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「泥だって磨けば輝く」、そう信じたボクは磨くことさえままならない。

えほんスズキです。

最近仕事がむずいっす。
自身にスキルセットはなく、上司含め周りにもありません。しかし、納期は明確。
泥舟ってやつです。

次第に沈んでいく船体を見ながら、今日も今日だけのタスクをこなすわけです。船内の水、パシャパシャ。わざとらしくパシャパシャ。このパシャパシャが事態の深刻さを周りから見えにくくしている。水しぶきを片隅に捉え、周りの人は「えほんスズキ、がんばっとんなあ。」、そんな勘違いも生んでいることでしょう。私は目の前、1秒先、そんな極小の視野でしか物事を捉えられないのです。

さて、泥舟がさすがに沈んできております。幼い頃、テレビで「泥団子を磨きに磨き宝石のように輝かせる」という一連の作業を見たことがあります。
「これだ。」、えほんスズキは思いました。「自身の歩んできた道に答えがある。」、かの高名な作家ドストエフスキー、いや、完璧人間中田敦彦氏が言っておりました。泥舟を磨いて磨いて磨くのです。私の「自身の歩んできた道」は、「泥団子を磨きに磨き宝石のように輝かせる」だったのです。

磨いて磨いて磨けば、例え泥舟であろうと船体は硬く、輝きます。誰も、泥舟なんて思いやしません。ニセモノはニセモノなりのプライドで社会に対して張っていくのです。

磨く。磨く。磨く。

磨く、磨く。あれ、崩れる。

つける、磨く。つけた泥が余分な泥を引き連れ更に崩れる。船体の中へ水が侵入。

クソ。

今日は今日とて、やはりパシャパシャ。




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