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屋号の由来

空想繪本屋という屋号は、これからどうしようかな〜と考えていたときに
ふとおりてきたユニット名です。そのときの私の頭の中にあったメモみたいなものを引っ張り出して書いてみたいと思います。

空想は私を自由にしてくれる

私はこう見えて(どう見えて?)割とぼんやりとしちゃうタイプの人間で、人の話を注意深く聞くのが苦手な子どもでした。耳で情報は聴こえているのですが、頭で別のこと考えていることもしばしば...。授業中でも、先生が言った言葉に関連するモノ・コトが次々に頭の中に思い浮かんでしまい、手は板書をノートにちゃんと写しているのに、ふと気がつくと授業の内容とはかけ離れた明後日の方向に思考が繰り広げられていたり(笑)空想してばかりの子ども時代でした。というか今もかも。

そんな私の家は、両親の方針でTVゲームが禁止でした。なので、私のおうち遊びの定番は「お絵描き」か「読書」でした。
中でもお絵描きは、紙関係のお仕事をしている親戚から、ブロックみたいな厚さになっている紙の束をたくさんいただくというラッキーカードを持っていて、湯水のようにじゃんじゃん描いて、描いては捨てて、捨ててはまた新しい紙に描いてと、たくさんの紙を心ゆくままに使わせていただきました。
描きながら、物語にもなりきれない断片的な設定だったり、状況だったり、いろんなことを空想する自由な時間がそこにはありました。本を読むという行為もまた、私を空想の世界へ導いてくれました。

しかし大人になって、私は自由人で変なヤツだったときの自分を忘れていきました。こうじゃなくてはとか、ああしないととか、どんどん常識人の仮面をかぶるヤツになっていきました。人に迷惑をかけたくないとか、ちゃんとした人に見られたいとか、はじめは誰もが持っている普通の感覚だったはずなのに、いつも間にか自分にプレッシャーをかけて、私はどんどん自由じゃなくなりました。加減って難しい。
無責任な人になりたいという訳ではなくて、忙しさにかまけて思考停止してしまっていた自分がとても残念だな、もっとあの頃のように自由に空想することを大事にしようと思い、この言葉を選びました。

絵本で生きていきたい

絵本を売っている訳でもないしお店もないのに、絵本屋(繪本屋)と名乗るのは、「絵本で生きていきたい」という私の想いを込めたものです。一般的に、魚屋さんやパン屋さんみたいに、◯◯屋さんというものは、小売店をイメージされることが多いかと思いますが、私の前職でもあるWEB業界ではWEB制作を生業とする人のことをWEB屋さんと呼ぶこともあるんですね。なので、絵本制作を生業とするという意味を込めて、私は繪本屋です。(ちょっと紛らわしいけど笑)

絵本をつくりたい人は世の中にとてもたくさんいるのに、絵本だけで生きていける人はほんの一握りです。私は凡人なので、その一握りになれるとは思わないけれど、今は働き方が多様な時代なので、そのときどきの自分のライフイベントに合わせて、バランスをとりながら絵本に関わっていきたいと思っています。

旧字体の繪のちょっとしたこだわり

繪という漢字は絵の旧字体で、元々は「糸を集めて刺繍する」ことを表していたそうです(今の意味はそこから転じたもの)。その漢字が気に入っていて、実は繪本と表記しての活動は、これまでもちょろりとしてきました。話題になっているWEBサービスは、興味本位でこれまでも自分で触って試してみることをしています。ええ、全然続かないのですが...。(noteもイラストレーターの名義の方で、2〜3年前に登録していました(今は削除しました))

余談もありましたが、そんな訳で「空想繪本屋」というユニット名にすることにしました。自分では気に入っていて、愛着を持って育てていきたいと思っています(^^)
空想の世界のことなので、今後の活動も、絵本を売らないかもしれないし、売るかもしれない。店舗を持たないかもしれないし、持つかもしれない。絵本を制作しないかもしれないし、実際に出版するかもしれない。そんな感じでゆるくやっていこうと思っています。空想は自由なのだ!

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