお寺では、
「おには〜うち。ふくは〜うち」という掛け声でした。
日蓮宗のお寺では「ふくは〜うち」だけという所もあるようです。

それは仏教の教えの中に「鬼も大切にすれば私たちを守ってくれる諸天善神になる」と教えられているからです。

有名な説話に「鬼子母神」という鬼の話があります。
鬼子母神とは、元々は子供を拐って食べてしまうという有名な鬼でした。
しかしお釈迦様の教えによって心を入れ替え、それ以来仏教を守護する善神になりました。
仏教では、鬼という存在も決して追い払うものではなく、上手く付き合い大切にしてあげることで、鬼の心も変わり、逆に守ってくれる存在になる。
このような考えで「おには〜うち。ふくは〜うち」と掛け声をかけるのですね。

私達の日常には、多かれ少なかれ苦手な人や嫌いな人っていますよね。
しかし、苦手な人・嫌いな人も遠ざけようとするのではなく、上手く付き合い大切にする事で、逆に自分の大きな力になってくれるかもしれません。

普段は悪者の代表として忌み嫌われる鬼も、今年は節分を契機に優しい慈悲の気持ちをもって受け入れてあげてはいかがでしょうか?

続きは随時更新していきます。
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