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最後の一文で、一気に人肌まで温度の上がるショートエッセイ(文章筋トレ28日目)

ライティングの基礎力を上げるには、「筆写=理想の文を書き写して分析」するのが良いらしい。
SHElikesのライティング入門コースで教わったので実践!
「伝えられる力」を伸ばしたい!
千里の道も一歩から、ということで、ゆるく楽しく継続したい。

今日は、江國香織さん「とるにたらないものもの」p.84より、「旅行鞄」(740字)を筆写。

筆写作業は、紙でなくiPadのGood Noteアプリにて行うことにした。
(私はNo Good Note No Lifeだ)
初めは手書きで写していたけど、かなり時間がかかってしまう&私は字が汚いため、
持続可能なように、音読しながらタイピングでメモアプリに写すことにした。

↓のスクショ、字汚いしめっちゃ字小さいけど、
文面を写して、文章の構成や気づいたことなどを書き込んでいる。

最後にちょっとドキッとする…!

「旅行鞄」をそんなふうに考えたことなかったな。なので、冒頭から「どう話が展開されるの?」と引き込まれた。

読んでいくうちに、なるほどなぁ、となる。たしかに、旅行鞄に詰めるだけの荷物さえあれば、暮らしていけるのよな。

ふんふんと読み進めて、最後の一文で一気に文章の「色」が変わってドキッとする。
「文章・物語文のテクニック」などというと浅はかで興醒めな表現かもしれないけど、
この最後の一文があるだけで、がぜん印象に残る文章になっていると思う。

それまでの文章は、「生活必需品」をイメージさせるのに対して、
最後は、「自分に必要な人」をイメージさせる。
日常とは遠く離れた場所に来てもなお変わらず頭に浮かぶ人こそが、自分の毎日に必要な人なのだとハッキリする。そう主張しているように読める。

旅行鞄から生活必需「品」が明白になり、旅そのものから必要な「人」が明白になる。
後者を強調するような、文章の温度感が人肌まで上がるような締め方だなと。

妄想も膨らむよな。え、何人か気になる人がいる状況…? 喧嘩中とか…?
私だけですか?笑

何度も思っちゃうのだけれど、こんな感性で24時間365日、生きていくことができたら、現実を多面的に体験できて豊かな人生だなぁ。
それを文章でも絵でも写真でも、表現できたらいいよなぁ。というか、そういう感性の人は、表現せずにはいられないのだろう。

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