あんなに儚い約束を。

いつか、あなたと約束したけど
遠い昔のことだから

なんてずっと思ってた。

大人になるにつれ私には
なくしたものと、哀しいことが
星の数ほどありすぎて
あの頃の小さな夢は
もう、笑顔では話せないの。

でも、あなたのことだから
きっと忘れてくれているよね。
いつも優しいあなたのことだから。

今、通り雨がすぎた。
街がまた、動き出す。

私はあなたを待っている。
そして、あなたを待っていた。

あんなに遠い昔のことを
あんなに儚い約束を。

懐かしい笑顔に
こうして会うまで。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一