見出し画像

孫正義さんの「ムムム…」ツイートで、あるランキング記事が急上昇!/2021年6月4週

※映画.com本体のニュース記事における、PVランキングの振り返りです。編集部のスタッフ数人でチャットし、この1週間で得た“気づき”、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事なども交えて、PVの傾向や推移を思い思いに話しています。

6月21日~27日 順位まとめ 1~5位

1位

2位

3位

4位

5位

振り返りチャット開始

本日の参加メンバー

岡田さん

蛯谷さん

飛松

ドーナッツかじり 本日は、noteのプランニングなどを担当して下さっている蛯谷さんに初めて参加して頂きます。では6月21日~27日のニュースPV振り返りです。では5位から!

5位:「全裸監督」シーズン2の新キャスト発表 渡辺大知、MEGUMI、西内まりや、宮沢りえ、石橋蓮司らが参戦

ドーナッツ 6月24日に配信が開始された「全裸監督」シーズン2の話題。
今週はベスト10に3本、「全裸監督」の関連ニュースがランクインしています。

蛯谷朋実 これ、3月の記事ですよね! 「全裸監督」シーズン2の注目度の高さが伺えますね! ずっと配信を待っていた人はもちろん、一気に露出が増えて、シーズン2を意識した人たちが改めて情報を取りに行ったという感じですかね! 

岡田寛司 改めて再注目という感じでしょうね~。シーズン1は見ましたけど、2は未着手……早く見たいなぁ。

蛯谷 私もまだ2は見られてないです。今回から参加している面々も、ニュースタイトルの通り個性豊かすぎて、一体どんな役を演じているのか、期待が高まりますね。

岡田 村西さん(山田孝之)、シーズン1で頂点に辿り着いたわけですからね。そこからどう転げ落ちていくのか。ドーナッツかじりさんはもう見たんだっけ?

ドーナッツ はい! 私は、このあとランキング3位で登場する恒松祐里さんのインタビューを担当したので、全て拝見しました。シーズン1が好きだった方は、おなじみの面々に再会できて「あぁ、この空気! この感じ!」という興奮があるのですが、岡田さんのおっしゃる通り、「上がっていくのも下がっていくのも規格外」という感じで、シーズン1の成り上がりに匹敵するほどの、容赦ない転落が描かれています。

岡田 「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる」がきちんと実践されている感じだね……超楽しみ(笑)!

蛯谷 恒松さんの演技は期待値大ですが、その他の新メンバーのなかのおすすめは誰ですか?

ドーナッツ おすすめのメンバー……! 迷いますが、西内まりやさんでしょうか。美のオーラもすごいですが、いままでにないような役どころに挑戦されているので、是非注目してほしいですね!

蛯谷 西内まりやさん! 確かにこの作品のイメージにはまったくない人だから、どんな感じなのか気になる!

ドーナッツ 最初、西内さんの出演が発表されたとき、SNSでも驚きの声があがっていたように思います。シーズン1とシーズン2、村西さんの人生の真逆の側面が描かれるわけですが、キャストたちの熱演、タブーに切り込む世界観、突き抜けた描写は健在ですので、ご安心を!という感じですね(笑)。では、「全裸監督」についてはこのあとのパートでもまだまだ語るとして……そろそろ4位にいきましょうか!

4位:劇場版「鬼滅の刃」7月22~29日に特別上映 煉獄杏寿郎の誕生日記念入場者プレゼント配布

ドーナッツ 「鬼滅の刃」の勢い、まだまだ衰えないですね~! 記事内の「おさらい」を改めて読むと、打ち立てた記録のすごさに震えました。

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、2020年10月16日の公開以来ロングランを続け、国内の興行収入は400億円を突破、海外をふくむ総興行収入は約517億円を記録している(5月21日時点)。また6月16日に発売されたブルーレイ・DVDの累積売上枚数は100万枚を突破している。

蛯谷 まさかのDVD発売後、劇場での入場者特典配布というのは驚きですね! もともと緊急事態宣言中で、DVDの発売前の5月に配布予定だったものがいまになった、という形なのでしょうがないですが、記録も含めて異例づくしですね! 

岡田 延々と走り続けているイメージ。歴史的な瞬間に立ち合い続けている感じです。

ドーナッツ この入場者特典と「誕生日記念」というイベント性が、
人を劇場へと運んだんでしょうね……! 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などもそうですが、入場者特典のパワーを改めて実感させてくれた話題でもありますね。公開後、入場者特典に関するニュースも今後はどんどん追いかけて、配信していくべきだと思いました。

蛯谷 「誕生日記念」っていうところが、やっぱりいいですね。1回映画を見た人やDVDをすでに購入した人にも、「そうか、煉獄さんの誕生日はやはり劇場で祝わないと……」という使命感を呼び起こしてくれます(笑)。 

ドーナッツ まさにその通りですね(笑)! 使命感とコレクター欲を絶妙にくすぐってくる →劇場に行かざるをえないという。

岡田 いま、最多鑑賞回数って、何回くらいなんでしょうね。もう半年以上は上映されているわけですし……とんでもない記録を抱えている人がいそう(笑)。

蛯谷 「我こそは」という方に名乗り出てほしいですね。

岡田 もう、それは是非是非。何回目から違う見方になった等々、いわゆる「ゾーンに入った体験」も聞いてみたいですし。

ドーナッツ 「君の名は。」の時も確か、とんでもない鑑賞回数を記録した人がいましたよね。できることなら、「観客動員数」ではなく、「国民のなかで見た人は何人なのか」という実際の鑑賞人数を知りたいところです(笑)。

3位:「全裸監督」の世界に飛びこんだ恒松祐里の覚悟 「人の心を動かせる女優になりたい」

ドーナッツ またまた「全裸監督」シーズン2の関連で、恒松祐里さんのインタビュー記事です。

蛯谷 恒松祐里さんって、私のなかで「高校生の役」というイメージがすごい強かったので、キャスト発表の時にびっくりしました! 

岡田 恒松さん、陰ながら応援している者のひとりです。くちびるに歌を」の頃から注目していたんですが、「散歩する侵略者」に出演された時に「あ、やっぱりこの子スゴイ」と再認識しました。近作だと「タイトル、拒絶」の役どころも強烈なんです。

蛯谷 確かに、過激な役柄も多くやってるのか! 私「3D彼女 リアルガール」「シグナル100」で宣伝に関わっていたので、その時の印象が強いんですね! このインタビュー、すごく真摯な人柄が伝わってくるんですよね、作品に対する姿勢とか! 実際インタビューしてみて、ドーナッツかじりさんの印象はどうでした? 

ドーナッツ 私も、陰ながら応援している勢です。岡田さんのおっしゃる通り、私も「散歩する侵略者」「タイトル、拒絶」が衝撃的で、特に「タイトル、拒絶」の演技に感動したので、インタビューでもその熱い思いを伝えることができたんです……! インタビューの最後の方に「タイトル、拒絶」の役についても語っていらっしゃる箇所があるので、是非読んでみてください! 実際にインタビューしてみて、こちらが聞きたいことに対して真摯に伝えようとして下さる方で……。ずっと笑顔で話して下さって、もともとファンだったのが、さらにファンになりました。そんな誠実な言葉のなかでも「人の心を動かせる女優になりたい」という部分が特に素敵だったので、見出しにも入れてみました。

蛯谷 彼女の今後の活躍も期待大ですね! とりあえずは「全裸監督」早く見なきゃ!!

ドーナッツ そして、記事戦略的にいうと、今回は下記のようなスケジュールで掲載したんですよね。配信日に一気見する人、配信日から週末にかけて見る人、いろんな鑑賞スタイルを想定して、幅広い層にリーチするように、長めの期間をとっていろいろな方法で配信しています。

5月22日(火) サイト掲載
5月24日(木) ニュース配信(※作品の配信日)
5月26日(土) note掲載

蛯谷 シーズン1での森田望智さんの衝撃が強かったぶん、シーズン2でその役柄に近いであろう恒松さんがどうなるのか、注目する人が多かったこともありそうですね。それこそ、森田さんの演技を見たからこそどういう思いだったのか知りたくて、記事を読んだ人も多そう。 ランキングで上位に入ってきたのは、掲載スケジュールの狙い通りという感じでしょうか。

ドーナッツ そうですね! スケジュールが功を奏したのかなと思います。
週末は、SNSでNetflixのプロモーションもたくさん見かけたので、うまくその波に乗れたのかなと思います!

2位:真野勝成&佐々木誠がセックスを遺した“イケダ”について語りたかったこと

ドーナッツ 余命わずかな池田英彦さんが、自らのセックスを映像に遺し、友達に劇場公開を託した。まだ本編は拝見していないのですが、背景を聞いただけでもすごい作品です。

蛯谷 これは、タイトルから「どういうことだ」と思って読んでしまいますね。さらに、記事を読み始めると余計気になって、読み進めてしまいました。記事の滞在時間も平均より1.5倍も長いので、同じように引き込まれた人も多いはず。

岡田 こちら、インタビューを担当させていただきました。真野勝成さん佐々木誠さんの話がとても面白かったので、気合で前後編にしたやつ(笑)。これ、ぜひ見て頂きたいんですよね。作品が作品だけに性行為も出てくるんですけど、以下の発言に激しく同意してしまったので。

佐々木誠:マスコミ試写に「ヨコハマメリー」のプロデューサー・白尾一博さんも見に来てくれたんです。そこで言われたのは「すごくよかった。何がよかったかというと、セックスシーンが一番つまらないということ」

蛯谷 まさかセックスシーンが、1番つまらないというのは、意外性たっぷりでより見たくなりました(笑)。この記事だけでも池田さんの人柄にかなり興味を持ったので、彼自身の言葉で語っているのが聞きたくなりました。

岡田 真野さんと池田さんのやりとり、いわゆる「水曜どうでしょう」的なゆる~いノリがあるので、そこも面白いんですよ。超仲の良いふたりの姿をこっそりのぞき見している感じ。「笑ってOK」な作品だと思います。 

ドーナッツ 予告編にもおふたりの会話が少し入っていて、「もっと聞いていたいな」と思いました。

蛯谷 テーマとして描いているのが、「死」「セックス」「障害」っていう、なかなか人々が語りづらいことのオンパレードなのに、なんとなくふわっと見られそうな感じ!

岡田 本編尺も58分なので、さくっと見られます。見て頂いて、語り合ってください~!

ドーナッツ 作品のトーンが重要だと思うので、語り方や描き方を確認したいですね。

1位:英紙「世界で最もセクシーなハゲ男」を発表 名脇役トップ10圏外に異論噴出

蛯谷 まさかの(笑)!! 記事自体は、4月1日配信のものですよね。

ドーナッツ 実はこのPV急上昇を分析した社員によると、要因は孫正義さんのTwitterで、約95%がTwitterから流入しているんです。

ドーナッツ 孫さんは「ムムム...」としか呟いておらず、情報量としてはすごく少ないけれど、読者は記事に誘導されています。もちろん孫さん自身の影響力やキャラクターが加わったということもあるけれど、Twitterでは「ムムム...」+見出しくらいの情報量が、一番興味を引けるのかもなと。興味を持ってもらうために、言葉を重ねて情報を多くしがちだけど、引き算で考えていくことの効果を改めて知りました。また、新規訪問率も高く、孫さんのTwitterの効果で、いつもとは違うユーザー層にリーチできた記事でもあります。……と、分析した担当者に教えてもらいました。

岡田 確かに「ムムム...」だけだと、どういう感情なのか不明瞭だから惹きつけられる(笑)。

ドーナッツ 逆に孫さんが、このタイミングで、どこでこの記事を見つけて下さったのか、気になりますね。あくまでも推測に過ぎないですが、最近「ワイルド・スピード」最新作「ワイルド・スピード ジェットブレイク」の公開日(8月6日)が近く、露出が増えていると思います。今回のランキングには、「ワイスピ」キャスト3人(ビン・ディーゼルドウェイン・ジョンソンジェイソン・ステイサム)がランクインしているので、関連ニュースで上がりやすかったのではないかと……。

蛯谷 ニュース見出しにはランキングの順位が出ていないので、気になってクリックした人も多そうですね。見出しは書かれている内容が分かる方がいいのか、それとも読むまで分からない方がいいのか、けっこう判断に迷うところですよね。noteでも毎週テーマに沿った作品の紹介をする「映画.comシネマStyle」という特集をしているんですが、紹介作品が分かる見出しにした時の反応も良かったりして、ある程度自分の欲しい情報と一致している記事を見たい、という人もけっこういるみたいだなと感じています。 

蛯谷 この記事は、まさにその典型です!

ドーナッツ 見出しに答えが載っているものと載っていないもの、どちらがより多くの人の興味を引くことができるのか。どちらもメリット・デメリットがあって、すごく難しい問題ですよね。確かに蛯谷さんのおっしゃる通り、こちらは「何がランクインしているんだろう? 気になるから記事を読もう」という行動を想定しがちですが、「あ、好きな映画や気になっている映画が入ってる!」という「スキ」の感情で、読んでくれる人も多いということですよね。

岡田 自分の好きなものを「どう語ってくれているのか」っていうのも、読む理由のひとつになるもんね。見出し問題は、延々と議論が尽きないですよねぇ。

ドーナッツ 今回は見出しにランキング結果が載っていなかったことと、「名脇役トップ10圏外に異論噴出」というもうひとつ、気になる要素があったことも、高PVの要因かと思います。

蛯谷 「SNSで記事をシェアして、自分が思う人を一緒に呟く」という行動をとりやすい記事展開だったかもしれないですね。

ドーナッツ 確かにそうですね! 「自分はこう思う」という、ユーザーの議論が生まれやすい記事だったんでしょうね。

岡田 あと今回の特徴には、新規訪問率が高かったという点も。初めて映画.comに触れて頂いた方々を、どう引き止めればいいのか――そこも今後のポイントですよね。

蛯谷 新規の方に「他のニュースも読みたい」と思ってもらえるように、今後も多くのユーザーが欲しい情報をとりやすいサイト設計を目指していきたいですね。

岡田 そうなんです、目指したいのはそこなんですよね……。初めて訪問していただいた方々へ。文中で触れられているスタンリー・トゥッチは、最近こんな作品でも注目されているので、是非覚えていってくださいな!

ドーナッツ では今週もそろそろ終了したいと思います、ありがとうございます!

蛯谷 ありがとうございます!

岡田 お疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?