東京湾を眺め、心を開放させる「豊洲」さんぽ｜#今日はどんな街に行こうか

考えごとや悩みごとで頭を使った日は心身を消耗してしまい、だだっ広い場所に行きたくなる。空が高くて、広くて、できれば人が少ないところ。水のそばや緑があるとより尚いい。

そんな時に行きたくなる候補に「豊洲」がある。

駅から数分歩いたところには大きな商業施設があり、建物外に出ると目の前には公園と東京湾が広がる気持ちのいい場所。ごはんを買って公園で食べたり、気ままに散歩したり。その時の気分によって多様な過ごし方ができる場所だ。

自主的街歩き連載 #今日はどんな街に行こうか ３回目は、青と緑に囲まれた風通しのいい街「豊洲」さんぽのお話です。

駅から降りて地上に出る。大きい道路や高い建物はあれど、風通しがよく開放的な気分にさせられる。ロータリーには花が植えてあったりして、ちょっといい気分。

横断歩道を渡ってすぐに、豊洲を訪れる目的のひとつにもなっている「フードストアあおき」がある。《食文化のパラダイス》をキャッチフレーズとしたお店で、品揃えが豊富でニッチな商品も置いてあってとても楽しいのだ。

わかりやすく言うと成城石井のスーパー版という感じなのだが、自社製造のお惣菜やお菓子(ホームメイド感溢れるパウチ詰めのクッキーもある)やパンなどがあって、各売り場の品揃えも他で見ないようなニッチなものやご当地おやつ、海外のものなどが取り揃えられている。(店内は撮影禁止だった記憶があるため写真の掲載は控えます)

いつも豊洲に来るとあおきでお弁当を買って、晴海橋公園付近で東京湾を見ながら食べるのがお決まりコース。

豊洲には他にも魅力的な食事場所があるのはわかっているが、自分にとってはあおきのお弁当が一番のごちそうなのだ。(正確には東京湾を見ながらお弁当を食べるのがだけど)

お弁当を購入したらさっそく晴海橋公園付近へ向かう。ららぽーとを通って行くのもよし、建物に沿って行くのもよし。要するに東京湾側へ向かえば辿り着くので迷う心配もない。

晴海橋公園付近に到着。
おそらくもう少し横の方へ逸れると豊洲公園になり、東京湾沿いに続くこのこの一帯の広場のことを豊洲ふ頭内公園（豊洲ぐるりパーク）いう。

このあたりはちょっと腰掛けられる場所やベンチがいたるところにあって一人でもいやすくてお気に入りだ。一面のみどりが広がる芝生、青い東京湾、だだっ広い視界の開けた敷地はとにかく気持ちがいい。

この日の選ばれしお弁当はあおき特製のカツ丼だ。小さいサイズと大きいサイズのものがあり、その日の気分で決める。ちなみにこの日の選ばれし〜と言っているがほぼ毎回カツ丼を選んでいる。食べ応えがあっておいしいのだ。

ここでひとりシャカチキ(マクドナルド)を食べた時も、小さなスケッチブックを持ち込んで絵を描いた日もあったなあ。頻繁ではないけれど長く通っている東京のお気に入りの場所だ。

日中は晴れていれば青々とした緑と青が、曇っていれば真っ白な景色を眺めて頭の芯をぼうっと溶かして、夕方は刻々と日が落ちるまでの時間をたのしんで、夜は暗闇に浮かぶ夜景を。ぜひあなたのお気に入りの場所と時間を見つけてみてほしい。

食後は東京湾に沿ったランニングコースを歩いていく。

海沿いの道を歩くって気持ちがいい。
風が吹くたび匂いは薄いけれど潮の匂いを感じる。

青くて広い東京湾に浮かぶようにタワーマンションが立ち並ぶ。

いいな、夜は窓から夜景が見えるんだろうな。いつも見るたびにほんの少し憧れる。このエリア付近に住んだら、休みの日は外まで出てきてちょっと読書したり、ただ移り変わる景色を眺めてたそがれたりしたい。一週間くらい住んで見たいな。でも高いところに住んだことがないからちょっと怖いな。

ちなみにこのままランニングコースをずっと歩いていけば豊洲市場のあたりにたどり着く。

今日は歩けそうかも！という日には観光がてら覗いてみてもたのしいかもしれない。私は帰路のことを考えると気力と体力が持たず10分くらいだらだらと歩いて引き返した。(夏日で暑かった…)

基本豊洲に来た時はフードストアあおきでお弁当を買う→東京湾を見ながら外で食べる。少し散歩をするというのがメインイベントでありコースなので、一応散歩コースのお話としてはここでおわり。

なのですが、せっかくなので周辺の好きな場所のお話もよかったら聞いていってもらえるとうれしいです。

○ららぽーと豊洲

紹介するまでもない気はしたのですが一応。駅からすぐの大きい商業施設で、ここに来れば大体のものが揃う気がします。「伊豆高原ケニーズハウス」の揚げパンにソフトクリームを挟んだものはおいしい。(歯にしみるのが辛くてここ数年は食べられてない)

○がすてなーに

豊洲公園横あたりにある、ガスやエネルギーについて楽しく体験しながら学べる施設。入館料無料、事前申し込み不要(団体利用は要問い合わせ)なので子供と一緒に訪れるのはもちろん、大人が見て回ってもへえ！ほう！と学びがあると思う。私がお気に入りなのは屋上の芝生広場。見晴らしが良くて気持ちがいいです。

○豊洲図書館
豊洲駅から歩いてすぐにある豊洲図書館。豊洲シビックセンター9階・10階・11階に入っていて、広々としたテラス席は見晴らしもよく夜は夜景を見ることもできる。こんな環境で読書や勉強ができるのは羨ましいにもほどがある。

○Litus(リートゥス)/新富町

豊洲から少し離れるのですが、有楽町線で二駅戻った先にある新富町の「Litus(リートゥス)」イタリア菓子のお店です。聞いたことがない、見たことがないイタリアのお菓子たちが並んでいて眺めているだけでたのしい気持ちになれる。

パリッパリざっくざくのカンノーリは注文を受けてからクリームを詰めてくれる。余すことなく詰められたリコッタチーズクリームは口当たりは軽いのにコクのある味。カンノーリは日本でも作っているところはたくさんはないはず。おいしいですよ。

考え事で頭が煮詰まったとき、景色のいい場所で気分転換がしたいとき。豊洲はそれぞれが思い思いに過ごせる場所。

視界いっぱいに広がる東京湾の青、青々とした緑。潮風と草木の匂いが混じる空気を大きく吸い込んでみてください。豊洲でのびのびとした時間が過ごせますように。