The Nova Effect

好きなことが嫌いになり、嫌いなことが好きになる。幸運が不幸になり、不幸が幸運になる。そんな経験をしたことありませんか?

そして知った分だけ、自分がどれだけ知らないのか痛感しませんか?

僕らが見ているものは何かの裏側であり、またその逆も然りです。

今回は僕の人生の見方を変えた動画の翻訳をしました。このストーリーは是非多くの方々に読んで、または見てもらいたい内容です。多くのことを考えさせられる内容となっていますので、こんな人生の見方もあるんだと感じたい方は必見です。それではどうぞ。


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エリックという男性はノヴァという名前の犬と散歩をしていました。しかし、散歩中に彼はノヴァを見失ってしまいました。

ノヴァは茂みの中から飛び出してきたウサギを追いかけるためにリードをエリックの手から振り切りました。

エリックはノヴァの後を追いかけましたが、かえってノヴァをもっと早く走らせてしまい、ノヴァはウサギを追いかけるためにどこかに行ってしまいました。かなりの時間が経った後、ノヴァは方向感覚を失ってしまい、どこにいるかわからなくなってしまいました。

エリックはノヴァを探すためにその日と翌日を費やし、彼は近所の人達に知らせ、友達に協力を募り、家族に助けを求めポスターを貼るなどということをしました。

1週間が経っても、まだノヴァは見つかりません。

エリックは比べようのないくらい途方にくれ、あのウサギが変なタイミングで茂みから出てきたことと、リードのポジションがが悪くノヴァに振り切られてしまったことを本当に不幸なことだと嘆きました。

そして大体1週間経った頃、1人の女性が玄関の前に現れ、彼女はノヴァを連れていました。エリックとノヴァは心が温まるような再開を果たし、彼は彼女に感謝を伝えました。

彼女は自己紹介をし、ヴァネッサという名前だとエリックに伝えました。彼女は美しく、エリックと同じくらいの年頃です。

彼らは少し会話をし、意気投合したようで、のちに何回か一緒に出かけるようになりました。そして全てがうまく良き、彼らは付き合い始めました。

エリックは彼女は本当に美しく、親切で、面白く、賢く、自立しているまるでストーリーの中の完璧でロマンチックな相手だと思いました。

すぐにエリックとヴェネッサは恋に落ちました。

彼らの仲は誰もが当然に望むようなものでした。

エリックはあの時あの場所に表れて、ノヴァを見つけ、送り届けてくれたのがヴァネッサだったことが本当に幸運なことだと思いました。

何ヶ月か過ぎ、エリックはヴァネッサを車で迎えに行く途中でした。彼は交差点を通り過ぎている時に、側道から赤信号にも関わらずに注意散漫に走ってくる車に垂直に思い切り衝突されてしまいました。エリックは彼の車が何回転もしている間に気絶してしまいました。

1時間ぐらいした後に、エリックは彼が病院にいることに気が付きました。

お医者さんが来て、頭に重症な怪我を負っているので早急な診察と、どれくらいの症状なのか確認するため、そしてもし一生残るような脳損傷や脳内出血があるかどうか、彼の脳をスキャンする必要があると説明しました。

意識が戻りどんどんハッキリしていくにつれて、あの時間にあの道順でヴァネッサを迎えに行っていたことが本当に不幸なことだと思いました。彼はこの偶然の出来事によって彼の人生が台無しになる可能性があったことに腹を立てました。

エリックはその夜、病院に滞在しないといけませんでした。

次の日、お医者さんがエリックの部屋に来て、

お医者さん『調子はどうだい?』
エリック『まあまあかな、少しぼやけた感じがするかな。』
お医者さん『うん、そうだと思うよ。結構ひどい交通事故だったからね。』
エリック『うん。』
お医者さん『CTスキャンの結果をチェックしたんだけど、悪いニュースと良いニュースがあるよ。』
エリック『じゃあ最初に悪いニュースを聞くよ。』
お医者さん『ええと、厳密に言えば、悪いニュースも良いニュースも一緒な感じなんだけど。』
エリック『どういうこと?』
お医者さん『悪いニュースは神経膠種(しんけいこうしゅ)のようなものが見つかったこと。』

エリックはそれがどんな意味分からず、お医者さんを見つめました。それは’腫瘍’だよとお医者さんはエリックに伝えました。

お医者さん『良いニュースは神経膠種のようなものが見つかったこと。』
エリック『それってどう意味なの?なんでそれが良いニュースなの?』
お医者さん『実際のところ、君は交通事故に遭ったけど比較的軽症で済んだから、その腫瘍は君の交通事故とは全く関係ない。だけどその事故のおかげで私たちは君の脳をスキャンして、そのCTスキャンのおかげでその腫瘍が見つかった。普通なら、このような腫瘍を発見できるのはその症状が出てきて、何かがおかしいと感じ始めた時だけだよ。そしてそんな時はいつの大体手遅れなんだ。だけどその腫瘍は発見されたから、致命的な悪性の腫瘍になる前に除去することができる。今まだこの段階だったら、何も問題なく大体完璧に除去することが可能だね。』
お医者さん『エリック、おかしいかもしれないけど、あの交通事故が君の命を救ったんだよ。まあ正に悪いニュースを装った良いニュースだね。』

エリックは奇妙な感覚を感じ始めて、少し困惑しました。それは多分、脳手術によるものかもしれないし、状況による感情なのかもしれない。もしくはお医者さんが基本的に同じことを2回も言ったからかもしれない。しかしエリックは全く異なる精神的な反応を経験し、’多分、全てがそうさせているんだ’とエリックは思いました。

エリックは自分がいる部屋を見渡したのにも関わらず、あの時あの道順でヴァネッサを迎えに行ったこと、そして交通事故にあったことさえ本当に幸運なことだと思いました。

 とても悪いことがとても良いことになり、その逆にとても良いことがとても悪くなり得るということ。彼はそんなことを考えることはおかしいことだとも思いました。

この時エリックは実際のところ自分は何も知らないのだと感じ、また、今までに経験したことがない幸運であれ不運であれ、良いことであれ悪いことであれ、自分に起こったことの反対側の物事を知ったこともなければこれからも知る術などないということに気付きました。

エリックは無力であり、そして解き放たれたような2つの真逆の奇妙な感覚に襲われました。

1週間後、彼は脳腫瘍を取り除く手術を受け、それは見事に成功しました。エリックは彼の頭に残った1本の手術痕を除けば最早いつも通りのようです。

数日後に退院したエリックはヴァネッサと家で療養をしています。新鮮な空気を吸いに、ノヴァを散歩に連れ出しました。

引用 :


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