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面白い絵本とは

絵本を読むようになって、気づいたことがあります。

面白いって多義的。

・声を出して笑っちゃう出来事

・興味深くてふむふむと見入ってしまう様子

・楽しくてニコニコしちゃう出来事

「面白い絵本ありますか?」の"面白い"は人によって捉え方が様々。


もちろん、自分の子供には面白い絵本を読んであげたいと思っていますが、ゲラゲラ笑える絵本というよりは、

「ふ~ん」「へ~」と緩やかな展開で読後に心に何とも言えない面白さが残る絵本を読みたいなと思っています。


最近、読んだ中で、まさに「何とも言えない面白さ」を感じた絵本がありました。(文字が多めなので幼年童話寄りですが)


おばあちゃんのお遣いについて行って、バスに乗ったり、パフェを食べたりとよくある光景が丁寧に描かれ、最後はおばあちゃんが忘れた杖を主人公のトンタが見つけてきてあげるというお話し。


おばあちゃんの忘れ物を探しに、あちこちのお店に行くのですが、特に派手な事件などは起こりません。本当にありそうなちょっとしたやり取りが丁寧に丁寧に描かれています。

多分トンタは小学校の低学年なのでしょう。(ランドセルという記述があるので)

小学生の低学年からしたら、一人であちこちのお店の人(大人)と会話するのはなかなかハードルが高い。

それを4件もはしごして、おばあちゃんの忘れ物を探し出すトンタは本当にすごい。そしてちゃんとやり切れてえらい!!



大人になってしまうとなんてことない出来事も、子どもからしたら大冒険。そんな当たり前のことを気づかせてくれる1冊です。

年長さん~小学校低学年くらいまでのお子さんに、是非読んでほしいなと思います。


とっても面白いですよ!

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