小さな草
願わくば
私は小さな草でありたい。
何気なくそこにただいるだけの
名もなき小さな草でありたい。
もしも君に踏まれても
驚かないような体になり
もしも君に傷つけられても
じっと耐えるような心を持ち
空を目指してまっすぐに
ただ、黙って伸びていたい。
願わくば
私は小さな草でありたい。
もしもすべての終わりの日に
私に小さな花が咲いて
それで君が微笑んでくれたなら
私の人生はそれでいい。
最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一