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なぜ異業界からオープンイノベーション市場に挑戦したのか?プロジェクトディレクター3名に聞く、eiiconの魅力と仕事の醍醐味

eiiconではたらく様々なメンバーにインタビューする #eiiconなひとびと 。今回は、オープンイノベーションによる新規事業創出の成功に向けたプロジェクトをディレクションする「PD」(プロジェクトディレクター)の3名が登場します。3名ともに、eiiconにジョインしてまだ1年未満。しかも、業界未経験者ばかり。そんな彼女たちは、すでに顧客の事業創出にとって欠かせない存在へと成長を遂げています。三者三様のキャリアを持つ彼女たちの転職理由から仕事内容、その手応えや面白さまで、語ってもらいました。

中村 仁美
新卒で百貨店に入社後、販売促進部に所属し、来店客数、売上伸長のための施策提案やイベント企画を担当。渋谷スクランブルスクエアの事業立ち上げに参画し、開業までの媒体・内覧会、オープニングイベントなどの企画考案・実施を推進。2021年よりeiicon companyに参画。現在Enterprise事業部 ProjectDirection Gに所属し、オープンイノベーションプログラム支援のディレクションを担当。
草柳 友美
BtoB展示会を主催する団体にて、展示会の企画からマーケティング、営業、プロジェクトの進行管理など一連の業務に10年以上従事。食品、医療、住宅、電子部品、ロジスティクス、社会インフラなど幅広い業界で企業・団体間の商談促進を支援。オフラインのみならずオンラインへの展開にも着手。また、企業向けの教育事業にも従事し、主にメーカー向けのマネジメント研修やカンファレンスなど、企画から運営までを一貫して担当。 2021年7月よりeiiconに参画。
森 奏子
2018年新卒でPR会社へ入社後、マーケティング部に所属。1年目でオウンドメディアを立ち上げ編集長に就任し、編集、ライティング、MAツールを導入したリード獲得機能との連携など、メディア運営全般を担当。その他に、自社イベントの企画運営やメルマガの作成配信、コーポレートブランディングなど、BtoBマーケティング全般に幅広く従事。半年間ハウスメーカーのマーケティング部への出向も経験。 2021年7月よりeiiconに参画。

■もっと自分の可能性を広げるために。異業種から転職。

――今までのご経歴を、皆さんにお伺いしたいと思います。入社順にお願いできますか。

中村 : 
はい、では2021年4月末に入社した私からですね。私は、新卒で大手百貨店に入社しました。最初は売場に配属され、すぐに販売推進部に異動して外商・催事等を担当。その後、新たな商業施設の事業立ち上げに携わり、開業後もそのまま同施設の販促に従事していました。

実は、このプロジェクトに関わったことが転職のきっかけでした。メインターゲットが中高年から若年層に変化し、従来の百貨店の事業形態だけでは、限界だと感じました。そこで、いろいろ新しい取り組みを模索するなか、社内のアクセラレータープログラムを利用することになりました。そのプログラムの支援をしていたのがeiiconだったんです。自分自身がオープンイノベーションの必要性を痛感していた最中だったので、すぐにその事業に惹かれました。

その後、将来に対する不安感が高まり、転職活動を始めたのですが、最初は販促関連で探していたものの、最終的にはやはり事業に魅力を感じていたeiiconに決定。eiiconの面接では「本当にウチで大丈夫ですか?」と何度も聞かれました。大手からの転職ということで確認してくださったのだと思うのですが、私自身はそこまで考えていなかったので、何度も聞かれるとかえって不安になってしまい(笑)、本当に細かい内容やストレートな質問までいろいろ聞いてしまいました。おかげで疑問や不安はすべて払拭でき、入社できました。

草柳 : 前職は、企業向けの展示会を主催する団体に勤めていました。企業への研修なども時々行いましたが、長く関わったのは企業間マッチングを目指す展示会の企画運営です。業界はさまざまで、食品や住宅、医療、珍しいところでは社会インフラのメンテナンスなどもありました。分業制ではなかったので、一年間のプロジェクトを全部一人で管理・進行していて、企画、営業、集客、当日のスタッフの手配……すべて自分でやっていましたね。

転職のきっかけの一つは、やはりコロナ禍で、リアルな場の存在価値が下がってしまったこと。もう一つは、お客さんからよく聞いていた「一社だけでどうこうできる時代ではなくなった」という言葉です。展示会の出展方法も協賛型が増えてきたり、一社だけでは限界がある日本の市場に課題を感じていました。一方、プライベートで新規事業関連に関わる友人たちから、イノベーション界隈の話を聞いていると、日頃自分が感じていたこととリンクする部分が多く、改めてこの課題に向き合えないか、マーケティングや新規事業関連にキャリアをシフトしていけないか、と考えるようになりました。

eiiconに決めたのは、面接でのお話が楽しくて、「この人たちと一緒に仕事をしたいな」と思ったからです。他にもコンサルティング会社や事業会社のマーケティング職、スタートアップ企業など候補にありましたが、それらに比べてeiiconはいい意味でバランスが良かった。新しい領域を切り開くというスタートアップ企業のマインドもありながら、代表の中村さんは子育てをしながら時間を調整して働いているし、事業部長の村田さんは穏やかな人柄がにじみ出ていました(笑)。なんというか、理想論や根性論だけでなく、地に足がついた感じが「バランスが良い」と感じたのかもしれません。

森 : 私は、2018年に新卒でPR会社へ入社しました。成長真っただ中のベンチャー企業で、新設されたばかりのマーケティング部に配属になり、自社の新規顧客獲得に向けてセミナー・イベントの企画運営等を行っていました。また、0からオウンドメディアを立ち上げ、その編集長としてメディア運営全般を担当していました。

3年目の時に社長賞を受賞したのですが、果たして自分は社外でも通用するのだろうか、と心から喜びきれませんでした。入社してから無我夢中でやってきて、それなりに努力し結果を出した自負はありましたが、あくまでも社内の評価であり、社外ではどうなんだろう、と。そう思ったのが転職のきっかけです。今後のキャリアについても、将来的には商品やサービス、事業が生まれるフェーズに携わりたいという思いを持っていましたので、経営に近い部分に関われる企業を探すことにしました。

正直、オープンイノベーションのことは知らなくて、eiiconから転職サイト経由でメッセージをいただいて初めて知りました。ただ、自分がマーケティングを担当していたことから、スタートアップや中小企業にとって、大企業や自治体、大学等との連携は、自社のブランド力を高めるのに有効だと身をもって感じていたので、オープンイノベーションというのは良い手法だなと思いました。

eiiconから内定をいただいた時には1ミリも迷いはありませんでした。というのも面接で、「オープンイノベーションの国内市場はまだ出来上がっていなくて、そこを創っていかなければならない」、「目の前の案件だけでなく、市場を広げ、会社の知名度も高めていかなければならない」というお話を伺って、大変そうではあるけれど、それと同時にとても面白そうだと思ったからです。私自身、どうしてもここで働きたいという業界や職種があったわけではなく、まだまだ視野も可能性も広げたいフェーズだったので、クライアントワークをしながら、市場や自社の成長にも挑戦できる環境は非常に魅力的に感じました。

■入社半年で、担当プロジェクト11案件。そのスピード感が成長につながる。

――今の仕事内容とその魅力についてお聞かせください。

中村 : 今は自治体様の案件を主に担当しています。これまでeiiconが手掛けてきた案件に当てはまらないことが多く、その都度必要に応じた業務を行っているので、これが私の仕事ですと明確に言語化するのが難しいのですが、プロジェクトマネージャー(社内呼称:Incubation Sales/Consultant)が提案したプロジェクトプランを実行していくのが私たちPDの仕事ですね。

たとえば、最近では「AICHI MATCHING(あいちマッチング)」という愛知県のイベントの企画運営に関わりました。今回で3年目になるイベントですが、参加企業も増え、支援しているスタートアップ企業が資金調達に成功し始めていて、成果が目に見えて現れてきています。私は今回初めて携わったのですが、ホスト企業のご担当者様からスタートアップ企業のトップの方など、いろいろな方にお会いできて、多くの刺激をいただいています。以前は、周囲がほとんど同業界に長くいる人ばかりで、自分自身を含め、思考や視点がどうしても似通ってきてしまいがちでした。だから、新しい考え方や意見をシャワーのように浴びられる、今のこの環境は本当に自分を成長させてくれるなと実感しています。

また、業務範囲が広いぶん、自分がこだわりたいポイントを追及できるのも楽しいですね。ある程度の枠は決まっているけれど、細部はお任せ、というか広い裁量を与えてもらっています。私の場合、“見栄え”にこだわりたいという想いがあって。オンラインイベントでも、ログインした時に「おっ、なんかカッコいい」「クオリティ高そう」などの印象を持ってもらえるよう画像作成に注力したり、超大手企業に参加してもらおうとダメもとで交渉したり……やっぱり第一印象って大切だと思うので、そこは自分の仕事としてこだわっていきたいと考えています。

草柳 : 業務の中心は神奈川県の「BAK」というアクセラレータープログラムの運営が多いですね。中村さんと同じで、既存のサービスではないので、PMと二人三脚で試行錯誤しながら進めている状態です。私の場合、ジョインしたタイミングが、コンセプトメイキングが終わった後で、プログラムの募集をしている段階だったので、とくに慌ただしい状況でした。

それでも、お陰様でとても件数が集まっていて、審査会を経て、各パートナー企業の採択企業が決まって、インキュベーションのフェーズに入って……とマッチングから事業化の手前までのプロセスを一貫して見れたのが良かったですね。これから実証実験を行っていくのですが、お客様のミーティングも一緒に入らせていただいて、「こんなのどうですか?」と自分もまるでプロジェクトメンバーの一員になったかのように参加しています(笑)。もともとイノベーションや新規事業に興味を持って転職をしたので、立ち上げの疑似体験をしているようで、とても面白いです。

あとは、メイン担当ではありませんが、「INNOVATION LEAGUE SPORTS BUSINESS BUILD」という事業創出イベントにも2カ所で参加させてもらいました。全く異なる業界・業種の企業同士がいきなり会って、化学反応を起こしながら、新しい事業を作っていく過程は、見ていてすごく刺激的でした。もっとビジネスビルドを受注してきてほしいです(笑)。

前職では場を作ることが仕事のメインで、いかに名刺を多く獲得できたか、といった「量」を追及していました。今は「量」から「質」にシフトしてきている、そこが自分の中で面白いと感じている部分なのかなと思います。

――なるほど。ありがとうございました。では、森さんお願いします。

森 : 私は、主に大手企業様のオープンイノベーション支援を担当させていただいています。入社半年で、携わった案件は11件。この件数だけでも、改めてやりがいを感じられる環境だなと思っています。主な業務は、PMが行ったコンセプトメイクの内容を基に、PRページやTOMORUBAのインタビュー記事、メルマガを作成して、オンライン上で集客することです。

また、プル型の集客だけでなく、ホスト企業や募集テーマと相性の良さそうな企業をリストアップして、直接アプローチするという、プッシュ型の集客(ソーシング)も行っています。実際に、自分がソーシングをして直接アプローチしたスタートアップが、新規事業創出プログラムで採択されたときは嬉しかったですね。

業務フローは大方決まっているのですが、まだ100%ではないので、試してみたり、意見があればどんどん言ってほしいと頂いているので、工夫やアレンジがしやすい点がやりがいに繋がっています。たとえば、宮崎県のデジタル・イノベーションフィールド構築事業では、かなり具体的なニーズが寄せられていて、かつニッチな業界でしたので、AUBA登録企業だけでなく、日本全国からマッチする会社を探して、ソーシングを行いました。ピックアップした企業には、いきなりお問い合わせフォームから連絡させていただくため、どういう情報を伝えれば興味を持ってもらえるのか。どういう企業であれば本当に相性がいいのか、など色々な視点から考えて、手探りで進めていきました。フローやマニュアルが定まっていない仕事でしたが、自分なりに考えながら進めていけるのが、難しいけれども面白いし、達成感や成長につながっているなと感じています。

――転職理由として、社外での自分の力を試してみたかった、とおっしゃっていましたが、今はいかがですか?

森 : 完全に未経験の異業種に転職したこともあって、半年経った今も日々学ぶことばかり。社内でも社外でもまだまだです。ただ、PD業務の“情報を届けるべき人のもとに届けて、そこからのアクションを促す”という点では、前職で身に付けたパブリックリレーションズのスキルや、メディア運営の経験が活かせているかもしれません。

また、周りの方々が本当に素敵な方ばかりで(笑)。どんなことでも丁寧に教えてくださるし、毎週1on1を開いてくださって、事業部全体のことや個別案件の困りごとまで、その都度相談に乗っていただいています。個人的な今後のキャリアについても、これからどの領域を自分の強みとするか、どこを伸ばしていったらいいか、長期視点で見てどんな力をつけていったらいいか、などアドバイスをいただくことが多いです。

■PDの組織強化、メンタリング、新サービス創出……やりたいことが続々と。

――安心できる環境ですね。今後についてお話が出ましたので、皆さんの今後の展望についてお聞かせいただきたいと思います。

森 : 他の社員の方々に比べて、まだまだ経験が浅い私を採用してくださって、しかも年次に関係なくいろいろなチャレンジをさせてくださり、本当に感謝しています。入社半年で11社もの案件に携わって、名だたる企業の経営企画や新規事業ご担当者の方々とやり取りできる毎日は、とても刺激的で。eiiconに転職できて良かったなと心から思います。今後は、目の前の案件だけでなく、オープンイノベーションやeiiconの認知度を高めていくミッションにも挑戦していきたいので、そこに対してしっかり貢献できる人間になっていきたいなと思います。

また、ビジネスビルドに参加させていただいた際に、PMの方々のメンタリングが本当にすごいなと思って。その場で両者の話を聞きながら、情報をまとめ上げ、正しい方向へと導いていく力に圧倒されました。いつかは私もそこまで出来るようになることが目標です。

草柳 : 私もメンタリングは最終的にはやってみたいなと思っています。あとは、PDの組織がまだ出来上がったばかりで、自分たちが何を価値としてオープンイノベーション業務にあたっているか、それを自分たちで見つけていきたいと思っています。“価値ある出会い”の価値とは何か、をもっと追及していって、その先にはもしかしたら既存サービスの発展形や新しいサービス・商品が生み出せるのではないか…。イノベーション創出の現場にいるPDだからこそ、何か出来るんじゃないかなと思っています。

中村 : 私は、面接のときに代表の中村さんが「一緒に働く人を幸せにしたいです」とおっしゃっていたのが忘れられません。心をわしづかみにされた瞬間でした。新卒から百貨店業界にずっといて、ほぼ未経験の私を採用するのは、中村さんにとっても、会社にとってもリスキーなことだったと思います。だから、本当にありがたいなと思っていて。その会社や旗振り役の中村さんが目指すところに、貢献できるような人間になっていきたいです。PDの仕事は二人三脚で進めることが多いので、社内外問わず、コミュニケーションをとりながら、パートナーの要望に応えられるように力をつけていきたいですね。

大手からスタートアップへの転職でしたが、不安よりもむしろ、今まで感じていたモヤモヤや危機感が一掃され、迷いなく前向きな気持ちで仕事に取り組めています。隊長があんなにズンズン進んでいるんだから、私も自信を持って自分の選んだ道を歩こう、って思えるんです(笑)。

私自身、転職して一歩外に出ることで視界が広がり、こんなスピード感で色んなことが出来るんだって、目からウロコでした。オープンイノベーションの魅力って、そういう部分もあると思うんです。だから、もっと気軽に、身近に利用してもらえるサービスになっていけばいいなと思っています。

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