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携帯電話
初めて携帯電話を持ったのは高1の時だった。
周りは中学から持っている子が多くて、うらやましくて、お母さんに何度も頼んだけど、
『あかん!』
の一言だった。
あの一貫した姿勢は見習いたいと今は思う。
それから20年以上経った今。
小学一年からもつ時代。
忙しい時代になったものだとおもう。
我が家は、娘たちにも同じく高校生から持たせる予定だ。
いつ持たせるかは各家庭によってバラバラでいいと思う。
ウチはウチ。
よそは、よそ。
携帯は便利だけど、家族の時間を割いているものでもある。
電車の1人移動時間や、カフェで1人で過ごす時は思う存分携帯とデートを楽しんだらいいけど、家族や友達と、対ヒトの時はいない方がいいなぁと思う。
今日久しぶりに仕事が休みだったから買い物をたのしんだ。
今日は1人が良かったから、1人時間を楽しんだ。
ドーナツが食べたくなってミスドへ行った。
もちろん、家族たちのお土産もしっかり選んだ。
4人家族がいた。
子供は上が4歳、下は3歳くらい。
年子かな?
しんどかっただろうな。
話はそれるが、双子と年子、どっちが育てるのが大変かと比べたがる人がいるが、双子を育てる私としては比べることがいい迷惑だと言いたい。
双子だろうが、年子だろうが、1人だろうが、その人がしんどいと思えば、それはもう十分しんどくて頑張っていると私は思う。
娘たちが1歳くらいの頃、出歩く先々で物珍しく双子だからと声をかけられた。
そのほとんどが、『年子しかしんどいで』と言われた。
聞いてもないのに、自分の話や、比べる話をされた。
知らない人たちに。
あの当時は怒る余力さえなかったから言えなかったけれど、双子が9歳になった今。
言える。
よその子育てに口出ししなさんな。
ただただ黙って応援してあげな。
いらんアドバイスはいりません。
いつか、本人もわかりますから。と。。。
話をもどして。
そうそう。その4人家族。
父親は28くらいかな。
母親もそのくらいかな。
『お前、ええ加減にせぇや!』
って父親が子供に怒鳴ったんです。
理由はよくわからんけど、言い方めちゃくちゃ傷つく感じに私は感じました。
母親もなんのフォローもしてないのが見ていて悲しかったです。
そして1番悲しかったのは、父親がそのあとも、ずっと、ずっと、
ずーーーっと!
携帯しか見てなかったことが1番悲しかった。
『これ、美味しいな』
とか、
『それ食べさせて』
とか、
なんでもいいから、せっかく息抜きに?
きただろう、ドーナツの時間を家族で楽しんでほしかったなぁと。
一生懸命に小さな口でまるくて、でっかいドーナツを食べる様子を見てあげて欲しかったなと。
唯一の会話とは言えないけれど、発した言葉が
『お前ええ加減にせえや!』はあまりにも、寂しいなと。
よそは、よそ。
ウチはウチ。
わかっているけどなんだかモヤモヤして、
おかわり自由なカフェオレは3回とも美味しくなかった。
本当はめちゃくちゃ美味しいはずなのにな。
ウチはウチ。
よそはよそ。
頭ではわかっているけれど、人間に産まれて、家族になったんなら会話を楽しみたいなと心底思ったんだな。
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