
デザインの修正費用を公開しました。
もうすぐ下半期ですが、下期からサンポノでは修正費用を必ずいただくようにしました。webでここまで公開する必要があるかと悩みましたが、日本のクリエイティブ業界が相変わらず酷い状況なので、ひとつの参考例となれば幸いと思い公開しました。
理由は以下の通り。
・専門家のブラッシュアップと違い、修正依頼は品質の低下が発生するか、品質が変わらないことが多い(無駄なコスト)。
・そもそも、デザイン案というのは、打合せから考えて試行錯誤した結果、提案するもの。
・専門家に職業倫理観があれば、ブラッシュアップを自主的に行ったり、提案する。
・修正費用が無料で商いをすると、事前に上乗せするか、辛酸を嘗めるかのどちらかが発生する。
・事前の上乗せは、修正をしないとクライアントが損をする。
・クライアントも損をしたくないので腹の探り合いが発生する。
・スタッフが動く場合、修正費用が無料だと、修正前に手を抜かない限りは、意欲と労力が徒労になる。
・意欲のあるスタッフは辞めていく。
・意欲のないスタッフが老害となる。
うちにスタッフがいたら、彼らの意欲と労力を徒労にしたくないからね(スタッフいないけど、外注の方々も同じです)。他の業界の方々と話したり、観察したりして、こういうことに決めました。後は、クライアントと良好な関係であれば、相談して決めるじゃんってことで。大事なのは善き人、閉め出すのは欲望に溢れた輩ってことかな(テイカーとは付き合わない)。
ちなみに、テイカーについてはこちらの本を読むといいです。
ここからは2022年2月の追記です。
昨今のフリーランスとの取引の増加とともに、法令遵守をしない依頼者が多いことが、国を挙げて問題視されています。
これを受け、令和3年に、内閣官房、厚生労働省、公正取引委員会、中小企業庁の連名で「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」が公表されました。
その中で、「やり直しの要請」は法律違反であることも記載されております。時と場合もあるでしょうが、抽象性が高くなるデザインの依頼において、無償のやり直しの要請が違法になる可能性があります。
これによって、修正費用を頂戴することは、デザイナーの意欲と労力を守ることの他に、法令遵守の点からも推奨されることと言えるでしょう。
※この記事の内容はここまでです。この下に無料購読ラインが出ているかもしれませんが、この記事のお読みになるのにマガジンの購入は必要ありません(購入してくれたら嬉しいですけど)。
続きをみるには

気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!