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佐々木の振り返り


はじめまして!
ため池みらい研究所で学生インターン生として働いている佐々木です!

今回は僕がため池みらい研究所での活動を通して「学んだこと/感じたこと」を記していきたいと思います。


自己紹介

初めての投稿ということで僕という人間がどういう人か、何故このnoteを記入しているかを紹介します!

名前:佐々木 太一 (ささき たいち)
誕生:2001/07/06
所属:ため池みらい研究所 研究員(インターン)
   神戸大学 農学部 食料環境経済学講座
出身:神戸市垂水区
部活:陸上競技(長距離)
趣味:お笑い観劇、音楽鑑賞
目標:楽しく生きる!

「なぜため池に興味を持ったの?」

という質問はよくされますし、自分もほかの人の興味の要因には興味があります。少し僕の過去の話とため池みらい研究所にインターンとして参加するようになった経緯を書きます。

僕が初めて「ため池」の存在を知ったのは小学生のころ、年に5回程度開催されていた農業体験をするイベントで、かいぼりをした時のことです。

その頃は、ため池がどういう場所なのか理解出来ていなかったと思います。 しかし、その頃の経験から僕の思い描く農村の風景にため池が当たり前のように存在するようになりました。自分の中の大切な原風景として残っています。

かいぼりで魚を捕まえまわる

時は流れて大学受験をすることに。理系に進んでいたので工学部や医学部保健学科など検討していましたが、どれもピンと来ません。そうして学部を探している時に農業経済学、農村経営学という分野があることを知ります。「小さい頃に農村に行くのが好きで楽しかった」という経験があったので、農村経営について学ぼうと思い農学部に進学することに。

こうして入学した神戸大学農学部。授業では卸売市場から開発途上国、農村社会について学んでおり、農村の地域資源としてため池の話も出てきます。ほかに興味を惹かれる分野もありましたが、ため池が農村風景の中にあった自分は、せっかくならため池についてもう少し学んでみたいと感じるようになりました。

3年次に中塚先生のゼミに配属。中塚先生の繋がりから研究所の所長である柴崎先生とのご縁あって有難いことに、このため池みらい研究所にやって来ることとなりました。
この分野に入ろうと決めた根本の部分を忘れないように今後も活動してきたいなと思う次第です!

ため池みらい交流会

2023年2月に行われたため池みらい交流会は僕自身にとってもビッグイベントでした。

計画構想の段階からイベントの開催に携わったのは今回が初めてで、特に直前はバタバタしていましたが濃密な時間を過ごせました。

会場ごとに出た意見を発表

準備段階では、どんな準備が必要でどんな日程で進めていけばよいかをリストアップ。それを元にガントチャート(プロジェクトのスケジュール表)を作成しましたが、イメージがつかない部分が沢山あります。助けてもらいながら計画段階から終了後の報告書作成まで、一つのイベント完成までの流れを経験することが出来ました。

交流会本番の時間はあっという間に過ぎていきます。
ポスター発表に対する議論が各所で行われていて、それぞれの持つ期待感とか抱えている課題を聞くことが出来ました。もう少し詳しく話を聞きたい部分もありましたが、これからの活動に期待というところで。。

近隣の企業の方からは「何か地域に貢献する手立てはあるのか模索している」という話を聞いたり、首長さんからも「ため池の利活用」に関する話が聞けたりするなど研究所としての広がりや東播磨のため池のこれからを考えるヒトが多くいることを実感できました。

そして大きな経験をさせてもらった点は開会式の司会でした。
議員さんや行政の方、初めて会う人が多くいる中での司会は特別緊張します。原稿も作りましたが、来賓の方の到着具合で臨機応変に対応する必要があります。こちらも何とか助けてもらいながら進行でき、振り返れば楽しく自信になる経験だなと感じています。

卒業研究執筆に向けて

もともと「ため池」について卒業研究をやるんだと思って参加したこの研究所です。学生の本分は勉強、研究。やはり研究に向けても進んでいく必要があります。

2022年10月から研究を進めるべく、まずはその第一歩として研究計画書の作成に取り掛かりました。しかし、そこで「テーマ設定」という大きな壁にあたることになります。

これまで、、、

  1. レクリエーション機能に着目したため池の利活用

  2. 管理組織の形態によるため池管理状況

  3. 治水機能を守るための市街化区域に受益をもつ池

  4. 動機付け理論から見たため池管理作業者

などについて興味をもってテーマを考えてきました。コロコロと変えすぎている状態です。非常に反省している点ですが、その分視点を変えてため池について考えられた点はプラスにとらえています。

誰が為の研究?

始めに研究の方針・目的を定めるときに誰のどんな部分に対して意味のある研究になるんだろうという点は常に悩みの種となっていました。

・社会的意義(地域の人にとっての意味)
・学術的意義(学問として農学、社会学の中での位置付け)
・自分にとっての研究の意味

研究計画を考えていくにつれて、何のための研究かが分からなくなったり「この研究を進めたとしてもなあ」と思ってしまうことが多々ありました。
研究の核となる目的は大切に考えていきたいなあと思います。

ため池管理組織って!?

そして次にあたった壁が
ため池管理者って一言で言っても土地改良区や水利組合など様々!
という点です。

ため池管理者と所有者が違う場所も多くあり財産区や自治会、ため池協議会との関連性など混乱してしまうことが多かったです。

ため池関連組織管理者とその所有者に関する組織の詳細に関してはこのnoteに自分が勉強した分を書いていこうと思っています。

フィールドに伺う

2022年度は少ないながらも理事の方の地域を中心に話を伺い理事の方の思いに触れてきました。

草谷川土地改良区で三枚池のかいぼり

三枚池でのかいぼりは数十年ぶりに行われたようです。僕が小さいころ行っていた「教育向けの生物観察を行う」かいぼりではなく、「施設チェック」としてのかいぼりです。
全員でバケツリレーを行い泥を掻き出しましたが、長年の泥がどんどんと押し寄せてきておりその年月をひしひしと感じました。ハード面での整備が必要であることがひしひしと感じられる1日でした。

コスモス祭り直後の広尾東

毎年神戸や大阪からも訪れる人が多数いるというコスモス祭には参加できませんでしたが、コスモス祭直後の広尾東を訪れた際、綺麗なコスモスが残っていました。この日は志方東営農組合の組織について学びました。地域においてリーダーのパワーは重要な要素でありつつ、現在うまくいっている地域においても後継者という面では課題が残っている部分が多いと感じました。
地域外からも沢山の方が訪れるコスモス祭!今年こそは参加したいと思います。

原大池そばの竹林

志方町原地区にある原大池は周辺5か村が共同で管理している池です。
池自体も魅力的で個人的に最も好きなため池景観です。池のそばには竹林があり、様々な顔を楽しめる場所になっています。

2023年度は、ほかの地域にもどんどん話を聞きに行って一緒に作業する中で気づいたこと、感じたことをまたこのnoteに記していきたいと思っています!

文責:佐々木太一

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