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今日という日を勝つしかないんだ

2021年11月21日。
悔しくてたまらない夜。
「もっと試合前に場外に出て盛り上げれば良かったんじゃないか」などと一スタッフの僕が自分の振舞いを見返しているくらいだから、ファン・サポーターの皆さま、そして監督や選手たちの悔しさはどれほどのものだったのだろう。
チームが日々どれだけの鍛錬を積み重ねてきたのか、苦しい厳しい状況の中でもファン・サポーターがどれだけの想いをかけてきてくれているか。
当日の愛媛新聞の朝刊には熱く深い想いをもって支えてくださっている愛媛FCボランティアさんの特集が掲載され、愛情こもったお言葉に力をもらっていた。
それでも届かなかった夜に、自分たちの力不足を呪うばかりでした。

状況から一つの企画が断念となり、その対応や試合後のスタジアム撤収をしつつ、でも最終戦を盛り上げる新たな企画をなどと考えていた時、たくさんの形でご支援いただいている方から連絡が届きました。
お電話でお話したいことがあります、と。

元々、さまざまな事情から来年も全てのご協賛を同じ形で続けることは難しいと伺っておりました。
この試合結果で何かが確定したわけではないけれど、想像していたものとは違っていたのだから、やっぱりもう少し考えたい、あるいは全ての支援から一度引くことを決めた…正直そんな想像をしてしまいながら、落ち着いてお話できる帰宅後にご連絡をさせていただきました。

とても悔しい試合であったこと、ファン・サポーターへのリスペクト、選手たちを慮るお言葉、そして僕らスタッフへの労い…
いつもの通り優しさに満ちた会話の後で、唐突におっしゃいました。

「どんな状況になろうとも、来季も同じ支援を続けることに決めました」

聞き間違えたかともう一度伺った僕に聴こえてきたのは、やはりあたたかく熱い決意のお言葉でした。

涙が止まりませんでした。
泣いてしまったのはいつ以来だろう。
難産の末に息子が生まれてきてくれた時。この人と働けるならと愛媛FCに飛び込む決め手になった人の退職を聞いた瞬間。
今この涙は、この苦しい夜に決断しそしてすぐに直接伝えてくれた優しさへの感謝、どうなるかわからない未来に寄り添ってくださることへの安心、だけじゃなくて、これだけの想いに応えきれていない現状への悔し涙も、きっと混ざっていたと思います。
そして…
悔しくて、悔しくてたまらないこの夜に、希望を信じて選手たちと共に残り二試合戦い抜く決意を、よりいっそう強くすることができました。

この記事を書くことで、「ファン・サポーターや他の支援者への牽制になってしまうんじゃないか」など、逡巡を重ねました。
でも、愛媛FCと共に戦い続けることを決めてくれた人たちがいるという心強さは、独り占めするものじゃなく、きっと誰かの力にもなると思うので、ここでお伝えさせていただきました。

微力ではありますが、僕自身もクラブが必要としてくれる限りは、どんな状況でも愛媛FCに力を尽くしていきます。

下を向いても前には進めない。
泣いても笑っても、2021シーズン残り二試合。
共に歩みきっていただけましたら幸いです。

最後にもう一つだけ…
最終戦、ポッカリ空いてしまっていたマッチスポンサーの枠。
開幕前には冬場の新型コロナウイルスの影響が憂慮され、開幕後には最後どのような状況となるか読めない緊迫感が心配され、空いたままだったけど、どうしても選手たちを後押ししたい最終戦。

ネッツトヨタ愛媛株式会社様がマッチスポンサーへのご協賛を決めてくださいました。

10/10(日)長崎戦に一度ご協賛いただいていた中、大変異例となるシーズン二回目のマッチスポンサーとなります。

玉置社長はじめ、社員の皆さまも日頃からとても想いを込めてくださっています。
応援いただくのみならず、ウォーキングの取り組みもアプリにご参加くださり、前回のマッチスポンサーデーではネッツトヨタ愛媛様からご提案いただきウォーキングを盛り上げるご案内も掲出くださいました。
全てをかける最終戦で、共に戦ってくださること、本当に心強い限りです。

応援してくれる方々がいます。
一緒に歩んでいきたい。
ここまでご覧いただきました皆さまに、お願いがございます。

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最終戦のマッチスポンサー企画の一環として、ネッツトヨタ愛媛様と今季新たに一年間チャレンジしてきました『愛媛FC選手によるお車紹介動画』のMVP投票を開催しています。
ぜひこちらをクリックしてご投票いただけましたら嬉しいです。
そして、感想などを入力できる任意のアンケート欄もあり、今後の参考や励みにもなりますので、記入いただけたらと、お願いさせてください。
※動画はここをクリック(ネッツトヨタ愛媛様のHP)すると各選手ごとにご視聴いただけます。

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以前noteで書いたように、『クラブは人』だと思っています。
共に戦ってくれる人がいる…愛媛FCは本当に幸せなクラブです。
大変なシーズンですが、心からの御礼を改めて皆さまにお伝えさせてください。
いつも本当にありがとうございます。

今日という日を勝ち抜いて。
頑張ろう、愛媛FC!

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