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【英語授業】パパイヤジュース。アイスブレイクに最適な英単語ゲーム
・準備不要、カンタン
・子どもが夢中になって取り組む
・いろんな学習に応用できる
・クラスの空気が良くなる
・飽きない
・子どもの学力が上がる
みたいな、メリットだらけのゲームがあれば、やってみたいと思いませんか?
この記事では、そんなメリットだらけのとっておきゲーム「パパイヤジュース」を紹介します。
ほんっっっとオススメのゲームなので、記事を参考に、ぜひやってもらいたいです。
それでは早速〜パパイヤジュース!おいしいね!
パパイヤジュースのルール
このゲームの考案者は福島県の畑中豊先生です。
①基本的なゲームの流れ
教師はまず「タンタンタンタン…」とリズムを刻みます。
リズムは正直なんでもよく、リズムボックスで8ビートのリズムを流したりしても良いですし、音楽などを流してもOKです。
ルールはとってもシンプルで、リズムに乗りながら、
1人の生徒が単語を言う→全員でリピートする
これを図のように1人ずつずらしながら、永遠くり返していくというだけです。
![スクリーンショット 2021-08-19 17.42.38](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59267956/picture_pc_ca058087a3492777fe1c900074fafeb2.jpg?width=800)
例えば「曜日の名前」でこのゲームをやると、次のようになります。
Teacher: Three, two, one, start!
S1: Sunday → All: Sunday
S2: Monday → All: Monday
S3: Tuesday → All: Tuesday
S4: Wednesday → All: Wednesday
S5: Thursday → All: Thursday
(次の列に移動)
S10: Friday → All: Friday
S9: Saturday → All: Saturday
S8: Sunday → All: Sunday ※最初の単語に戻る
②アウトになるとき
「一人が単語を言う→全員でリピートする」というのを、単純に繰り返していき、Student 26までたどり着けば“Cleared!”となります。
しかし、そう簡単にクリアはできません。
以下のような場合は「アウト!」になるからです。
・声が聞こえないとき
・単語の発音を間違えたとき
・順番を間違えて読んでしまったとき
・リズムに乗れないとき
アウトになったときは、アウトになった子から再度始めて、そこから同じ流れでクラス全員で1周できることを目指します。
③救済措置「パパイヤジュース!」
さて、上のルールだけでは英語の発音が苦手な生徒にとって、結構プレッシャーのかかりそうな活動です。
そして、いつも同じ子が「アウト」となり、みんなの足を引っ張ってしまうとなると、余計自信をなくし、ゲーム自体も楽しくなくなります。
そこで救済措置「パパイヤジュース」の出番です。
単語が読めない子は、単語を読む代わりに大きな声で「パパイヤジュース!」と叫ぶことができます。
残りの生徒は、声をそろえて「おいしいね!」とレスポンスするのです。
そして、以下のようにStudent 4 が言うはずだった“Wednesday” は Student 5 が代わりに言います。
![スクリーンショット 2021-08-19 17.47.43](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59268320/picture_pc_c861e3416e177bf72c0211b28555ae61.jpg?width=800)
集中していないと「えっ?」「どこどこ?」となり、アウトが告げられるので注意が必要です。
なお、「パパイヤジュース」は私自身は1列で1回しか使えないというルールにしています。
このゲームを考えられた畑中先生は、1ローテーションにつき1回しか「パパイヤジュース」を使えないルールにされているようです。
難易度を高めたければ、
・1周で”Cleard!”だったところを2周にしてみる
・後半に行けば行くほどリズムを速くする
などの工夫をするのもOKです。
パパイヤジュースはいつやるべきか?
ここからは、パパイヤジュースを成功させるコツをみていきます。
まず、パパイヤジュースをやるタイミングについて。
個人的には、授業の最初にアイスブレイクもかねてやることをオススメします。
授業は始まりが肝心なのですが、ここに楽しい活動をもってくることで、授業への意欲を高める効果があります。
時間はお好みでいいのですが、5分から長くても10分程度で。
やってみるとわかりますが、このゲームはシンプルだけどめちゃめちゃ盛り上がるので、時間で区切らないとどんどん長くなりがち。
制限時間で区切ることをオススメします!
声を大きく出すことをを強調しない。あくまでも楽しむ!
「大きな声で」をあまり強調しないことも大切です。
「声を大きく出させる」というよりも「ゲームをして楽しく盛り上がっている内に自然と声が大きくなる」のを待ちます。
そして、声が大きかったら「いいね」と声をかけます。
同様に、「アウト」についても厳密に厳しく、というよりもユーモアたっぷりに!
なにより「まずは楽しく」を心がけることがポイントです。
クラス全体を1つのチームに!
パパイヤジュースの奥深いのが、活動をくり返すことで、クラスは団結し、1つのチームになっていくこと。
イメージとしては大縄跳びとかで、回数を増やしていくのと同じ感覚です。
失敗しても、決して責めたりはせずに。
励まし合いながら、全員の息を合わせてつなげることを目指します。
アクティビティを通して、クラス全体が協力しあい、チームになることを目指すのです。
そして、クラスがよいチームになっていれば、他の活動でも自然と学び合い、高め合うことができるのです。
【オリジナル】パパイヤジュース発展編1 〜音楽に合わせて〜
ここからはオリジナル!
私のクラスでは上で紹介したシンプルなパパイヤジュースよりも、音楽に合わせたパパイヤジュースを積極的にやっています。
はっきり言って、めちゃめちゃ盛り上がります!
そして難易度は高めですが、その分成功したときの喜びも大きいです。
①ジンギスカンパパイヤジュース
まずは「ジンギスカンパパイヤジュース」です。
これは、基本的には以下の「ジンギスカン」の曲に乗って、パパイヤジュースをします。
イントロが若干長いので、イントロはある程度飛ばして、歌い出しから単語を読み始めるようにするのがオススメ。
基本的には、通常のパパイヤジュースと同じなのですが、以下の特別ルールを付け加えます。
「ジンギスカンパパイヤジュース」の特別ルール
サビの「ジン、ジン、ジンギスカーン♪」と歌っているところで
「S1:ジンギスカン→All:おいしいね!」
「S2:ジンギスカン→All:おいしいね!」
と絶対に言わなくてはならない
イメージがつくでしょうか?
1曲の中で「ジン、ジン、ジンギスカーン♪」と歌っている部分が何回かありますよね。
そこの部分のみを「ジンギスカン→おいしいね!ジンギスカン→おいしいね!」と子ども2人分、絶対に言わなくてはならないのです。
それ以外は、通常のパパイヤジュースと全く同じルールです。
やってみると、1度や2度では到底成功しません笑
何ヶ月か練習して、ようやく1回成功する!くらいの感じです。
②Uptown Funk パパイヤジュース
次は「Uptown Funk パパイヤジュース」です。
これも通常のパパイヤジュースと同じなのですが、以下の3つの特別ルールが加わります。
「Uptown funk パパイヤジュース」の特別ルール
特別ルール①
サビ前の”Girls hit your hallelujah! Whuoo!”のところは、「Student→All」でコールアンドレスポンスにする。
※”Girls hit your hallelujah!”は下ネタ的なニュアンスがあるようなので、自分は”Girls said hallelujah!”と歌わせている。
特別ルール②
サビの歌詞のない部分(※上の動画の1:07〜1:13のメロディの部分、同じメロディの箇所も同様)は、みんなでダンスする。ダンスはPV参照。
特別ルール③
1:32の”Stop! Wait a minute.”のところは、全てをストップして先には進まない。
かなり複雑だとは思いますが、要はこんな感じでいろんな曲の特徴を生かして、応用編をつくっていけるということです!
パパイヤジュース発展編2 〜単語を語形変化させて〜
私自身は教科書の新出単語でしかパパイヤジュースはやっていませんが、以下のような語形変化を使って学習するパターンもあるので、紹介させていただきます。
過去形や過去分詞の語形変化を使って…
(1) play → play というように同じ動詞をリピートさせる
(2) play / played → play / playedのように過去形もいっしょにリピート
(3) play → played のようにひとりの生徒が原形、残り全員が過去形
(4) play → play / played / played のようにひとりの生徒が原形、残り全員が原形 / 過去形 / 過去分詞を言う
比較級の変化を使って
(1) big → big というように同じ形容詞をリピートさせる
(2) big / bigger → big / bigger のように比較級もいっしょにリピート
(3) big → bigger のようにひとりの生徒が原級、残り全員が比較級
(4) big → big / bigger のようにひとりの生徒が原級、残りが原級 /比較級を言う
このとき、interesting → interestinger、popular → popularerなどと発音すると、「インタレスティンガ???」「ポピュリャラ???」みたいな感じで、「こりゃ言いづらい」と体感できます。
2音節以上だ、長い単語だのと、わかりにくい説明は必要ありませんね。
他にも名詞の複数形などでもできます。
パパイヤジュースはシンプルだからこそ、いろいろと応用できちゃうのが面白いところです!
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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