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コク深い下町の味を巡る「人形町」食べ歩き|#今日はどんな街に行こうか

下町グルメってなんだろう。

コク甘のだしが効いた卵焼き、ごちそうの代表格すきやきのコロッケ、昔から愛されてきたたい焼き。
普段家庭で食べている味のような親しみやすさ、その街に根付き、愛され必要とされてきた食べ物。そういった身近な味の延長線が下町グルメなのか。

自主的街歩き連載 #今日はどんな街に行こうか 2回目は、歴史ある食の老舗が集まる「人形町」食べ歩き特集です。

食いしんぼうが街歩きをしようと思うと、気づいたら食べ物屋さんばかりになっていることが多々ある。今日はおいしいものをちょこちょこつまんでお腹いっぱいにするぞ。


●1軒目 鶏肉専門店「鳥忠」の玉子焼

ご飯はまだかと鳴るおなかに、まずはしっかりめのおかずを。鶏肉専門店「鳥忠」は、精肉の他にも鶏ひき肉入りの親子焼やチャーシュー風の焼鶏など、食欲をそそるおかずがずらり。
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今回は玉子焼を持ち帰りにして公園のテーブルでいただきます。
甘辛い出汁が効いた玉子焼はご飯が欲しくなる濃いめの味付けで、初めて食べるはずなのにどこか家庭の食卓を思い出させる懐かしさがある。しょうゆ、砂糖の他にもうちょっとお肉の出汁…❔のようなコク深さを感じる気がする。なんだろう。


●2軒目 「柳家」のたいやき

しょっぱいものの後にはどうにも甘いものが食べたくなる。しょっぱ甘いは食欲を加速させる魔法のループ。

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柳家は東京のたい焼き御三家と言われるお店のうちのひとつ。今までふわもち厚焼きのたい焼きしか知らなかった私からすればびっくりするほどの薄皮で、あんはとろとろ。

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熱々すぎて袋を同じ位置で持つのが難しい、冬はこれで暖がとれるかもしれないあたたかさ。
少し焦げ目のついた皮の香ばしさがたまらなくおいしい。パリッとした薄皮たい焼きの魅力に、気づくきっかけをくれてありがとう。


●3軒目 健康ほうじ茶専門店「森乃園」

この街に来て一番初めに気になったのは、どこからともなく漂う香ばしいお茶の匂いだった。

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ほうじ茶専門店の森乃園は1階は物販、2階は喫茶になっている。よし、ここで少し一服にしよう。

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メニューには飲み物の他にもほうじ茶メインの甘味などもあって、1階ではほうじ茶のソフトクリームも販売してるらしい。なみなみに注がれた温かいほうじ茶は濃く香ばしく、飲むとほっと落ち着く味。


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(テーブルの上に座る哀愁漂うリス)


●4軒目 「人形町 今半」のすき焼きコロッケ

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ごちそうの代表格すき焼きも下町グルメにかかれば、馴染み深いコロッケに。人形町今半 惣菜本店は言わずと知れた今半のお惣菜が買えるお店。

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オレンジ色の夕日が建物を縁取る夕方、コロッケを片手に頬張るこの幸福感は何にも代えられないなあと思う。コク甘い割り下ベースの味付けはソース無しでもおいしくて、食べ歩きにももってこいの味。


●5軒目「つくし」の人形町風鈴あんみつ

食べ歩きも楽しいけれど、お家に帰るのが楽しみになるおみやげも忘れちゃいけない。家での時間もおいしく楽しくしたいよね。このむずかしい世の中を生きていくには、自分のために先にも楽しみをつくっておきたい。

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あんみつの上に鎮座するのは下町甘味屋が作るツヤツヤプリン。
プリンはねっとりコク甘の固めプリンで、好みのプリンランキングがあったらベスト3にランキング入りするくらいおいしい。

プリン、寒天、あんこを少しずつすくって食べるとなんとも絶妙な和と洋の調和、食感のバランス。意外にも黒蜜がいいつなぎ目になって、やみつきになる組み合わせ。


●6軒目 「パティスリーease」のケーキ

人形町からおよそ10分ほど歩いたところにある日本橋のケーキ屋さん「ease」。2020年夏にオープンしたお店で、店内にはパン、焼き菓子、生菓子が並ぶ。

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ショーケースに並ぶケーキは季節の果物をつかったものや、バジルや大葉をつかった料理的なケーキもあり、思わずどんな味なのかと興味を惹かれるものばかり。

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サングリアをイメージしたムースは夏の夜を思い起こさせるようなほろ酔いの大人の味。季節のショートケーキはふわっと軽く、果物のようなみずみずしい印象。なんでもない日にケーキを2つも食べられるなんて大人の特権だなぁ。


●まとめ

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おみやげによりみちまでギュギュッと詰め込んだ人形町食べ歩き。一応回りやすいコースとしては「ease」→「鳥忠」→(蛎殻町公園で玉子焼を食べる)→「つくし」→「柳家」→「森乃園」→「人形町 今半」かなと思います。

このコースで回るのもよし、自分の直感にしたがってよりみちしていくのもよし。読んでくださった方が楽しくおなかいっぱいになるのがいちばんです。

肩肘張らずに食べ歩きでおなかを満たす、そんな一日があってもいいよね。下町グルメのほっとする味で、心もおなかもホカホカになりますように。

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