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拾われた太っちょ猫との暮らし、10年め。“引っ越し”が変えた「おうち時間」 #いい部屋ペット

フリーランスの編集者、笹川ねこです。猫のあくびを撮るのが好きです。

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2011年、当時の同僚のパートナーのご実家の近くで拾われ、縁あって猫を探していた私とつながり、わが家の一員になった福ちゃん。10年の間に、2回の引っ越しや赤ちゃんの誕生などいろんなイベントありましたが、のんびり元気に暮らしてきました。

生まれて3〜4カ月ほどで体重は6キロになったと思ったら、年を重ねてゆるやかに成長し、いまは8キロほどあります。骨太で太っちょで、むくむくしているのがたまりません。

思いがけず、新型コロナの影響を受けた2020年。たまたま3月上旬に引っ越したことで、猫との暮らしは大きく変わりました。

家での仕事、育児と家事ーー。私と福ちゃんとの関わり方は、どう変わったのでしょうか。

久しぶりの「引っ越し」

新型コロナと時期が重なりましたが、もともと「2人+猫」の暮らしだったところに子どもが生まれて、部屋が手狭になったこともあり、前年から物件を探していました。

とはいえ、ペット可の物件が近隣エリアでは少なく、結局、新居は同じマンションの1フロア上に。大物家電以外は、自分たちで台車に載せて運ぶようなお気軽な引っ越しとなりました。

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引っ越し業者が来た日、福ちゃんはびっくりして部屋の奥にあるクローゼットの扉と壁のすきまに終始隠れていました。

1階上の角部屋に移動しただけなのですが、それでも窓からの景色も変わり、間取りも余裕ができ、新しい空間が広がっています。子どもも大喜び。

ビビリの福ちゃんは、最初こそビクビクしていましたが、次第に日当たりの良い出窓や寝室のベッド、リビングのソファなど、静かな落ち着ける空間を見つけてのんびり過ごすように。

子どもに追いかけられても別の部屋に逃げることができて、居心地が良さそうです。

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廊下でくつろぐ福ちゃん。壁には猫耳の影

ちなみに、空間に余裕ができたことで、背景を含めて猫の写真が撮りやすくなり、以前よりも猫写真フォルダも充実しました。

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仕事時間の静かな相棒

引っ越すまでは、カフェで仕事をすることが多かったフリーランスの私。原稿は外で書く方がはかどる、と思っていたのですが、ステイホームの日々が始まりました。

おかげで、福ちゃんの日中の過ごし方がよくわかりました。

ソファで寝てる(かわいい)。

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出窓で寝てる(おまんじゅう)。

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出窓で寝てる(はみ出てる)。

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すみっこで寝てる(どうしてこうなった?)。

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……だいたい寝ていました。寝る子は育つ。どうりでむくむく育つわけです。

仕事中は、音楽をかけることも少なく基本的に静かなわが家ですが、同じ空間にこんなに“生きもの”の存在が感じられるだけで、心が和みます。

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猫のような、アザラシのような生きもの

たまに起きると、PC画面に向かう視界にとことこ歩く福ちゃんが入ってきたり、寝室からこっちを見つめる福ちゃんと目が合ったり、お気に入りのイスの取り合いをしたり。

猫とベッタリじゃないけど、ひとりじゃない感じは、猫を飼っている人ならではの楽しみでしょうか。

家事・育児と福ちゃん

とはいえ、福ちゃんとの関係がいつも円満なわけではありません。

日中はだいたい寝ているのに、家事や育児で忙しいときに限って、「ぼくもかまって!!!!」アピールするからです。余裕がないときはイラッとしちゃうこともあるのが正直なところ。

例えば、仕事を切り上げて、大急ぎで保育園に迎えに行って、帰ってきてから夜ごはんの支度をして、ようやく椅子に座って、ごはんを食べる……その瞬間に、福ちゃんは「次は自分の番」とばかりに、「ごはんちょうだいアピール」するのです。

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待ちきれないと、足を噛んでくることもあります。

え、ちょっとだけ待って、ゆっくり座ってごはん食べさせて(もしくはもう少し早く言って)。

いつもそう思うのですが、福ちゃんも同じタイミングで食べたいのでしょうか。こうして私は重い腰を上げて、福ちゃんのお皿にごはんも準備するのです。

ちなみに夜は、子どもの寝かしつけが終わったタイミングで、「ぼくもかまって!!!!」タイムがあることも。愛を感じてありがたいですが、いつも眠くてクタクタです……。

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4歳児と福ちゃんの“きょうだい”関係

子どもが4歳になったいま、福ちゃんとの関係は、良好です。

福ちゃんにごはんをあげたり、トイレ掃除を手伝ったり、ナデナデしたりしています。

子どもがお絵かきしていると、福ちゃんは、紙のうえに座って、遊びの輪に加わります。「ふくちゃん、じゃまだよ!」といわれながらも、くっついてお絵描きしています。

昔は、自分の方がカラダが大きいから「ぼくがおにいちゃん!」と言っていた息子ですが、じつは福ちゃんが今年10歳(!)になる“お兄ちゃん”であることがわかってきました。

そんな成長もあってか、福ちゃんも、子どものことを私と同じように“甘えていい存在”だと感じ始めているようです。ある朝、福ちゃんが子どもの上に座って寝ていたこともありました(笑)。

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猫との暮らし、10年め

この原稿を書いている時間も、福ちゃんはほとんど寝室で寝ていました。

ちょっと近づいて話しかけたら、大きな瞳でこちらを見つめます。

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なでると、喉をゴロゴロ鳴らしはじめました。


福ちゃんと暮らして10年め。こんな毎日が穏やかに過ぎていきます。

引っ越しのおかげで、猫との「おうち時間」が豊かになりました。

福ちゃん、これからもあくび写真を撮らせてね。

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