【英会話で活きる3つの文法】eichanの文法初級講座
どうもです! Eichanです!
この度は、本記事にご興味を持っていただき、ありがとうございます。
下記、お馴染みの自己紹介です。
名 前:えいちゃん ♂
年 齢:20代
職 業:英語講師
学習歴:7年(2014年〜現在)
実 績:TOEIC990点/英検1級/全国通訳案内士
性 格:負けず嫌い
Twitter🕊:@eichan_ruh
今回は、『【英会話で活きる3つの文法】eichanの文法初級講座』と題して、初級レベルの文法をご紹介していきます。
対象レベルとしてはTOEIC 300-500点くらいを想定しています。ただ、上級者の方にとっても意外と抜けてしまっているような所を押さえました。
文法記事はシリーズになっていますので、前回の記事をまだ見られていない方はぜひこちらもチェックしてみてください。
今回の記事では、英会話をしていく上で必須となるような3つの文法、「助動詞」「疑問詞」「冠詞・代名詞」について解説していきます。
それでは、いってみましょう!
■ はじめに 何のために「文法」を学習するのか
(※ここは前回の記事でも書いている部分なので、読んだことがある方は飛ばしていただいて大丈夫です)
まず始めに一番大切なこと、「何のために文法を学習するのか」ということを自分の経験をもとにお伝えしていきたいと思います。
・文法は、英語の「ルールブック」である
結論から言ってしまうと、文法は「英語でコミュニケーションを取る上でのルールブック」だと私は思っています。
みなさんの中で、スポーツ、将棋・囲碁・トランプなどのゲームがお好きな方はいらっしゃいますでしょうか?
こういったゲームが面白い理由は、「ルールが決まっていて、勝ち負けがはっきりしている」からですよね。
例えば、野球で3振をしてもアウトにならない、バスケにトラベリングがない、将棋ならそれぞれのコマがどんな風に動いてもいい、トランプのババ抜きをしていたなら、相手の手札を見てもいい・・・(カオスですね w)
こういった破綻したルールでゲームをしたら、面白いと感じるでしょうか?そして、そもそもそんなゲームは成り立つのでしょうか?
この考え方を英語にも当てはめてみます。
すると、単語の選び方はちぐはぐ、文章を作ってもそれがぐちゃぐちゃ。
そういった状態(=ルールを破った状態)で英語を使って、コミュニケーションをとる相手は、あなたと「話したい」「コミュニケーションを取りたい」と思ってくれるでしょうか?
もちろん、言わんとしていることを汲み取ってくれる方もいると思いますが、多くの場合、適当に流されてしまったり、無視されてしまうような場面が多いはずです。
つまり、文法を正しく理解して使いこなせるようになることは、英語でコミュニケーションをとるにあたって最も重要なことと考えることができます。
・文法を理解すると、英語4技能全てが磨かれる
そして、もう一つ文法を学ぶことには大切な意義があります。それは、「文法の学習は最も効率が良い」ということです。
先ほどお伝えした通り「文法はルールブック」なので、英語の4技能(スピーキング、ライティング、リスニング、リーディング)全てに適用されるものです。
つまり、文法を学んでいくと4技能全ての力が伸びることにも繋がるので、学習の効率が非常に高いです。
それでは文法の重要性や学ぶことの意義をお伝えしたところで、ここからは早速初級の文法講座を始めていきます。今回も覚えて使いやすいよう「3つ」に限定しているので、しっかり定着させていきましょう!
■ ① 英語の「助動詞」とは?
まずは『助動詞』について見ていきます。
「助動詞」とは、読んで字の如く「動詞」を「助ける」単語のことをさします。
文法において「助ける」とは「飾る」ようなものなので助動詞は動詞の前において、動詞の意味を強調・緩和する単語ということになります。
助動詞はいくつかありますが、まずは代表的なものを覚えていきましょう。
それぞれ、例文とともに使い方を見ていきましょう♪
・I can cook.
「料理ができます」
・I must learn Spanish.
「スペイン語を学ばなければならない」
・I might miss the train.
「電車に乗れないかもしれない(30%程度の確率)」
・I may go to the U.S.
「アメリカに行くかもしれない(50%以上の確率)」
・I should do the homework.
「宿題をすべきだ」
先ほどお伝えした通り、助動詞は全て動詞の前にきていますよね。また、もう1つ一定なのは動詞の形です。全て『原型』になっています。このルールを覚えておくと、文を作るときの助けになります。
※ちなみに might と may はどちらも「〜かもしれない」という意味ですが、程度の違いがあります。might は30%程度の確率、may は50-60%程度「何かが起こる可能性がある」ということをまずは覚えておいてください。
📌 助動詞まとめ
■ ② 英語の「疑問詞」とは?
続いては、英語の『疑問詞』について説明していきます。
疑問詞とは、疑問を尋ねるような表現のことで、代表的なものとしては「5W1H」というものがあります。
5W1Hとは、下記の疑問詞の略です。
これらを駆使することができると、「どこで、誰が、何を、どうした」、といったコミュニケーションに必要なことを聞き出せるようになります。
かなり便利な疑問詞ですが、使い方が通常の平叙文(肯定文・否定分)と比べると少し複雑です。なぜなら、疑問詞を使う際には下記いくつかのパターンが存在するからです。
❶疑問詞+疑問文
1つ目のパターンは、「疑問詞+疑問文」という形です。
こちらは下記のようなSTEPを踏んで、疑問文を作っていくパターンです。
①. 日本語を見て、疑問詞を決める。
②. 続く文を、それぞれ英語にする。
③. 続けた文の順序をbe動詞なら逆さまに、一般動詞ならDo等をつける。
④. 疑問詞と疑問文をくっつける。
文字だけ見てもわかりにくいと思いますので、このSTEPに則って例文を英訳してみます。
例)「車は、どこにありますか?」
①. →「どこ」なので、Whereを使う。
②. →「車が〜にある」をa car isと英語にする。
③. →a car isはbe動詞なので、逆さまにする:is a car
④. →疑問詞と疑問文をつけて、Where is a car?を完成させる。
このように、まずはSTEP毎に分解して練習し、繰り返していくことで英文を作るスピードは向上していきます。
❷疑問詞+肯定文
2つ目のパターンは、「疑問詞」+「肯定文」という形です。
こちらはWhoやWhatなどの疑問詞で使われる形で、下記のようなSTEPで文を構成していきます。
①. 日本語を見て、疑問詞を決める。
②. 続く文を、英語にする。
③. 続けた文を肯定文として、そのままの順序で使う。
④. 疑問詞と肯定文をくっつける。
こちらも例文を作成してみます。
例)「誰がこのパソコンを使ったんですか?」
①. →「誰」なので、Whoを使う。
②. →「このパソコンを使った」をused this computerと英語にする。
③. →肯定文としてそのままの順序で使う:used this computer
④. →疑問詞と肯定文をつけて、Who used this computerを完成させる。
WhoだけでなくWhatを使った、「何が起こったの?」What happened?など、順序を逆さまにする必要がないので使いやすいパターンです。
❸疑問詞+名詞+疑問文
3つ目のパターンは少し特殊なもので、「疑問詞」+「名詞」+「疑問文」という形です。
こちらはWhatやWhich、今回はご紹介していないWhoseなどの疑問詞で使われる形で、下記のようなSTEPで文を構成していきます。
①. 日本語を見て、疑問詞を決める。
②. 名詞の部分を英語にする。
③. その他の文を訳しbe動詞なら逆さまに、一般動詞ならDo等をつける。
④. 疑問詞と名詞と疑問文をくっつける。
こちらも例文を作成してみます。
例)「何の言語が好きですか?」
①. →「何」なので、Whatを使う。
②. →名詞の「言語」をlanguageと英語にする。
③. →「好き」は一般動詞なのでそのまま英語にする:do you like
④. →疑問詞と名詞と疑問文をつけて、What language do you like?を完成させる。
こちらは少しトリッキーな作り方ですが、全てのパターンを使いこなせるようになるためには何度も作ってみることが重要です。
覚えて、どんどん使っていきましょう😊
📌 疑問詞まとめ
このような形で、それぞれWHには使用する際に注意すべき点があるので、しっかり使い方を覚えておく必要があります。
■③ 英語の「冠詞・代名詞」とは?
今回ご紹介する最後の文法は、『冠詞・代名詞』です。
・③-1 冠詞
「冠詞」とは ”冠(かんむり)”と銘打っている通り、何かの飾りになる単語のことです。そして、冠詞は基本的には「名詞」を飾る役割を持っています。
具体的には、下記のthe / a / anの3つです。
冠詞のルールは非常にシンプルで、名詞の前において「名詞が特定のもの」なのか、「不特定のもの」なのかを表します。
例えば「a dog」とすると、特定されていない一般的な犬、「the dog」とすると”〇〇さんの家の○○くん/ちゃん”といった特定の犬のことを表します。
そして、後に続く名詞が母音(aiueo)で始まるものについては、anを使って、an appleのようにします。
ここまでが基本的なルールですが、例外的に冠詞をつけない場合もあります。
冠詞をつけないケースは、主に「固有名詞」と「複数形の名詞」が続く場合です。
固有名詞に対しては冠詞がつかないので、the Mt. Fuji(富士山)というようにはしないです。ただし、「乗り物」や「公共の建物」、「雑誌・書物」などには冠詞をつけます。(ややこしいですが、これは覚えていくしかないです😅)
・the Kodama(新幹線のこだま)
・the Tokyo tower(東京タワー)
・the New York Times(雑誌のニューヨークタイムズ)
また、複数形の名詞に対しても冠詞をつけない場合があります。
これはa, anは「一つ」という意味を持つためですが、一方でtheに関しては単数・複数関係なく名詞の前に置くというルールがあります。
ちなみに冠詞については、「これにはつけるべきなのか、つけない方がいいのか…?」という点はかなり迷い所で、上級者になっても悩まされる部分です。
そのため今は最低限の知識を覚えて、他のことを覚えるのにfocusしましょう。英語学習においてはこういった「謎」に毎回悩ませてしまうと学習が止まってしまうので、優先度をつけることが大事です。
今現在悩んでいたとしても、『学習を進めたからこそピースがはまるように謎が解けていく』こともあるので、そのまま進んでいきましょう。
・③-2 代名詞
続いては「代名詞」の説明についてです。この「代名詞」は冠詞と少し関連する内容なので、こちらでまとめて説明させていただきます。
代名詞とは、「今までに登場した名詞の代わりになる単語」のことを指します。
「今までに登場した」ということはつまり、文脈が必要が必要ということを意味しています。
下記の例文で、代名詞の使い方を確認していきましょう。
・Mr. Kato is from Tokyo. He has dogs.
・ is expensive. You should not buy is expensive. You should not buy .it.
これらの文の中で、太字になっているHe、itが代名詞です。
先ほどご説明した通り、「今までに登場した名詞(Mr. Kato, The product)の代わり」として代名詞が機能しているということになります。
この代名詞を使うことができると、IやYouを何度も使ってしまう数が減り文が冗長になることを避け、かつ簡単に文を作ることができるようになります。
また、代名詞は「冠詞の代わりに使うことができる」という機能も持っており、aかanで迷った際、代わりにhis/her/myなどの代名詞を入れてしまうということができます。
■ 終わりに
ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございます。
練習問題にチャレンジいただいた皆さん、結果はどうでしたか?😊
最後は、「文法学習」において最も大事なことをお伝えして、この記事の締めにしたいなと思います。
「文法学習」において最も大切だと私が考えていることは、「自分が使えるレベルまで文法を理解すること」です。
そして、そのレベルに達したかどうかは「自分がその文法について人に説明できる状態なったかどうか」で判断することができます。
人はただ情報をインプットしただけでは 90% 以上忘れてしまうと言われていますが、アウトプット(=今回のケースでは、人に文法を説明すること)を通すと、80-90% 定着するということも言われています。
ぜひ今回の記事での学びを周りの方にアウトプット、またはSNSなどで発信してみてください😊
記事の内容について何か疑問点などあれば、コメントかTwitter(@eichan_ruh)でご連絡いただけますと幸いです。
それではこれからも、頑張っていきましょう!
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