見出し画像

ハイキング 神戸山田道



日時 24年6月29日(土)9:30-11:00
所要 90分(撮影時間を含む)
活動 ハイキング 神戸山田道
出発 谷上駅 (神戸市営地下鉄)
到着 神戸市立森林植物園
距離 7.6km
天気 曇天
難度 初心者コース
参加 1-UP'S (男2、女4)


月一で活動する私の会社の同志でアクティビティ
を楽しむサークルが『1-UP'S』


本格的なものでもなく、危険な場所へは行かず
和気藹々と楽しくアクティビティ活動をする事
で自分の中の何かを1-UPさせようの会である。


2024年6月の最後の土曜日、今回の目標は
紫陽花(アジサイ)を見に行き運動しようとの
事で、神戸市立森林植物園に行く事となった。
ここは随分前にもサークル活動で行った事ある
コースでもある。


阪急三宮駅前の青山ガーデンマーケット前にて
朝の9時に待ち合わせして、神戸市営地下鉄で
乗車して谷上駅で下車する。


谷上駅を降りると、ハイキング姿のお姉様方が
何組もテクテク歩いている。その後を追いかけ
ると地図が出てくるのだが、全く迷う要素など
ない簡単なルート。ハイキング初心者たちでも
楽しめるレベル1の道である。



山田道、これが今回の我々が進んでいくルート
前日までの雨だが、今日は曇天が中心となって
晴間が時折現れるも暑すぎず良い天気となった。



今年の私自身のテーマは、この緑を楽しむこと。
心地よいたくさんの緑をこの目と身体に浴びる。




川鵜のカップルが現れ、どうやら仲良しである。



大きな池、水鏡に映るその光景を楽しんでみる。
ちょっと幻想的である。


水上のハンター、アメンボがスイスイ浮かぶ。
水に落ちた虫に一斉に襲いかかるカメムシ科
の昆虫である。彼らには羽もありその水場に
水が無くなりそうになると飛んで他の水場へ
移動するという能力をもつ。




岡虎ノ尾 、丘虎ノ尾(オカトラノオ)
ツツジ目、サクラソウ科、キンノトラノオ属
日本全土に自生する多年生植物。日当たりの
良い場に群生するもので、その白花が美しい。



モリアオガエルの卵、あちこちにある白いのが
オタマジャクシを守る巣となる。親ガエル達が
卵を産み付けるのは、水上まで迫り出した枝部
をちゃんと考えてのこと。子を想う親心である。




狐ノ唐傘(キツネノカラカサ)
色合いから多分これだと思われる。
キノコの品種特定はとても難しい。




霊芝(レイシ)の名で知られている茸類であり
別名では、万年茸(マンネンダケ)と呼ばれる。
幼菌がニョキニョキと生え始めのものもあり、
成菌の姿も見られた。鮮やかな橙色がニス引き
をされた様でもあり、何とも美しい茸である。



このハイキングコースは、歩きやすい様に道が
とてもよく整備されている。ご年配の女性方達
もズンズンと進んでいけるのである。健康志向
の方々はやはり女性の方がしっかりと考えられ
女性グループの方が断然、多いのである。


ハルジオン、ヒメジョオン
さてさて、コレはどちらでしょうか?
その花もほぼほぼ同じカタチで、草丈も同等に
なるコレらを見分ける一番手っ取り早い方法は
茎をカットしてみる事である。茎中が空洞なら
ハルジオン、中に乳白の液体がいっぱいならば
ヒメジョオン。『姫君は乳白の洗顔剤が好き』
と覚えておけば間違いない。それぞれの開花の
時期はハルジオンは4〜6月。ヒメジョオンは
5〜8月とズレるのだが、今のタイミングでは
どちらにもとれる。まあ、せっかく健気に咲く
コレを手折るのも忍びないのでそっとしよう。



可愛いパンプキン型の花がとっても可愛いのが
西洋山牛蒡(セイヨウヤマゴボウ)となる。
主軸がまだまだ毒々しくない成長過程のもの。





樹木の表面にビッシリと群生するこのキノコは
中々、美しいものである。その柔らかな外観と
色から見て、月夜茸(ツキヨタケ)と思われる。
名前の由来は夜間には亡霊の様に青白く光る茸。
厚生労働省からは、毒キノコとされてるもので
間違えて食べたりしない様に注意喚起される。
キノコはその宿ったものにも、育った環境にも
より大きくカタチや色を変える。素人判断での
死亡事故が多いのがこのキノコである。





前日までの雨で、ほんの少しだが以前より水の
量は多い。この山田道の中での一番の難所でも
あるのがこの足場のある部分、これがあるので
子供でも楽しめるコースとなっている。




六月のこの時期に見られる可愛い釣鐘状の花を
咲かせてくれるのは、蛍袋(ホタルブクロ)。
昔はこの中に蛍を入れて照明を落としてやると
蛍燈がこの季節の風物詩になったとされる。



この山深い中に美しき葉の並びを見つける。
本来ならば、羊歯(シダ)類の天下となる場に
なんと、合歓木(ネムノキ)である。鳥により
こんな場所に種を落とされたものなのか。男女
和合による歓喜を意味する言葉から命名された
中国の過去の伝説に由来するコレは離れ離れに
なった男女がひとつに合わさったままに一本の
樹木へと姿を変えたというもの。その葉姿には
真の美が宿る。




蝮蛇草(マムシグサ)、天南星の仲間のひとつ。
1-UP'Sのメンバーの中、目が良い女性がいる。
ホイホイ色んな植物を見つけ出す能力に長けて
まあ、よく見つけ出す。このマムシグサもそう。
その茎に浮かび上がるこの模様がマムシの身体
に似るとついた名称。全草が猛毒で食べたなら
即刻、昇天してしまうもの。トウモロコシの様
だと湯がいて食べる事を禁ずる。



野胡桃 (ノグルミ)
ブナ目、クルミ科、ノグルミ属の樹木。
こんな長細い花序が成実するとコンパクトに
仕上がってしまうのが面白い。この手の実を
持ち帰った時は、直射日光がガンガン当たる
場でよく乾燥させよう。私の家の中みたいに
カツオブシムシが大発生なんて事が無い様に
虫を家に持ち込まないケアはちゃんとした上
可愛い自然のオブジェを飾ろう。



蜘蛛、トラップ中央部が壊れているもの。
何か大きなものが掛かって突き破られたのかも
スパイラルした糸には粘性があり、放射状の糸
には粘性がない。蜘蛛はこの巣の上を器用にも
粘性糸を踏まずに高速で歩けるのである。



十薬(ジュウヤク)
民間医療用の三大薬用植物のひとつである。
十もの効能を持つものとされるのが名の由来。
私が杉並区に住んでいた時分には、裏庭には
これがビッシリと生えていたものである。



狐ノ牡丹(キツネノボタン)
キンポウゲ属、キツネノボタン種の多年生植物。
実のカタチから金平糖草(コンペイトウグサ)
とも呼ばれている。



毛虫、ハイキングなどの際には私はあまり手を
不用意には掛けない様にしている。この手の虫
には、毒があるものが多い。



姫空木(ヒメウツギ)
これも日本全土に自生する樹木。
花の後の実のカタチから判別しやすいものと
なっている。



豆黄金(マメコガネ)
日本の在来種の甲虫類だが、農業の重要な害虫
カテゴリーに属するもの。アメリカに於いては
ジャパニーズビートルと名付けられている指定
外来駆除対象の虫である。大豆、葡萄の収穫に
悪い影響を及ぼすもので、コレを見かける時は
葉を食い荒らす姿か、交尾している姿ばかりを
良く見かける。旺盛な食欲で葉を食い荒らし、
子作りをせっせと行うものとなる。



赤芽柏(アカメガシワ)
新芽のシーズンには、その若葉が赤いことから
アカメガシワと呼ばれる樹木となり、あちこち
で見かけるもの。雌雄異株の樹木でありその花
は外観が全く変わるもの。先の2枚は雌株花。
その後の写真の雄株花の花軸は星状毛がある為
見分けがつく。




葉を丸めて卵を産みつける虫は何種類かあって
コレは、小町蜘蛛(コマチグモ)や、綿野螟蛾
(ワタノメイガ)などの虫によるものと思うが
ここまで頑丈でしっかりしたものは、違う虫に
よるものかも知れない。蜘蛛の方が濃厚だとは
思われる。




神戸市立森林植物園まではもう直ぐ、暗い森を
抜けて明るい場所である。



一口茸(ヒトクチダケ)
サルノコシカケ科、ヒトクチダケ属
この茸は、飴色から美味しそうに見えるもので
大きさも丁度、一口サイズの可愛いものである。
まるで饅頭の様でもあるが、ここでの一口とは
胞子散布の時にこのキノコの下部に小さな孔が
ポッカリと開くことに由来する名称。無害ゆえ
食べることは可能であるが、このキノコの中は
キノコ大好虫群が中にウジャウジャいるらしく
キノコを裂いた途端にパニックが起きるほどの
虫虫ワールドが広がるため、やめておいた方が
良いと考える。このキノコは枯れて二年目の松
を限定として生えるキノコ。この赤松は松食虫
の被害にあったのだろう、穴だらけである。




杉(スギ)
杉の球果であり、これは昨年のものである。
中から種は排出されている様である。花粉症
の身ではあるがこの姿は美しく感じる。




葛(クズ)
花の季節のクズの花のその香りは私をうっとり
とさせてくれる。ずっとこの香りの中にいたい
とすら思わせる花が大好きである。この植物は
その根から、葛根湯(カッコントウ)の薬効の
成分は風邪の時に利用され、葛餅(クズモチ)
にも利用され、丈夫な蔓はクリスマスリースの
材料にもなる。ただ、これは他の植物を覆って
殺してしまう植物なので一般家庭には植えては
ならない凶暴な植物の面も持っている。



紫詰草(ムラサキツメクサ)
マメ目、マメ科、シャジクソウ属の多年生草本
オランダからの輸入ガラス食器の緩衝材として
このポワポワの花が詰め物として利用された事
に由来して、詰草(ツメクサ)と呼ばれる植物。
実際にこちらの花の赤いものは牧草用に日本に
渡来したものと考えられる。



匂小紅茸(ニオイコベニタケ)
赤松(アカマツ)は枯れたものが殆どだったが
そんなアカマツの周辺に生えるキノコである。
このキノコのニオイは、兜虫(カブトムシ)の
匂いがするものと言われ、過去に何度も甲虫類
をケージの中で育ててきた私にはピンとくる。
多分、女性ならカブトムシの匂いがするんだと
説明されて、それを嗅ぎたいと思う方は稀だと
思われる。しかしこのネーミングは笑える。





神戸市立森林植物園へのゴールはもう間近。
アイビーがぶらんぶらんとぶら下がっていて
良い雰囲気である。半日照の空間でも元気に
育っていて良い。





かぐや姫のいた竹か…
これまた、仲間メンバーの女性たちが見つけ
盛り上がっている。かぐや姫、無理難題なる
課題を男たちに与えて、その多くが命を失い
最終的には月へとお帰りになったのを子供心
に悪女だなと思ったのは私だけだろうか?



ゴール!

当初の目標通り、11時に森林植物園に到着。
写真撮影の時間も計算に入れるとやっぱり
こんな時間となる。でも、ただのハイキング
より、自然の中のものを観察しながらの方が
楽しいのである。



『紫陽花 神戸市立森林植物園編』へと続く…


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

#神戸市立森林植物園
#神戸山田道
#谷上駅
#ハイキング
#1UPS
#カワウ
#オカトラノオ
#アメンボ
#モリアオガエル
#ホタルブクロ
#ツキヨタケ
#ジュウヤク
#キツネノカラカサ
#ノグルミ
#レイシ
#マメコガネ
#ハルジオン
#ヒメジョオン
#ネムノキ
#マムシグサ
#キツネノボタン
#クズ
#スギ
#ヒメウツギ
#アカメガシワ
#ヒトクチダケ
#ニオイコベニタケ
#ムラサキツメクサ
#アイビー
#アジサイ

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?