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ある日突然YouTubeチャンネル立上げを命じられたSNS担当者に読んで欲しい、企業チャンネルのはじめ方!成功へのコツと大事なポイント

企業向けにYouTubeチャンネルをコンテンツマーケティングの観点から立上げ&運用支援をしている まつうら えいが(@eiga_lee)です。

企業がYouTubeチャンネルを立ち上げる機会が増えており、ありがたいことに多くの相談をいただいています。相談内容は多岐にわたっており「いくらかかるの?」から「撮影機材はiPhoneでもかまわないか?」などチャンネルをスタートさせるための前段階をすっ飛ばして右往左往する相談が多々あります。というか、ほとんどかも知れませんw

ですので、まず何から始めたらいいか分からないSNS担当者の皆さんに、参考になればと思い、noteにまとめていきます。

前半編だけで2万字を超えているので、流し読みでかまわないのでざっくり全体像を把握していただければさいわいです。

noteやブログなどではYouTubeの伸ばし方とか始め方、収益化を目指した様々なエントリーを見かけますが、どれも個人向けのコンテンツであり本業がある企業の集客やブランディングを目的とした、企業内担当者向けに書かれた記事をあまり見ることがないですよね。

高価なYouTube攻略教材を買ったり、広告で流れてくる「誰でも出来る(もしくは無料ではじめる)YouTube集客!」などのセミナーやコンサルに予算を割くくらいなら、自前でやるべきところと、アウトソーシング出来るところを把握して予算を効率的に費やし、成果に結び付けていただきたいと願っています。

企業向けよりも個人向けが知りたいって方はkimimaroの記事が参考になるので、こちらを読んでみてください。基本は似たようなことが書いてありますが、こちらの記事では企業ならではのステップを多めに盛り込んでおります。

1)はじめに

皆さんがこのページにたどり着いたのは、タイトルにある通り

このいずれかだと思います。

そんな不安と危機感と期待に脳内を満たされている皆さんにお伝えしたいのですが、めちゃくちゃハードルが高いので覚悟してくださいということです。

確かにTwitterよりもinstagramよりもFacebookよりもYouTubeで獲得できる影響力は比べ物になりません。

いまでは検索もYouTubeで行われたり、Googleの検索結果に動画が上位表示されるようになりました。ハウツーや解説などはテキストと写真の記事よりもはるかに分かりやすく、視聴者の理解と行動変容を促します。

しかし、めちゃくちゃしんどいです。
オウンドメディアをやるよりもしんどいです。

影響力を獲得するまでの道のりが非常に長いです。
ひょっとしたら大きな影響力なんて獲得できないかもしれない。

それでもやる価値があると僕らは考えています。

心当たりがあると思いますが、例えば参考になる記事を読んで感銘を受けた覚えはあるけど、どこのサイトの記事だったか覚えていない。なんてことありませんか?

これが動画であると、どんな内容だったとしても誰が話していたか覚えていることが多いですよね?なんならこの人誰だろうと調べちゃったりしませんか?

テキストを主体としたオウンドメディアを一度離脱すると、ブックマークすることはないし、ましてやSNSアカウントをわざわざフォローすることは稀だと思います。

しかし、YouTubeチャンネルはブックマーク代わりにチャンネル登録をした経験があると思います。もしくは一度見たことのあるチャンネルの他の動画がホーム画面に流れてきてクリックしてしまったなんて経験ありませんか?

そして知らずしらずのうちに、そのチャンネルのファンになっていた。

だから、そんなチャンネルに育ったら集客に活かせるだろう
人気のチャンネルになれば売上も増えていくだろう

では、どうやってやるのか?

YouTubeを始めるうえで大事なことは

1)戦略的にやること
2)リソースや予算を確保すること
3)改善しながら続けること

この3つを事前にもしくは、やりながら整えることでタラレバではなく、近い将来達成できると信じています。

それでも結果がでるまではしんどいと思います。

リソースをつぎ込み、予算を消化し、なかなか結果が見えないので焦るし、上司からはプレッシャーをかけられるしと良いことはありません。
こっそり止めておきましょうと上司に提言してみてはいかがでしょうか?

十分にしんどいのは理解した上で、YouTube担当者として覚悟の決まった方はこの先読み進めていただければさいわいです。

2)YouTubeを始めるうえで大切なこと

Youtube担当者になった皆さんに課せられた目的はなんでしょうか?

動画を作ること?
チャンネル登録者を増やすこと?
再生数を伸ばすこと?

おそらく多くは自社の利益を伸ばすためのメディア運営をすることだと思います。

さらに因数分解すると

・BtoB企業ならば取引先を獲得するためのリード(見込み客)を獲得したい
⇒それも自社のことを良く理解した上で問合せに繋げたい
・BtoC企業ならば接客せずとも商品が売れて欲しい
・自社商品を訴求したい
・ファンになってリピートして欲しい
・会社を知ってもらい採用に繋げたい

皆さんの目的はそれぞれ違うと思いますが、改めて目的を言語化し設定しましょう。そのほうが、社内共有しやすくなるし振り返りやすいので、おすすめします。

達成したい「目的」が明確になったら、今度は「目標」を具体的にしましょう。登録者でも良いし、月間再生数でも良いし、問合せ数でも良いと思います。この目標を達成するための「戦略」を練り、戦略を実践するための具体的な「戦術」を考えて実行する。

マーケティングに携わる皆さんなら十分に理解しているかも知れませんが、

上記4点を言語化しておくことで、YouTubeチャンネルの柱ができて、やるべきことが明確になり、方向性のブレや迷いがなくなり、運営しやすくなります。

あえて言語化することを強調しているのは、YouTubeチャンネルは担当者ひとりでは出来ないからです。

様々な社内社外のリソースを借りて運営していくことになります。
リソースについては後半に解説していきます。

3)具体的に「目的」を言語化する

YouTubeチャンネル運用どころかマーケティング自体はじめてという方向けに、目的の言語化の仕方を説明していきます。マーケ経験者の方は読み飛ばしてください。

僕たちのクライアントはBtoB企業が多いので、BtoBの場合を例に説明します。

BtoB企業の多くはリード(見込み客)獲得です。
それも確度の高いリードを求めています。

今では都市伝説の様に語られている飛び込み営業や電話営業では、いまだやっているところはあるようですが、手あたり次第アポを取るので、相手が必要としているかどうかも分からず営業しているわけで、非常に確度の低いリードになるわけです。

時代は変わり、WEBを使ったインバウンドが主流になりました。

ある程度依頼したい気持ちを持って検索し、検索結果上位や広告に出た企業に問合せをしてくれます。

しかし、ここでも他社と比較検討をされ、あいみつなど競争にさらされた確度が中くらいのリードになります。

確度が高いリードというのは、「すでに依頼することが決まっている」「導入を決めている」比較検討した上で発注を前提とした問合せをしてくれた見込み客のことです。

つまり、このBtoB企業の目的は

「YouTubeで発注を前提とした問合せを獲得すること」

これに期限や件数、単価感などが加わると、なお具体的な目的になります。

4)具体的に「目標」を数値化する

目的が決まったら、それを実現するために何を目標にするのか設定していきます。

上記のBtoB企業であれば、5000人にチャンネル登録してもらえば確度の高い問合せは必ずきます。扱う商材に左右されますが、ここでは1年で5000人のチャンネル登録としておきましょう。

目標を「チャンネルスタートから1年で登録者5000人」とする
ここで無茶な目標を立てても仕方がないので、同業他社のチャンネルやWEBからの問合せなど十分に調査したうえで決めましょう。

市場調査・競合分析については、あとの章で解説します!

5)ターゲット決める

目的の行動をしてくれるターゲットはどんな人なのかを決めていきます。

目的に合致しない人に見てもらっても、チャンネル登録者が増えても、バズって再生数が増えても、目的には繋がらないですよね。

なので、ターゲットはある程度絞り込む必要があります。
誰にでも響くコンテンツというのはないので、ターゲットは絞り込みましょう。

どんな人が動画を見てくれて、どういった理由でチャンネル登録して、どんな思考を経て問合せや購買というアクションをするのかを想定して、ターゲットを決めていきます。

マーケティング用語で言うと、「ペルソナ設計」「カスタマージャーニーマップ」と言います。

非常に面白い考え方なので、ぜひ関連書籍を買って読んでみてください。
世の中の広告やテレビ、メディアすべてがこのペルソナを元に企画され、発信されていますので、メディア運営をするうえで非常に参考になります。

分かりやすく、今回の例えも既出のBtoB企業で解説していきます。
業種設定をしていなかったので、WEB制作会社と仮定しましょう。

WEB会社のターゲットというのは、「WEBサイトを発注したい会社」ということになりますが、これでもまだ広すぎるので、WEB会社が得意とする分野で絞り込んでいきましょう。

業種×得意分野

このWEB会社は採用サイトの制作が得意だとします。
そうすると、ターゲットは「採用担当者でWEBサイトを作りたい人」となります。

では、このターゲットが抱える課題や、知りたいことはなんでしょうか?

・WEBサイトに必要なコンテンツが分からない
・そもそもWEBサイトは自分で作れるのか?外注するのか?いくらかかるのか?
・求人票以上の情報は何が必要なのか?
・新卒採用向けならばいつまでに用意する必要があるのか?
・WEB経由のエントリーはどのくらいを目標にして母数形成すれば良いのか?

などがあるでしょう。
ちなみに上記の課題感にはもう一つターゲットの絞り込みがされています。

ターゲットの経験値

このターゲットはおそらく

「採用担当者になりたてで、WEBサイトの発注もしたことがなく、まったくの手探り、ヒントになる記事や動画を見て勉強中」

ということが分かります。
ここまでターゲットのペルソナが見えてくると、企画が立てやすくなります。

これがもう少し経験値のある人ならば、上記の課題感はなくなるはずです。

例えば

・WEBサイトを改善してエントリー数を増やしたい
・社員のインタビュー記事を作りたいが、学生が知りたい項目や伝えておきたいことのポイントは?

など具体性が出てきます。

このように、ターゲットとするペルソナの経験値や考え方仕事に対するスタンスなどまで細かく設計するのも、より深い企画にすることができます。

ただし、ターゲットを絞りすぎると、多くの人にとって必要のない動画ばかりになってしまうので、母数が小さすぎないレベルで設定することが重要です。

このターゲットの課題解決や気付きを与えられるチャンネルになれば、ファンになってくれて問合せをしてくれるようになるでしょう。

この問合せをしてくれるターゲットというのも大きなポイントです。
先ほどの採用担当者でWEBサイトを作りたい人は自分ですべてを出来る人だった場合はどうでしょうか?問合せをくれませんよね?

なので、もう少し初心者で勉強中くらいの経験値の人を設定しておくと問合せに繋げられます。

ターゲットを設定する上で大事なポイントは

で絞り込んで設定していきましょう。

6)競合分析をする

ターゲットが決まったら競合分析をしていきます。
なぜ競合分析をするかというと、先行者がいれば真似すれば良いし、居ないのならばチャンスだし、なぜいないのか?需要がないのか?など気付きになることが多いからです。

個人的に調査分析が得意ということもありますが、やって損はひとつもないので、やらずに手探りをするよりもずっとお得です!

まずは自社の狙っているターゲットが見そうなチャンネル同一テーマを扱うチャンネルがないか?そのチャンネルはどういった企画や見せ方をしているのか?

またはWEBメディア、雑誌、テレビ、新聞、instagramアカウントはどんな企画をやっているのか?

これらをスプレッドシートにまとめていくと、運営方法やどんな企画が求められているか非常に参考になります。

特に先行しているチャンネルがあるならば、寄せていくことで関連動画にのりやすくなったりするので、ぜひ調査分析してみてください。

伸びているチャンネルとあまり伸びていないチャンネルが見えてきます。
その二つのチャンネルの違いを分析するだけでも、伸びる理由、伸びない理由が見えてきます。この共通点を見つけることが勝ち筋を見つけることに繋がります。

なんでもかんでもトライ&エラーを繰り返して改善していくのって、正直しんどいじゃないですか?せっかくお手本となる先行者がいるのであれば、先行者のトライ&エラーを学び取り入れていくことで、失敗の回数も減るし、工数も減らせてお得ですよね。

競合チャンネルの調査は下記を参考にチェック項目に落とし込んでみてください。

・どんな動画の再生回数が伸びてるか?
・どんな見せ方をしているか?
・どんな施策を打っているか?
・どんなタイトルにしているか?
・動画の概要欄にはどんなこと書いているか?
・キーワードは付けているか?
・動画の長さは?
・テロップは入れてるか?
・声のトーンはどんな感じか?
・BGMは付けているか?
・動画の更新ペースは?
・現時点で全部で何本公開してるか?
・現時点の登録者数は?
・いつからチャンネル持ってるか?

7)決済者の承認を取る

タイトルのような業務が降りてきた場合もあれば、自ら企画してYouTubeチャンネルをやりましょうと社内提案する場合と、様々な事情があると思いますが、最終的に決済者に承認と予算をもらわなければ始まりません。

皆さんご存知の通り、ここが最大の難所で、この決済者への理解と承認が取れないと何もはじめませんよね。

それも成果が見えるまで非常に時間がかかる!!!!!!!
半年から1年、50本から100本公開してやっと成果が見えてくる

そのために必要な情報がここまで整理してきた「目的」「目標」「ターゲット」「競合分析」です。

誰に向けて、どんな情報をどのように発信し、どれだけの人にリーチして、どれだけの予算と人員と時間をかけてどれだけの成果を見込むのか?

組織の人間であればこの辺りを押さえておく必要があります。

個人でYouTubeチャンネルを始めるのであれば、出来る範囲で無理のないようにはじめれば良いのですが、会社でやるからにはどんな利益につながるかを想定して決済者の承認が必要ですよね。

また、ゴール設定が必要です。
ある程度仮説をたてて、情報を整理し提案書にまとめましょう。

次の章で解説していきますが、この決済者への提案書には「運営体制と予算」も盛り込む必要があります。

どれだけの人員が必要で、社内メンバーは誰で、外部メンバーはどれだけ関わるのか、外注費はどれだけかかるか、目標までかかりそうな予算とスケジュール、1年で終わりにするわけではないので、年間でどれだけ予算がかかるのかといった試算表も用意しましょう。

ターゲットの知りたいことを考えるように、決済者はどんな情報が揃っていれば承認してくれるかを考え資料を用意します。

シンプルに考えれば、決済者はリソースをどれだけ使って、予算をいくら使って、どれだけのリターンいつまでに期待出来るかだけです。

あとは成功事例も紹介しておくと、なお良いですね。

8)運営体制と予算を決める

運営体制は役割別に整理していきます。
そこに必要な人員を社内外で割りふっていきます。すべて社内メンバーでこなすことも可能ですが、バランスをみて外部と連携した方が効率的です。

人には向き不向きがあるように、貴重な社内リソースを作業に当てるのはもったいないなと個人的には思っています。

例えば、編集まで社内でやった場合、月10本更新だったとしても、ひたすら編集だけをこなすことになります。せっかく自社の商品や自社に惹かれて入社してきたのに、ひたすら編集しかしていないとなれば、スタッフの離職に繋がってしまったり、もっと上流工程を社内メンバーは担った方が建設的だと考えています。

YouTubeチャンネル運営に必要な体制をリスト化しておくので、割振りの参考にしてください。もちろん兼務できる部分があるので、そこも人員の適材適所で判断してください。

◆チャンネルプロデューサー
◆企画ディレクター
◆編集ディレクター
◆編集スタッフ
◆デザイナー
◆カメラマン
◆演者

文字面からなんとなく分かると思いますが、細かく解説していきます。
実はそんな役割だったのか、こんな重要だったのかと気付いてもらえたら嬉しいです。

◆チャンネルプロデューサー
⇒チャンネルのすべてを統括します。基本的なチャンネル設計やキャスティング、企画、効果測定、改善などYouTubeチャンネルによって目的を達成できるかの責任を担当します。

◆企画ディレクター
⇒キャスティングや撮影場所の手配、企画だし、進行管理、チャンネルへのアップロードや配信設定、効果測定を担当します。担当範囲としてはYouTubeチャンネルを伸ばすためのパートと思ってください。

◆編集ディレクター
⇒撮影や編集、データ管理、編集スタッフやデザイナーと連携して動画の品質担保とスケジュール通りに進めるなど動画を制作する上で必要な管理全般を担当します。

企画ディレクターがチャンネル運営全般の担当とすると、編集ディレクターは動画制作全般を担当と覚えておいてください。もちろん兼務することも多くあります。

◆編集スタッフ
⇒文字通り動画編集を担当します。
僕たちはひとつのチャンネルあたり編集スタッフは外部に5人~10人ほど用意しています。先ほども書きましたが、編集スタッフは外部スタッフの方が効率的であるという考え方の元、用意しています。

なぜ5~10人程度かというと、仮に月10本更新を予定していた場合、一人でギリギリこなせるかどうかの作業量だからです。
一人が担当した場合、そのスタッフに何かあれば、途端にスケジュールが狂うことになりかねません。

そのためのリスクヘッジとして複数人、それも多めに手配しておくことが重要になります。

例えば、病気やケガや家族の不幸などがあれば、あっさり作業が止まってしまう。辞めてしまうかもしれない、そもそもフルコミットでやってくれる編集スタッフが少ない。

なぜフルコミットでやってくれる編集スタッフが少ないかというと、彼らにとってもリスクが高いからです。

チャンネル更新が止まったり、スキルやテイストが合わず切られたりすると、一切仕事がなくなる可能性があるので、複数チャンネルを担当することでリスク分散したいという思惑があります。

また、複数人の編集スタッフを集めても、スキルにバラツキがあるので、常にメンバーの入れ替えや教育が必要になりますが、ひとりのスタッフに依存するよりもリスクヘッジできます。

これはいくつもチャンネル運用を担当した僕らが、本当にマジで身に染みて感じていることなので、最重要項目と思って聞いてください。

◆デザイナー
⇒動画なのにデザイナーいるの?と思われますが、テロップデザインのベースを決めたり、チャンネル全体の見せ方、デザインをひとりのデザイナーが担当した方が統一感を担保出来るので、決まったデザイナーを採用しています。

特にサムネイルの統一感は重要です。チャンネル全体の統一感に繋がるためです。

以前にも編集スタッフがサムネを担当することがありましたが、仕上がりにバラツキが多く、ディレクションの手間が非常にかかっていた時期があります。
それを解消するには、専属デザイナーを置いた方が、サムネの改善などもしやすくなるのでおすすめです。

◆カメラマン
⇒文字通りカメラマンなんですが、カメラだけ担当しているわけではなく、音声や照明など業務は多岐にわたり、ディレクターとは別に現場にはいた方がよいです。

なぜ専属で用意しておいた方が良いかというと、収録ミスをなくすためでもあります。

この収録ミスは本当に良くあります。
そんなことある?って思うようなことが多々起きます。

ゲストがいる時などは取り返しがつかないし、ミスって再収録となると、かなりテンションが落ちます。

よくあるのは

・録画ボタンの押し忘れ
・露出が適正でなく白飛びしてしまっていた、その逆で暗すぎた
・音声のレベルがあってなくて音割れしてしまった
・ワイヤレスマイクを使っていて、電波状態が悪く音声が途切れていた

などなど、予想しないびっくりすることがたくさんあります。
これらを回避するためにもカメラマンを用意しておくことをおすすめします。

決してプロのカメラマンである必要はありません。
撮影に関わる部分を担当するスタッフだと思っておけば良いのです。

◆演者
⇒企業チャンネルであれば、社員が出ることが前提と考えてください。
たまにタレントで良いんじゃないかと聞かれることがありますが、他人が自社の熱量を伝えられるでしょうか?

もちろん進行役をタレントが行い、ノウハウやハウツーなどを社員が伝授するというスタイルもありますが、出役全員が外部の人であると、やはり熱量は伝わりずらいです。
視聴者は敏感に感じ取りますので、ぜひ、社内の都合をつけて皆さん自身が伝えてください。


続いて予算ですが、上記の必要人員からどれだけ外注するかで予算が変わってきます

ざっと僕らが出している単価感をあげていきますね。
全部外注するととんでもない予算がかかるので、社内でないと出来ないこと、外部に任せてかまわないことを整理して予算組していきましょう!

◆チャンネルプロデューサー 月額40万円
⇒ぼくらは外部スタッフなので、コンサルタントと読んでいますが、社内プロデューサーと共同で業務を担うことが多いです。
僕はこのポジションに入ります。

もちろん社内スタッフが担うことが一番理想的ですが、まったくの未経験の場合、責任取るにも知らなすぎるということがあるので、ぼくのようなコンサルがサポートします。

以下は動画1本あたりの単価です。

◆企画ディレクター 2万円

◆編集ディレクター 1.5万円

◆編集スタッフ 2万円

◆デザイナー 0.6万円

以下は収録毎の単価です。1日に3本分しか撮れなくても、10本分まとめて撮ってもあまり変わらない1日拘束の考え方です。

◆カメラマン 5万円~10万円(機材費込み)

◆演者 5~10万円(タレントもしくはディレクターがMC役とした場合)


仮にフル外注をした場合

「月10本更新の収録1日で積算すると、だいたい110万円~120万円」

になります。
それでもチャンネルプロデューサーは社内にひとりは必要で、その分のリソースを確保します。

マーケティングをやられている方ならばこんなもんかなって思うかも知れないし、まったく縁がなかった人にとっては、年間1500万円もかかるのか!
って驚くかもしれません。

逆に制作をやっている方からしたら、こんな安いのかよ!って突っ込まれるかもしれません。
どの立場に居るかで、単価感というのは変わってくるので、あくまで参考までにしていただきたいです。

僕がおすすめする体制は、チャンネルプロデューサーと企画ディレクター、カメラマン、演者を極力社内スタッフでまかない、欲を言えばデザイナーも社内でまかなえたら理想的ですね。

外注するのは編集ディレクターと編集スタッフ
月10本更新で月額35万円

この部分は技術職であることと、時間を膨大に消費とする部分なので、本業と関係ないスキル・時間を消費するのならば、外注した方がよいと考えています。

編集ディレクターも社内でやって、編集スタッフだけランサーズやクラウドワークスなどで発注したら良いじゃないか、5,000円でも応募来るよ!という意見も多く聞きますが、個人的にはまったくおすすめしません。

5,000円でやってくれる編集スタッフはいつまでも5,000円でやってくれるわけじゃなく、実績作りのためにやっているに過ぎないからです。
そもそも、2~3日かかる作業を5,000円でやってくれるわけがないんです。

また、実績作りのためであれば、スキルが足りなかったり、こちらの要望する仕上がりにしてくれるまでのコミュニケーションコストがとんでもなくかかります

ここだけの話、マジで編集スタッフの管理ってしんどいんですよ。

すぐ連絡取れなくなるし、スキルにバラツキがあるし、テロップの誤字脱字チェックだけでも膨大な時間を使います。

ここには書けないトラブルもいっぱいありますw
そんな面倒を編集ディレクターに任せてしまう方が賢いやり方だとおすすめします。

9)チャンネルテーマを決める

決済者の承認がおり、予算も確保出来たらいよいよチャンネルテーマを決めていきます。

ここまでで1万字ほど読み進めてきたわけですが、やっとYouTubeチャンネルの内容を決めるパートです!!!

長い!書いていても長かった。
皆さんついてきていますか?

ここからが本番ですよ!
決済者の承認と予算を確保出来たらあとははじめるだけです!

チャンネルテーマとは自社の得意分野で、自社を必要としてくれる視聴者に向けて、どんな世界観で、どんな内容を、どのように伝えていくのか、ベースとなるものを決めていきます。

まずは動画スタイルを決めます。

運用していくうちに方向性も改善変化していくので、まずはどのスタイルでやるか決めましょう。

自社の業界や狙いに合わせて選択してください。

例えば、何度も例えにしているWEB制作会社だとします。
ターゲットが採用担当者でWEB制作がはじめてだとすると、具体的なノウハウや考え方、事例が知りたいので対談形式とします。

メインとなる進行役の社員と各エキスパートがテーマごとに解説していきます。
例えば、WEBディレクターが採用サイトの考え方や、学生目線でどういったコンテンツが欲しいのかなどニーズと用意するコンテンツの意味などを解説する。

または、デザイナーが会社の強みを表現するにはこういったページ構成が良いとか、カラーが持たせるイメージのコーディネートとか、写真の使い方はこうだとか、専門分野のエキスパートがていねいに解説していくコンテンツはターゲットにとって非常に高い学びになります。

例えばマーケターが今年の採用状況を解説したり、最近のトレンドを紹介するなどいいですね。

ひとりでは持ちえない知識の集合コンテンツを対談形式では実現することができます。

また、BtoB企業の場合は、事例紹介が非常に強力なコンテンツになります。

クライアント社にゲストで出演してもらい、実際に作るまでの工程やトラブルのエピソード、成功事例などを語ってもらうことにより、視聴者はより自分事として視聴するので、共感力は高くなります。

ではBtoC企業の場合はどうか?
個人向けの商材の場合は一人語りをおすすめしています。
なぜならば、課題を抱えているのは視聴者本人であり、視聴者へ直接語りかけるような演出ができる一人語りスタイルが有効だからです。

皆さんも経験ありませんが?
カメラ目線の一人語り動画は、向き合った演者が画面越しに自分に直接話かけている、メッセージしているような感覚を思えたことがあると思います。

例えば、皆さんが美容師だとします。
美容のプロフェッショナルというポジションから、髪についての悩み解決に繋がるコンテンツを一人語りで発信します。

課題感
年齢を重ね、髪の張りが無くなってきたり、白髪が目立つようになって、だんだん以前の髪型が似合わなくなった

解決策
年齢に合わせたアレンジ方法や、自宅で出来るヘアケア方法などを発信すると非常に喜ばれるし、せっかくだからこのチャンネルの美容室に行ってみようという動機づけに繋がります。この悩みが深ければ深いほど、悩み解決に導いた皆さんのファンになってくれるはずです。

動画スタイルが決まったら、さらに世界観が伝わる細部を決めましょう。

ターゲットは課題解決を求めているのか?
新しい知識や知見を求めているのか?
考え方を求めているのか?
ノウハウを求めているのか?

そういったターゲットが求めている細部を積み上げていくと、テーマが明確になっていきます。

10)運営方針を決める

運営方針とは、ある程度事前に取り決めをして迷わないようにするためのものです。


代表的なところは下記でしょうか

こんな感じです。
他にも「問合せ導線を作る」とか「LINE公式アカウント」へ促すであるとか、動画の文字起こしをオウンドメディアでも展開するとか、決めることがたくさんありますが、いざ動画を撮ったけどどうしようかとなるので、最初に取り決めておくことが重要です!

11)企画出しはまず100本からはじめよう

まだ撮影しないですよ。
収録するためには、どんな動画にするか、企画を考えていきます。

企画を考えるうえで重要なことをお伝えします。
すぐ忘れてしまうので何度も言いますが、ターゲットが求めていることを満たすテーマが企画になります。

いざ企画出しをはじめたならば、まずは100本考えましょう。

100本考えても採用されるのはせいぜい半分です。
そうすると月10本更新ならば半年も持ちません。
毎日更新ならば、1ヶ月半でネタが尽きてしまいます。

また、公開が始まったら、こうした方が良いとか、こんなコンテンツが伸びているというフィードバックがあるので、そこからさらに企画をブラッシュアップします。まずは100本考えるというのが重要です。

企画を考える際に、気にしなくて良いこともあります。
テーマが違えば、同じエピソードや話は使いまわしてかまいません。

以前この話したなと思っても、視聴者は全部の動画を見てくれているわけではないので、繰り返し同じ話をしてもかまいません。むしろ繰り返し出てくる話は重要なキーワードになってきます。

この記事で言えば、「ターゲット視点」がまさに重要なキーワードだからです。毎回新規の視聴者が響くように惜しみなく全力でメッセージしましょう。


企画出しをする時に意識しておいてほしいのが、テーマと一緒にタイトルを必ず考えるということ。

タイトルで動画の内容が伝わらないと見てもらえません。

見てもらえない動画は作るだけ無駄なので、ターゲットが見たくなるタイトルか、関心のあるタイトルになるかを企画出しの段階で必ず確認しながら進めます。

テーマが決まったら、もう少し具体的なターゲットの課題を探っていきましょう。これはタイトルSEOにも関わってくるので調査してください。

調査方法は検索ボリュームを調べます。
検索には視聴者が知りたい情報のヒントが隠れています。どんなキーワードで検索しているか、どんな情報を探しているかが分かります。、

採用サイトが得意なWEB会社を例に説明します。

テーマを「社員インタビュー記事について」とした場合、検索画面に「社員インタビュー」と入力すると以下のようなサブワードが表示されます。

このキーワードこそ視聴者が調べている知りたい情報であり、タイトルに含めるべきキーワードになります。

注意してほしいことは調査する際、必ずシークレットモードで検索してください。そのまま検索してしまうと、自分の履歴からサブワードを予測して表示されてしまうので、視聴者の検索意図とはかけ離れた自分の検索予測になってします。

「社員インタビュー コツ」という同時検索ワードが検索候補にありますね。
または「社員インタビュー 目的」など。
これこそが視聴者が知りたい情報だということが分かります。

そこからタイトルを考えると、
「学生に響く社員インタビューのコツを目的別に解説!」
などにすることで具体的な課題ニーズに応えるテーマとタイトルが見えてきます。

こういったターゲットのニーズに真正面から応えた動画というのは、YouTubeにとっても評価されやすくなります。

YouTubeはGoogleが運営しています。検索ニーズに応えるコンテンツであるとGoogleが評価すると検索順位を上位に表示してくれます。YouTubeは検索だけでなく重要なレコメンド機能「関連動画」としてインプレッションも増える傾向にあります。Googleに評価してもらうことで、より多くの方に見てもらえるので、検索上位や関連動画にインプレッションを増やすことが大事になります。

企画とタイトルは視聴者とGoogleに評価してもらえるよう考えていきましょう。

インプレッションやクリック率、視聴再生維持率などGoogleが評価する仕組みなどはまた別の記事で解説します。

12)チャンネルを設計する

ここからは具体的にチャンネルを構成する要素を決めていきます。
どんなことを決めていくか、一覧にしてみました。

ざっと出してみましたが、いっぱいありますね。
これらもひとつづつ解説していきましょう。

大体分かるよって方も飛ばさず読んでみてください。
結構こんなところ意識してたんだと気付きになると思います。

・チャンネル名
もうそのままですね。チャンネル名を決めます。
実はいざチャンネル名を決めようと考え始めると、悩んだり迷ってしまってつまずくのがチャンネル名です。

社名にしたら良いのか、ひねった名前にした方が良いのか、メインで社長が出るので、社長名から発想したらいいのか、本当に悩みます。

僕らのおすすめは
チャンネルが扱うテーマを視聴者目線のチャンネル名にする

これには理由があります。
視聴者にとっては、このチャンネルがどこの会社がやっているか興味がないからです。一目でなんのテーマを扱うチャンネルなのかが分かることの方が重要です。

例えば下記の内定チャンネルは「学生が就活に役立つ情報を発信する」というテーマで運営されています。

運営会社は新卒採用を支援する会社なので、自社が開催している就活イベントの認知拡大と学生の集客を目的としています。

企業研究や業界研究、面接対策など「内定が欲しい就活生」にとっては非常に参考になるチャンネルと分かります。

このチャンネルがリクルートがやっているチャンネルであれば、リクナビチャンネルとした方が、ブランドの有効活用だと思います。
しかし、それほどのブランドバリューがないのであれば、視聴者にとって分かりやすく、少しでも興味を引くチャンネル名にするべきです。

小さなことかも知れませんが、こうした小さな改善を積み重ねることで大きく成果が変わってきます。

おすすめはテーマをチャンネル名にするですが、会社名や個人名をチャンネル名にした方がよいケースも解説します。

これは会社組織なんだけれども、個人に大きく依存する業種の場合です。
例えば士業の方や有資格者の場合などが該当します。

また、社長ブランディングにしたい時などは個人名をチャンネルにするケースも多いと思います。

・チャンネルアイコン
チャンネルアイコンは個人推しでない限りは、チャンネルロゴを使いましょう。アイコンは小さな円なので、視認性を極力高めるためにもロゴは横長にならないよう工夫してデザインすることをおすすめします。

・チャンネルアート
チャンネルアートはチャンネルのホーム画面上部に表示される画像です。
あまり凝る必要はありませんが、チャンネル登録を促すためにもしっかりした感を演出したホーム画面を作りたいです。

なぜホーム画面がチャンネル登録を促すのかというと、視聴者は再生画面ではあまりチャンネル登録をしないからです。

チャンネル登録をする動機導線は

というジャーニーマップが見えてきます。

ということは、サムネイルとホーム画面に統一性があり、視聴者が自分に必要なチャンネルだと認識するとチャンネル登録されやすい環境を作れるということになります。

・動画内のテロップデザインやルール
ひとつ目の動画を編集する時に決めても良いのですが、すべて同じ人が編集するわけではないので、テンプレート化して使えるテロップデザインを決めておくとよいです。

また、いくつかテロップデザインを用意しておいて、それはどんな時に使うデザインなのかルール作りをしておくと、編集者が迷わずにすみます。

この編集スタッフが迷わないという事前準備は非常に重要で、やりながらブラッシュアップするにしても、ベースになるものを作っておかないと、やり取りが増えてこれまた立上げ時にしんどくなります。

決めておきたいテロップデザインは

・テーマテロップ(この動画全体テーマを常に表示しておく用)
・話題テロップ(いま話している内容を要約しておく用)
・字幕テロップ(MCとゲストで色分けするなど)
・ツッコミや話題のポイントなど演出テロップ

少なくても、テーマと話題と字幕は事前に決めておきたいですね。

・オープニングアニメーション
OPアニメーションは入れる必要があるか議論が分かれると思いますが、僕らはが手伝うチャンネルは入れています。
尺としては2秒~5秒くらいの短いサウンドロゴ的な扱いにしましょう。

長いOPにすると途中で離脱されてしまいますので、使い方としては
ダイジェスト映像が10秒ほどあり、
OPアニメーションが2~4秒あり、
本編スタートまで15秒というのがリズム感が良く、動画の内容を凝縮して伝えられてよいと思います。

視聴者は開始2秒~30秒で見る価値があるかどうか判断するので、OPは動画内容を凝縮した作りにしましょう。

・動画内で必ず伝える要素
構成台本の章で詳しく伝えますが、必ず伝える要素を事前に決めておく必要があります。

例えば、
・決まったあいさつをする
・本編冒頭でチャンネル趣旨を説明する
・この動画はどんな人に参考になるかを説明する
・チャンネル登録やグッドボタンを促す

など事前に決めておくと、収録の際ルーティンにしておくことができます。

・収録場所
収録場所を確保しましょう。
例え一人語りだとしてもデスクでは収録できません。
では会議室で良いかと言えば、それも味気ない。

意外と思うかも知れませんが、背景から世界観が滲み出てくるので、ここは手を抜かずに探してみてください。

収録場所を手配する際に気を付けたいポイントは
・無音である
・人の出入りがない
・カメラと照明をおけるスペースを確保
・演者、ディレクター、カメラマンと少なくとも3~4名が入れる

収録にはかなり時間がかかります。
その場所を長時間占有していまうので、社内調整というか、根回しが必要になる思いますので、この機会に簡易スタジオを作ってみるもの良いかもしれません。

出先取材中心で毎回場所が変わる場合には、収録できる環境かの確認事項を作っておいても良いですね。

・撮影機材構成
撮影機材を手配するの章で細かく説明しますが、撮影機材は上げればキリがないので最低限このくらいは必要だと思うものをリストアップしておきましょう。

それこそiPhone1台でも始められます。
実際にそれだけでやっているチャンネルが多くあるのも事実です。

登録者226万人いるメンタリストDaiGoのチャンネルはiPhone1台で配信していますからね

ただ、僕らがおすすめするのは、ピンマイクを使うことを強くすすめます。

ホームビデオで撮っても成立するんですが、音声だけはクリアにしておかないと視聴に耐えられません。

ほとんどの視聴者はスマホ視聴です。
そうすると、音声が聞き取りずらい動画は余計見てもらえなくなります。

なのでぜひマイクは良いものを使ってください。

・演者のキャラクターや衣装
衣装に関しては気にしなくても良いのですが、キャラクター付けや動画の世界観を統一するために決めても良いかなという程度です。

例えば、税理士が「会社を健全に長生きするための情報を発信する」チャンネルとします。

白衣を着て「会社のお医者さん」というキャラ付けをするとどういうチャンネルなのか世界観が分かりやすくなり親近感沸きますよね?

そういった演出は、やりたいかどうかではなく、視聴者にとって分かりやすいかどうかで決めていくのがおすすめです。

・タイトルルール
とても重要です!!
企画出しの章でも説明しましたが、タイトルは視聴者にとって見る価値ある動画なのかを判断するだけでなく、Googleがこの動画はどんな動画なのかを評価する重要な部分だからです。

タイトルには必ずテーマキーワードを記述してください。
そして、キーワードはタイトル欄の先頭に来るように記述します。

検索したり、関連動画で似たような動画が並んだ時に、視聴者が一瞬で動画を見るかどうかの判断をするのは、冒頭の1行しか見たいからです。

なので、テーマとなるキーワードが後ろにあると、視聴者は見逃して動画を開いてくれません。

タイトルは、視聴者が関心あるキーワードを冒頭に入れて、情報を凝縮した文章にまとめると良いです。


タイトル付けのルールを決めておくと迷いが減るのでルールを決めておくと良いでしょう。

例えば
・タイトルの冒頭に【】でテーマを入れておく・動画の公開数が分かるように、最後にナンバーを振っておく・タイトルは煽り気味にする
【営業の闇】【誰も知らないエクセル〇〇】など
・SEOを意識する・数字は具体的にする
〇〇〇〇〇10の法則とか、〇〇〇でやっては行けない行動5選など

・サムネルール
タイトル同様サムネイルは重要です。
なぜサムネイルが重要かと言うと、関連動画やタイムラインに動画が表示された時、人はその動画を見るかどうかを一瞬で判断します。
その判断材料がサムネイルによるところが大きく、画像の訴求力は強力です。

視聴者はサムネイルやタイトルをじっくり読みません。
一目見て自分が関心ある動画なのか判断できないと、動画を開いてももらえません。

サムネイルについては別の記事で詳しく解説していきたいと思います。

ルール作りとしては
・演者を必ず入れる
・タイトルと同じキーワードは使わない
・文字数は15文字まで
・会社カラーで統一する
・決まったフォントを使う

など統一したルールを作っておくとデザイナーが迷いません。

統一感が表現できていると、サムネイルを見ただけで、誰のチャンネルの動画かが覚えてもらえるので、新作の動画を見てもらいやすくなります。

・終了画面プリセット
終了画面は動画の最後に挿入されるレイヤーで、チャンネル登録を促すとか別サイトへ誘導するなどYoutubeの機能があるので、事前に決めておきましょう。

・動画概要欄記述ルール
動画画面の下に表示される概要欄ですが、いざアップロードした時に何を書いたらいいんだっけ?となりがちなので、記述ルールを作っておきましょう。

・動画の要約を3~5行くらいにまとめておく
・目次を作ってタイムスタンプを作っておく
・取材先やゲストが出ているのならばリンクを用意しておく
・関連する他の動画へのリンクを用意しておく
・関連していなくても、チャンネルで人気の動画のリンクを用意しておく
・会社サイトやLPへのリンクを用意しておく

などなど、結構載せる項目は多いと思います。

・再生リストルール
ルールもなにもないんですが、再生リストは作った方が良いので、視聴者が知りたい目線でカテゴリ分けをしてみてください。

・タグルール
動画毎にタグが設定できるので、使いまわすタグを決めておきましょう。

ここで社名や商品名をタグにしてもだれも検索したりまとめないので、ターゲットが検索するだろうキーワードでタグを設定してください。

大体共通タグを2つ、動画毎のテーマに沿ったタグを2~3つ用意しておく。
instagramのように大量にタグ付けしても邪魔になるので3~6に絞りましょう。

途中休憩

ここまで2万字に及ぶ長文を読んでいただきありがとうございました。

書き始めた時にはこの章までで2万字を超える文章量になるとは思っていませんでした。途中ですが前半編とさせていただきたいなと思っております。

というのも、ここまでは社内でYouTubeチャンネル立上げを考えた時に、担当者がひとりで進められるパートだからです。

これ以降の章では多くの方の助けが必要になり、本格的に稼働をはじめるパートになります。

冒頭でも書きましたが、引き返すならまだ間に合いますよw

2020年は多くの会社から相談を受けました。
しかし、実際にチャンネルをスタートする会社は10社相談に来られたら2~3社程度でしょうか、割り合いとしてはそれほど多くありません。

運営体制が整わない
予算が合わない
効果が見えない
そもそもYoutubeチャンネルと商材が合わない

などなど色々な理由や事情があります。

せっかくYouTubeマーケティングの威力に気付いて始めたい!始めるぞ!っと、準備をはじめた皆さんが回り道をしたり、なかなかはじめられなかったりするのは、この記事で紹介しているような詳細な内容を知らなかったためなんじゃないかと思っています。

なので、担当者がスタートラインに立てるまでに必要な情報を、魂込めて詰め込んだつもりです。

そして後半編では本格的に稼働をはじめる担当者向けに記事を書いていきたいと思っております。

予定している後半編目次

13)撮影機材を手配する
14)構成台本を作成する
15)各種マニュアル作成する
16)収録&データ管理方法を決める
17)編集者とサムネデザイナーを確保
18)公開設定
19)更新進行管理
ここからは続けるために
20)分析改善
21)ユーザーとのコミュニケーション
22)目的を達成するための導線設計
23)継続することの大切さ
24)熱量の大切さ
25)最後に

また2万字を超えそうな量が残っていますね。
書けるかなー

最後にお願い

後半編はまだ書いていないのですが、後半編も魂込めて書いていきたいと思いますので、この記事が参考になったと思っていただけたならば、Twitterなどで記事のシェアとコメントを頂けますと、後半編を書くモチベーションに繋がります。

後半編を書き上げたら通知が行きますので、ぜひnoteアカウントもフォローお願いいたします。

また、記事内容で参考になった部分の感想も募集します。
記載されてないけど知りたい内容などがあれば、まつうらのTwitterアカウントまでリプライいただければ追記いたします。

このnoteアカウントでは、事例紹介や伸びているチャンネルの考察、企業チャンネル運用におけるポイントなどを書いていきたいと思っていますので、生暖かく応援していただけるとさいわいです。

ここまで読み進めてみて、大変さもリスクも良く分かった、それでもやるべきだしやっていきたい方はぜひお手伝いさせていただきますので、ご連絡ください。

ターゲット設定からコンセプト作り、チームビルディングなど後半編の運用まで支援いたします。

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それでは皆さん!
YouTubeライフ楽しんでいきましょう!

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