東播磨フィールドステーション

地域のレジリエンス向上を目的とした交流・研究拠点。市民,大学,行政の連携により,自然環境とビジネスがリンクする“エコシステム”を生み出すことを目指しています。 http://www.lab.kobe-u.ac.jp/ans-eharima/

東播磨フィールドステーション

地域のレジリエンス向上を目的とした交流・研究拠点。市民,大学,行政の連携により,自然環境とビジネスがリンクする“エコシステム”を生み出すことを目指しています。 http://www.lab.kobe-u.ac.jp/ans-eharima/

    マガジン

    • ため池を活用したビジネスの促進-ため池ソーラーについて-

      ため池を保全していくにあたって,ため池を農業だけではなく,違った形で活用していく重要性・必要性が高まっています。 このマガジンでは,ため池の新たなビジネス利用に向けて,我々が検討している活動やそのなかでみえてきた課題とその解決方法を中心に紹介していけたらと思います。 具体的には,ため池ソーラーについて紹介していきます。

    • ため池管理組織が感じる課題と対応状況の全体像

      ため池管理組織はどのようなことを課題と感じていて,どのような対応をおこなっている?また,それをどのようにサポートしたり,新たな取り組みをおこなって行けばいいか,述べていきます。

    • ため池をみんなで守るための取り組みと到達点

      ため池が抱える問題を解決するために,「みんなでため池を守る(=市民参画)」ための取り組みがおこなわれてきました。このマガジンでは,その内容に触れつつ,到達点や限界についてみていきます。

    • ため池の管理ってなんぞや?-地元編-

      このシリーズでは,ため池を管理していくにあたって,地元の管理組織がどんな作業をしているのかという点について紹介していきたいと思います。そのなかで,ため池や地域資源を管理していくにあたって蓄積されてきた,地域固有のナレッジ(知識や知恵,思い,技能など)についても紹介していきます。

    • ため池がなぜ注目されているのか

      なんでため池が注目・問題視されているか。その背景について簡潔に記しています。

    最近の記事

    ため池みらい研究所:研究員・サポーターの募集について

    coming soon

      • ため池みらい研究所の概要

        みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平です。この度,地域の交流・研究拠点である「東播磨フィールドステーション」での活動をより活性化させるため,一般社団法人ため池みらい研究所を設立いたしました。 ため池みらい研究所は,行政と大学が締結した連携協定のもと,運営している“市民研究所”です。この記事では,ため池みらい研究所の概要を紹介したいと思います。 1.目指す姿  ため池のある暮らしの未来をつくる 2.ミッションため池サービスを維持・向上させる連

        • ため池ソーラーの現行スキームと主体ごとの評価

          みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 みなさま太陽光ソーラーについて,どのような印象をお持ちでしょうか。今回は,近年ため池の新たな活用方法の一つとしてみられる「ため池ソーラー」について紹介していきます。 東播磨フィールドステーションでは「ため池ソーラー」をどのように評価していけばいいのか。極端にいうと「ため池ソーラー」を「地域のためになるコンテンツ」として活用していくのか,あるいは「排除していく必要があ

          • クリーンキャンペーンへの参加者を増やす工夫

            みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 以前,「みんなでため池を守るため」に設立された「ため池協議会」の活動内容の全体的な傾向について概観いたしました(詳しくは以下の投稿)。 そのなかで,多くのため池協議がクリーンキャンペーンをおこなっていることや,東播磨全体でみると,クリーンキャンペーンは137回/年おこなわれており,参加者数はのべ8,136人に及ぶことなどを紹介いたしました。また,1回あたりの参加者数

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          • ため池を活用したビジネスの促進-ため池ソーラーについて-
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          • ため池をみんなで守るための取り組みと到達点
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          • ため池の管理ってなんぞや?-地元編-
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          • ため池がなぜ注目されているのか
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          • ため池の管理ってなんぞや-行政編-
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            ため池管理における課題への対応状況-概要編-

            みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 前回,ため池の管理者は何を課題として捉えているのか?という点について,アンケート調査の結果をもとに概観しました。そこでは,以下のような内容について言及したました。 ・草刈り問題を筆頭に,農地や里山の活用,水管理の技術継承については,どこの地域・人にとっても課題として認識されている傾向がみられる。これらは東播磨地域共通の課題といえそう。 ・ため池協議会の再編や補助金の

            ため池管理者が感じる課題-概要編-

            みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 今回は,ため池の管理者は何を課題として捉えているのか?という点について,アンケート調査の結果をもとに概観していきたいと思います。 1. アンケート調査の目的今回紹介するアンケート調査では,私が駐在する東播磨フィールドステーションにおいて,今後どういった取り組みをおこなっていくべきかを検討するための質問項目を設定しました。 つまり,こういったことが課題なのではないだ

            ため池の管理組織の概要

            みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 今回は,ため池の管理組織について紹介していきます。ため池は,農業用水の確保を主な目的として作られたので,基本的には農家が管理しています。が,一言で農家といっても,様々な組織が存在します。 1. 管理組織についてまず,ため池の管理といった場合,誰の持ち物(所有)か,によって管理組織も異なります。 ため池の所有・管理といった場合,大きく分けて「水の所有」と「土地(底地

            データでみるため池協議会-活動内容編-

            みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平です。 今回は,ため池協議会(以下,協議会)の活動内容をデータとともに紹介していきたいと思います。ため池協議会が作られた背景や概要は以下のページにまとめています。 0. データに関する注意点•  2018年度に,ため池協議会がおこなった活動内容を整理しています。2020年8月現在の協議会の数は76であるなど,現在の状況とは異なる場合があります。 • 以下で紹介する図表は,いなみ野ため池ミュージアムの事務

            みんなでため池を守ることに限界がみられる理由②

            今回は,みんなでため池を守ることに限界がみられる理由の第2弾。 第1弾では,管理作業の責任の重さや難しさといった管理作業の特性,所有や権利に関する問題といった側面から理由を紹介した。 今回は,みんなでため池を守っていく活動の推進母体である「ため池協議会」に注目して,紹介していく(ため池協議会の概要については,上の記事を参照)。 1.  そもそもなんで地元はため池協議会を作ろうとした?ため池協議会は,「みんなでため池を守っていく」ために,行政主導のもと,設立が促されてきた

            みんなでため池を守ることに限界がみられる理由①

            以前,「農家が減ってきて,ため池の管理が困難になってきてる。みんな(=市民)で守っていこう!」という活動が活発におこなわれていること,しかし市民が従事している作業は,ため池の管理作業のなかでもごく一部に限られており,これまで管理組織が担っていた作業を,市民が代替するには限界がみられることを述べました。(詳しくは以下の記事) では,なぜ限界がみられるのでしょうか。 その理由はいくつかあると考えられます。今回は,普段ため池を管理している水利組織の方の立場になって,責任,ナレッ

            みんなでため池を守っていくことの到達点と限界

            これまで「農家が減ってきて,ため池の管理が困難になってきてる。みんなで守っていこう!(=ため池管理における市民参画)」という活動が活発におこなわれており,その結果,ポジティブな影響も生まれていることを紹介しました(詳しくは以下の投稿へ)。 今回は,まとめとして,ため池管理における市民参画の到達点と限界について書いていきたいと思います。その前にまず,主体ごとの作業とその変化についてみていきます。 1. 主体ごとの作業とその変化以下の図は,作業内容と作業主体の関係性を,作業の

            みんなでため池を守っていくための取り組み-ため池協議会の概要-

            今回は,みんなでため池を守っていく(=市民参画)ことを促す組織である「ため池協議会」の概要や活動内容について紹介していきます。 ため池協議会を設置することになった背景や行政との関係性については,以下の投稿をご覧ください。 1. ため池協議会の概要(1)ため池協議会の数 2020年3月時点でいうと,ため池協議会は東播磨県民局管内に76組織あり,協議会が関わるため池は,東播磨にあるため池の41.5%に及びます。 (2)ため池協議会の構成団体 ため池協議会の活動範囲は,集

            ハードとソフトからみる行政の取り組みの概要

            こんにちは。東播磨フィールドステーションに駐在しております柴崎浩平です。今回は,ため池を管理していくにあたって,行政機関がどういった取り組みをおこなっているのかという概要について,東播磨地域を事例に書いていきたいと思います。 取り組みといっても膨大にあるので,ここではひとまず,ハード面とソフト面,大きく2つに分けて整理していきたいと思います。 1 .  ハード的側面以下の図のような,ため池に必要な設備の点検や改修に関する取り組みです。管内のどこのため池が危険なのか,どこの

            地域のナレッジ-水入れ-

            今回は,ため池を管理していくために地元の方がおこなっている作業の一つである「水入れ」に関するナレッジ(知識や知恵)について紹介していきます。 *ため池管理全般の作業内容については以下のリンクから ここでは,昔ながらの方法で水入れをおこなっている,とある集落(以下,A地域)を事例に紹介していきます(水入れの方法も集落ごとで大きく異なる)。 0. おさらい-水入れとは-「水入れ」とは,水田に水を供給するため,ため池から水田までの配水をおこなう作業のことを言います。 6月頃

            ため池の管理作業って何するの?

            こんにちは。東播磨フィールドステーションに駐在しております柴崎浩平です。今回は,地元の方がどのようにため池を管理しているのかについて書いていきたいと思います。 1. 管理作業の内容地域ごとに違いはありますが,大きくは以下の6つにまとめることができます。 ① 水位の調整 水田に水を供給するため,あるいはため池や水路から水が溢れないように,ため池の水位の調整します。ため池の水位は,田植えが始まる6頃をピークに,下がっていくイメージです(冬場でも水位の高いため池も増えているが)

            ため池がなぜ注目されているのか

            皆様こんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 今回は,ため池とはどういうもので,なぜ注目・問題視されているのか,という点について述べていきます。 1. ため池とは? ため池とは,降水量が少ない地域や,河川から取水しにくい地域において,いかに水(農業用水や生活用水)を確保するかという課題を解決するために作られました。 ため池の概要(いつ作られたの?何個あるの?どこに多いの?など)は,以下の農林水産省のページにまとめ