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サッカラのピラミッドへ!

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 突然ですが、皆さまサッカラのピラミッドをご存知でしょうか?
 なぜ有名なギザのピラミッドの前にこちらかと言うと、エジプト史上初のピラミッドと言われているからなのです!
 後のエジプト社会に建築的、宗教的に影響をあたえたといわれるサッカラのピラミッドとっても興味深いですね。

 ギザのピラミッドと共に『メンフィスとその墓地遺跡』として世界遺産に登録されています。

場所

 ギザからさらに南に約10km、サッカラという町にあります。
 高台に上ると北にギザのピラミッド、南にダハシュールのピラミッドが眺められるピラミッド遺跡群のちょうど真ん中らへんに位置しています。
 カーペット作りでも有名な町で、観光客用に実演販売してくれるスクールもあります。

 サッカラ遺跡全体の敷地は広大で墳墓群など全てを見ようと思うと丸1日はかかるそうですよ!

遠くにギザのピラミッドが見えます!

チケット

・一般 : 450EGP
・学生 : 230EGP
(2024年1月現在)

※ピラミッドの内部や他の特別エリアに入るには追加のチケットが必要になります。

2024年1月現在

営業時間

8:00〜16:00

その他

 サッカラは古代エジプトの首都メンフィスのネクロポリス(死者の町)としてつくられ、最も古いお墓は紀元前約3000年くらいのものだそうです。

 実は1850年にフランス人考古学者オーギュスト・マリエットという人が発掘するまでこの一帯は砂に埋もれていたそうで、現在見られる遺跡も全体の一部にすぎずその大部分はまだ砂に埋まったままというから驚きです!!

 サッカラでは2022年には数百体のミイラが、2023年には金箔で覆われた4300年前のミイラが見つかったそうです。まだまだ貴重な歴史がたくさん埋まっていそうですね!

ピラミッドの柱廊

見どころ

 やはり最大の見どころは、紀元前2667年〜紀元前2648年までエジプトを統治したジェセル王の階段ピラミッドではないでしょうか。

 大きさは南北に109m、東西に125m、高さ62mで、ギザのピラミッドに比べると小ぶりながらその歴史的価値はとても大きいのものです。

 それまでのエジプトの墳墓の建築様式は、マスタバと呼ばれる長方形の石板で玄室を覆う単純な形がとられていました。

 当初階段ピラミッドは高さ10m程度の正方形のマスタバとして建築される予定でした。
 しかし建設を担当したイムホテプ(高位の神官で世界最古の大建築家と呼ばれているらしいです…)は、なんとそのマスタバをさらに上に5層徐々に小さくして重ねてしまったのです。
 その結果史上初のピラミッドが完成したというわけですね!

 またピラミッドのまわりには付属建築物が建てられ、祭殿ではジェセル王の戴冠式が行われるなど王の権威を象徴する場としても使用されていたようです。

ジェセル王の階段ピラミッド

まとめ

 天才建築家イムホテプがつくった史上初のピラミッド、ジェセル王の階段ピラミッド。このピラミッドを真似て、後の古代エジプトの王達は次々とピラミッドを建築することになります。

 もしイムホテプが当初の予定通りただの四角いマスタバを作っていたら、後のギザのピラミッドとかはもしかして今の形ではなかったのかもしれませんね。

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