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陰影礼賛【前編】

福島市内に「御倉邸(おぐらてい)」という建物があります。

昭和2年に日本銀行福島支店長の役宅として建てられ、現在では市の保有となり、観光や各種イベントに役立てられています。
空調設備や窓枠の一部、バリアフリー対応など、現代のニーズに合わせて改修された部分はありますが、戦前の日本家屋の造りを丁寧に残していて、貴重な建物です。

昔の日本建築は、今の住宅と比べ、天井の高さや軒の長さ、開口部の大きさ、さらには使われている素材がまったく異なるため、外光の射し込み方もその反射吸収も独特で、結果、室内のあちこちに、光と影の得も言われぬコントラストが生まれます。

写真を撮っていると、時間が経つのを忘れてしまいます。

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