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ジャニーズの“貴重映画”、「るろうに剣心」最終章などがデッドヒート ニュースPVプレイバック/2021年6月1週

※映画.com本体のニュース記事における、PV(ページビュー)ランキングの振り返りです。

編集部のスタッフ数人でチャットし、この1週間で得た“気づき”、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事なども交えて、PVの傾向や推移を思い思いに話しています。

5月31日~6月6日 順位まとめ 1~5位

1位

2位

3位

4位

5位


振り返りチャット開始

本日の参加メンバー

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尾崎秋彦 それでは早速行きましょう、5月31日~6月6日のニュースPVプレイバックです

5位:「ジャニーズWEST」「King & Prince」「Snow Man」関西ジャニーズJr.メンバーの出演映画4作品放送

尾崎 大活躍中のジャニーズの面々が、8年前とかに出演した映画が日本映画専門チャンネル・時代劇専門チャンネルでテレビ放送、という記事。

大塚史貴 日本映画専門チャンネル、時代劇専門チャンネルのネタですよね。相変わらず痒い所に手が届く取り組みをされている印象があります。

尾崎 そして今回の放送作品、出演している面々がめちゃくちゃ豪華。今、テレビをつけたらよく見かけるジャニーズメンバーが軒並み出てたりして、彼らのもっと若い頃を観られるのは非常に価値のあるコンテンツだな、と

岡田寛司 数年で顔つきガラっと変わるよね~。あと各作品で「アクション俳優」「時代劇」「お笑い」「忍者(!?)」とテイストがバラバラっていうのも良いですよね。各ジャンルでの「発掘」という意味合いも込められている気がしている。

大塚 役者たちの仕事ぶりを掘り下げるという意味で、とても意義深いチャンネルなんですよね。スタッフの皆さんも凄く意欲的で素敵な方が多いのも印象的。

尾崎 読者や視聴者が、そのチャンネル自体を応援したくなる。それが広告などの発信ではなく、実直な取り組みで実現されているのが特筆すべき点ですね。

4位:西野七瀬&横浜流星、映画版「あなたの番です」にカムバック! 一気にキャスト32人発表

尾崎 西野七瀬&横浜流星のカムバックも目を引きますが、それ以上に32人一挙発表というのがすごい

大塚 名前の羅列を整えるのが、なかなかしんどくて痺れましたよ(笑)

尾崎 編集部には「固有名詞のミスは万死に値する」みたいな暗黙の了解があるので、こういう固有名詞が頻出する記事書いたり確認したりするの、疲労感が半端じゃないんですよね

岡田 「あの“交換殺人ゲーム”が始まらなかったら」という前提だったのに「逃げ場のない船上で連続殺人が発生することになるようだ」って、結局人は死ぬのかと(笑)。

大塚 ドラマ版を編集部のスタッフ、誰か見ている人はいないかしら? 映画が完成したときに、見ているのと見ていないのとでは、色々進め方が変わってくるよね。

尾崎 コロナ禍に入りリモートワーク中心になって、こうした「このドラマ観てる?」みたいな雑談が圧倒的に減りましたよね。オフィスだとまあ自然と雑談しますけど、SlackとかTeamsとかだとなかなか機会がない

岡田 減ったね~。雑談って「言葉で」するのには適してるけど、わざわざ「テキスト」にするのは面倒だもの。書いている途中で「この雑談は果たして面白いのか…」と冷静になってしまうから。

大塚 確かに減ったかもしれませんねえ。自宅にいる時間が必然的に増えたので、ドラマを見る頻度はスタッフ間でも上がっているかもしれませんね。映画はもちろんですが、ドラマについても出来る範囲でフォローしていくと膨らみは出るかもしれませんね。

尾崎 雑談から企画が生まれるものなので、雑談が減るというリモートワークのデメリットをどうカバーしていくか、という点でもこのニュースPVプレイバックは機能させていきたいです。

大塚 そうね、雑談とともに、人と会うことで企画は生まれるものだから。インタビュー中に「今度この組み合わせで話を聞いたら新たな一面が引き出せるんじゃないか?」とか、そんなことばっかり考えていますよ(笑)。

3位:【「るろうに剣心 最終章 The Beginning」評論】全て“ここ”から始まった――痛烈な哀しみを伴う珠玉のラブストーリー

尾崎 「るろ剣」の映画評論が入ってきました。今週は1位、2位がえげつない数字だったので当記事は3位となっていますが、普段の週だったらトップのPV水準でした

岡田 まだ本編見てないーーーー!!!! そして、この評論は筆者本人が語るべきかと思います(笑)。

尾崎 映画評論の記事、まあ性質上、そこまで派手なPVを出すジャンルじゃないんですが、「るろうに剣心」は例外でした。ということで、筆者・大塚さんお願いします!

大塚 ははは、そんなそんな(汗)。でもね、大友監督の10週連続企画の連載を担当させていただいて、合計インタビュー時間が20時間近くに及んだわけです。

大塚 そこで知り得たこと、汲み取れたことを「書かせてもらった」感じかな。頭の中の整理だけ出来たら、執筆時間は殆どかからなかったから。頭の中の整理に2.5時間、執筆に45分みたいな。ファンの皆様のあいだでも、「The Final」と「The Beginning」の公開順、見る順の是非がSNS上でも頻繁にやり取りされているけれど、私は「The Beginning」を最後に持ってくる大友監督の“粋”な心意気にグッときたんですよね。東京の映画館も時短とはいえ営業再開しましたから、どうかファンの皆様には感染予防対策をしっかり講じたうえで堪能していただきたいですね。

岡田 ひとりの監督をこれだけ「深堀る」という企画って、やっぱりいいですよね~。どんどんやっていきたいなと思いつつも、作業が超ハイカロリーだろうなと二の足を踏んでおります(笑)。

大塚 非常に贅沢な時間でしたよ。その場で取材している私自身が存分に楽しんでいましたから。ハイカロリーじゃないかといったら嘘になるけれど、良いものを作るには手間がかかるもんです。

尾崎 僕が入社する前ですが、昔、映画.comで“密着取材”やってたんですよね。福山雅治さんとかに長期密着して、記事をつくるという…

岡田 へー、そんな時代が!

大塚 井上真央さん、前田敦子さん、福山雅治さん、すべて私が密着しておりましたね。あれもめっちゃ疲れるんだけど、充実した取材期間でしたね。

尾崎 あった、これだ

尾崎 情熱大陸とかプロフェッショナルに匹敵することをやってたわけですね

大塚 作品ではなく、人物にフィーチャーするコンテンツがあるべきだと思ったんですね。もちろん、取材に際して作品に紐づいてはいますが、長時間取材に同行し話を聞くことで別の視界が広がってきますから。福山さんのアジアでのフィーバーとか、ちょっと言葉では形容できないくらいでしたよ。空港でのファンの出迎えが尋常ではなく、360度全方向に向かって手を振ってから車に乗り込む姿は、スターではなく、ご本人いわくビッグスターってやつでした。

尾崎 う~ん、このあたりの取材秘話、ぜひ聞いてみたいです。あと、今週のTOP20のうち、「るろうに剣心」関連が5本入っていました。6月最大の注目作「The Beginning」がどこまで興行収入をのばすか、要注目です。

2位:「死んだら必ず映画館で上映して」障害を抱え、余命宣告を受けた男の愛とセックスを映す「愛について語るときにイケダの語ること」予告編

尾崎 平均の16倍のPVでした。すごい見出しだ…

大塚 確かにすごい見出し。

尾崎 冒頭の一文がすでに凄まじい。

四肢軟骨無形成症の青年・池田英彦の初監督、初主演作で、本人のリアルな性愛を映し、そして遺作となった

岡田 凄い見出しなんですけど、内容をそのまんま表しているので、何も間違ってはいないんです。拝見させていただきましたけど、凄まじい作品ですよ。題材は超絶ヘビーなんですけど、語り口がめっちゃ軽やか。笑っちゃうパートもございます。

大塚 これはちゃんと観ないといけない作品ですね。

岡田 あ、でも身構えて見なくて全然良いと思います。肩の力を抜いて見て頂きたいです。終わった頃には一生もんの記憶が植え付けられているはずです。ちなみにモザイクがかかっていますが、リアルな性行為がバンバン出てきますので、その辺はご注意を!

尾崎 ドキュメンタリーなのか? それともフィクションなのか? どちらでもあるし、どちらでもないのか?

岡田 イケダさんが「フィクションを超えちゃった(抜け出ちゃった)瞬間」があるのよね。そこ、注目かも。

尾崎 めちゃくちゃ観たくなるな…。こうした“自分の知らない世界”を垣間見せてくれる作品は、個人的に、映画の魔法が特に宿っていると思っている。ここ1年の特徴として、本作のような作品を紹介した記事にトラフィックが集まっていることはなんか象徴的だなとも思う。多くは語りませんので、さらなる作品の詳細はぜひ記事内で!

じゃ、今週の1位に行きます。週や1カ月単位じゃなく、年単位でみてもそうそうお目にかかれないPVがでました。2021年のトップPV記事候補です。どうぞ~

1位:加賀まりこ、54年ぶりの主演映画! 老いた母親と自閉症の息子が模索する自立への道「梅切らぬバカ」21年公開

尾崎 平均の34倍。とてつもね~~~。岡田くん執筆だね

岡田 やっぱり加賀さんの54年ぶりが響いたのかね。

大塚 54年ぶりって、当然ながら54年間活動し続けていなければ、そう謳えないわけだから。いやあ、凄いね。

尾崎 ちょっとこれは体感の話なのであれなんですが、とはいえ「54年ぶり主演」の一発で平均の34倍PVでるか?といったら違和感がある。それ以上の複合的な要素があるはずなんだけど、いかんせんまだ分析できていない。

大塚 そして、塚地さんが息子役というのも大きいなあ。故森田芳光監督作「間宮兄弟」で素晴らしい演技を披露していますが、そうか、あれはもう15年も前なんだね……

岡田 こちらも本編を拝見させていただきましたよ~! 仰る通り、加賀さんは勿論なのですが、塚地さんがとても素敵な芝居をされています。

<あらすじ>
古民家で占い業を営む山田珠子は、近隣住民との付き合いを避け、自閉症の息子・忠男とふたりで暮らしていた。庭に生える一本の梅の木は、忠男にとって亡き父親の象徴だったが、その枝は塀を越え、細い私道にまで乗り出していた。隣家に越してきた里村茂は、通勤の妨げになる梅の木と、予測のつかない行動をする忠男を疎ましく思っていたが、妻の英子と息子の草太は、珠子の大らかな魅力に惹かれ密かに交流を育んでいた。ある日、忠男の通う作業所に呼び出された珠子は、知的障害者が共同生活を送るグループホームへの入居案内を受ける。自分がいなくなった後の忠男の人生を考え続けてきた珠子は悩んだ末に入居を決めるが、住み慣れた家を出た忠男は環境の変化に戸惑うばかりだった。ある晩、他の利用者とのいさかいをきっかけにホームを抜け出した忠男は、近隣住民を巻き込む厄介な“事件”に巻き込まれてしまう。

岡田 「老いた母親と自閉症の息子」。この題材だけ見ると、結構重めの話なのかなと感じちゃうかもしれませんが、全然そんなことないんです。題材に対して真摯に向き合いつつも、軽妙な語り口。とても好感の持てた作品! 

尾崎 あと驚いたのは、映画.comでもコラム書いていただいている徐昊辰さん、上海国際映画祭プログラミング・ディレクターなのね。めちゃくちゃすごい人じゃん…

最後に、金ローで放送「ボヘミアン・ラプソディ」について

尾崎 はい、今週は以上で。何か言い残したことありますか!?

大塚 特になし!

岡田 特にございません!

尾崎 じゃ、僕から一個だけ。金曜ロードショーの「ボヘミアン・ラプソディ」放送にあわせて、以下のTweetをしてもらいました

尾崎 公開当時のこのインタビュー記事が非常に良い内容だったので、本編放送中につぶやいてもらったんです。で、現時点で結果は3600RT以上を記録。この記事自体も2年前のものにも関わらず、ここ数日で3万PV以上を記録し、非常に成果が出た取り組みになりました。

岡田 「本編放送中につぶやいてもらった」→放映中って、わりと皆SNS見てるんだよね。この事実も面白い。劇場ではありえない現象だからね。諸々検証していきましょう~!

尾崎 良いインタビューやニュース記事は、こうした機会を見つけて積極的に再発信していきましょ~。また、「ボヘミアン・ラプソディ」放送にあわせて、関連記事を佐藤レモナさんや蛯谷さん、ドーナッツさんらに何個か書いてもらいましたが、いずれも好評でした。

ということで今週は以上で! お疲れ様でした~!

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