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絵本の小部屋へようこそ!

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「季節展示」「おすすめ展示」「テーマ展示」など、来訪者のリクエストに応じた絵本棚でお迎えする小さな文庫活動の終了に伴い、バーチャル版をご用意しました。オーナーの自分勝手な絵本解釈…
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2023年3月の記事一覧

絵本の小部屋について

いつもご覧いただいている皆さま、初めてご訪問くださった皆さま、拙い記事のために貴重なお時…

絵本の虫
1年前
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カメのフランクリン

カメのフランクリンが人気なのは、子どもの気持ちによく寄り添っているからだと思う。 Frankl…

絵本の虫
1年前
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懐かしのRichard Scarry シリーズ

20歳で初めて米国でホームステイした際、スーツケースに詰め込んで持ち帰ったのが、このスカー…

絵本の虫
1年前
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手あそびうたの仕掛け絵本

うちの2歳児でも楽しめた英語絵本は、案外、利用価値があるのではないかと思う。文法や語彙が…

絵本の虫
1年前
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アフリカ民話ー歌って踊れる絵本

南アフリカの子守歌と民話にもとづくおはなし絵本。米保育園2歳児クラスの読み聞かせで取り上…

絵本の虫
1年前
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リズミカルな英語絵本

これは英語がわからない2歳児でも楽しめる絵本 NO.1 なのに、残念ながら日本の書店で入手する…

絵本の虫
1年前
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ビビリねずみのリアクションが楽しい絵本

先の記事で英語初心者の幼児でも楽しめる絵本に触れたので、せっかくだからその詳細をこちらに。【以下ネタバレあり】 挨拶で始まるこの絵本の主人公は、読者目線を意識しているビビリなねずみ。 家からハシゴを持って出てきたところで、読者側の天の声に質問されて、意気揚々とイチゴの根元にハシゴを立てかける。 ねずみはこちらに向けて言葉を返すことはないので、読者はパントマイムを見るかのように、ねずみの動きに注目する。 ねずみがハシゴに上り始めると、また声が…… 声の主は大ぐまの大好物

読んでみなくちゃわからない

ひと区切りついたら読もうと思って、発売以来、楽しみにしていた絵本がこちら。 この『いちじ…

絵本の虫
1年前
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ひと区切り

春眠暁を覚えず…からの連想で、この時期に睡眠にまつわる絵本をピックアップしてきましたが、…

絵本の虫
1年前
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愛でたいひとたち

原著は1966年初版のSLEEPY PEOPLE。近年、石田ゆり子さんがゴフスタインの『海のむこうで』(AC…

絵本の虫
1年前
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羊が1匹、羊が2匹 ・・・

眠れない子どものお話が続いたので、今度はすぐに寝落ちする大人のお話を。 寒い嵐の夜、サム…

絵本の虫
1年前
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夢おばけ退治

同じくMercer Mayer による There's a Nightmare in my Closet (『おしいれおばけ』今江祥智訳…

絵本の虫
1年前
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ひとり寝恐怖の克服

Mercer Mayer による There's an Alligator under My Bed (『ほんとだってば!』今江祥智訳)…

絵本の虫
1年前
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ひとり寝は自立への一歩 (?)

Bedtime for Frances (邦訳『おやすみなさいフランシス』松岡享子訳)は、ひとりで眠れない子どもの気持ちを表現し尽くしています。【以下ネタバレあり】 幼い頃から個室でひとりで眠ることを習慣づけていく文化圏では、子どもの恐怖心はどれほど大きいことでしょう。 大人なら羊でも数えるところ、フランシスはアルファベットの歌を歌い始めます。ところが、"T is for tiger" の連想から部屋に虎がいるような気がしてくるのです。 この後もフランシスには巨人が見え