おしゃれやものづくりが好きな人に!ファッション・アパレルの絵本
みなさんはDIYや料理など趣味の手仕事はありますか?時間を忘れて熱中しているときって楽しいですよね。
私は子どもの入園グッズ作成をきっかけにミシンが好きになりました。その関係か、服の素材や作られるまでの工程などを知るとテンションが上がります!
ということで、今回はオシャレやものづくりに関心のあるパパ・ママも楽しめる絵本をご紹介します。
ペレのあたらしいふく
エルサ・ベスコフ 作
対象年齢…幼児から
主人公…ペレ(少年)
あらすじ…大きくなって今までの服が小さくなってしまったペレ。可愛がっていた羊の毛を刈り、そこから服を新調することになりますが、道のりは長く…。
初版は1976年。牧歌的な雰囲気に癒される名作絵本です。個人的にもとてもお気に入りの本なのですが、まず装丁が好きです!色やタイトルのフォントがかわいい。絵が綺麗。
で、話がまた良いんですよね。お店で買うのと、身近な生き物の毛を使って一から作るのとでは彼の得られる経験値は段違いです。
身近な大人たちもそれぞれの仕事があって、ペレに手伝ってもらう代わりに服作りのお手伝いをしてくれるんですよね。労働の等価交換が素晴らしい!
ふくはなにからできてるの?-せんいのはなし-
佐藤哲也 文 網中いづる 絵
対象年齢…小学校低学年から大人まで
ウール、シルク、コットンの3種の繊維の解説がメインで、化学繊維や新素材の紹介もあります。
科学の本で繊維の話、ということで堅苦しくなりそうですが、繊維の話になるまでの導入が丁寧です。
さらに、網中さんの絵が素敵なので見惚れてしまう…!カラフルなファッションイラストで小4の子どもはウットリ絵ばっかりを見ていて、読み聞かせ中はところどころ説明を聞き逃しがちでした(笑)。
幸い、今までお蚕さんや綿花の本を読んできたので基本的な知識は頭に入っている模様…。
本によると、着物一着あたり3,000個の蚕の繭が必要だそうで…。食べ物だけでなく、こんなところでもヒトは生き物にお世話になっているのだなぁとあらためて気付かされました。
自然に還るとうもろこしの繊維や蜘蛛の糸から作られる繊維もあるらしく、俄然気になりました!
着物のシーン別・12か月コーデ
織田きもの専門学校/山崎 雫
対象年齢…小学生から
現代人に「着物を楽しんで着ましょう!」とイラストで提案する三部作の二作目です。オールフルカラー。季節や行事ごとに着物の着こなしを提案してくれています。
ギンガムチェック柄のコーデなど、和装でありながら今っぽさを感じさせるスタイルはお見事で、着物を着て(子供に着せて)みたくなります!
色使いやちょっとした小物使いの工夫で、ハロウィンやクリスマスといった洋風の行事とも親和性が高いのだなぁと感心しました。絵が可愛いので、オシャレ好きな小さいお子さんは眺めるだけでも楽しめそうです。
エルメスのえほん おさんぽステッチ
100%ORANGE 作
対象年齢…幼児から
主人公…おじさん(革職人)
あらすじ…ある日出会った子犬。彼の首輪を作ることにはじまり、いろんな動物たちに作って欲しいアイテムをリクエストされますが…。
「ステッチ、ステッチ、さぁできた」
お話は動物が順番に出てくるという、幼児に好まれる「繰り返し」の構成。
ステッチと、オレンジ色を基調としたイラストがエルメスっぽい!スカーフ柄のシーンがかわいいです。
ココ・シャネル
マリア・イサベル・サンチェス・ベガラ 作 アナ・アルベロ 絵 実川元子 訳
対象年齢…小学校低学年から。興味があれば、園児でも。
こちらの伝記絵本のシリーズは長すぎず読みやすいので、オススメです。
子ども向けのシャネルの伝記モノはいろいろ読んでみましたが、当時2年生だった子ども的にはこの本が一番読みやすそうでした。
子どもの頃からちょっと変わっていた、とか修道院で技術が磨かれ、その後お針子になった、などアパレルの世界でエポックメイキングすることになるシャネルらしい人生が描かれています。
おてんばルル
イヴ・サンローラン 作
対象年齢…大人
主人公…少女(ルル)
イヴ・サンローランが20歳のとき描いたとのこと。初版1967年の復刻版です。絵本というより、漫画ですね。表紙がかわいい。
おてんばにも程があるので、大人の方が楽しまれてください。
終わりに
ということで、今回はアパレル・ファッションをテーマに選書してみました!
子ども向けといえども、こういったテーマは大人も楽しめますよね。
どれかご興味のあるものがあれば嬉しいです。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました〜!