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# 植物図鑑 『花姿編』

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開花の写真をセレクトし、ここに掲載しています。
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2023年3月の記事一覧

杜鵑草

杜鵑草

杜鵑草 (ホトトギス)

ユリ目、ユリ科、ホトトギス属の多年生草本

原産は、日本 (本州、四国、九州)

ホトトギスの名は、鳥類のホトトギスの腹部を飾る斑紋に似ている事からついたものである。山地の斜面や崖や岩場、そして森の中の日陰にひっそり咲く姿が美しい植物となる。

洋名のトードリリィの名は、ヒキガエルの腹部の模様に似ているからとついたもの。同じ花を表す名前だけど、命名者のセンスで大いに印象が

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蔦葉犬ノ陰嚢

蔦葉犬ノ陰嚢

蔦葉犬ノ陰嚢
(ツタバイヌノフグリ)

シソ目、オオバコ科、クワガタソウ属

和名のフラサバソウ、二人の植物学者の
フランチェットとサバウェルの名前から
フラサバのとったもの。

花が終わった後の実の成り方が、犬の雄
のフグリ、つまり陰嚢袋の形に似ている
からと日本の植物学者の牧野富太郎博士
により付けられたものてある。

イヌノフグリシリーズの中で今回紹介の
ものは花が一番小さいタイプとなる。

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ARTICHOKE

ARTICHOKE

アーティチョーク (ARTICHOKE)

キク目、キク科、チョウセンアザミ属

地中海周辺を原産とする多年生草本で食用野菜

その草丈は、2mにまでもなる。

和名では、朝鮮薊(チョウセンアザミ)となり
この植物は欧米諸国では食用野菜として利用を
されているが、日本国内では気候条件が合わずに
観賞用としての育成にとどまる。

食用とされるのは開花前の蕾となる。
開花した花は直径15cmにもなる。

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亜米利加鬼薊

亜米利加鬼薊

亜米利加鬼薊
(アメリカオニアザミ)

キク目、キク科、アザミ属の二年生草本

環境省が要注意外来生物に認定してるものであり
花の大きさは日本のアザミよりも相当に大きい。

写真をご覧頂ければお分かりの通り、その花にも
葉にも鋭い棘が出ており、綺麗な花だと不用意に
摘もうとすると怪我をする可能性も。

このスパイクは先端が硬質化している為、触ると
いとも簡単に人の皮膚を突き刺す。その上これは

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樟

樟 (クスノキ)

クスノキ目、クスノキ科、ニッケイ属

常緑広葉樹で高木とされるものであり成長する
スピードが早く、大きく育てば全高30mの
大木にまでも成長する事から神社の御神木として
植えられる樹木。

原産は日本を含む東南アジア諸国。

家具の材木としても優秀で、造船や建材にも使用
されている。また工業用油も抽出できるのである。
樹木に防虫性能と香木成分が含まれてて虫喰など
少なく仏像作り

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PRUNUS DULCIS

PRUNUS DULCIS

プルナス ダルシス
(PRUNUS DULCIS)

バラ目、バラ科、サクラ属の落葉樹
アーモンドである。

和名の扁桃 (ヘントウ)は、我々の内臓
扁桃腺 (ヘントウセン) の名の由来は
このアーモンドの果実がその臓器に形が
似る事から付いたものである。

このナッツの栽培の歴史はとても古くて   
古代メソポタミア、古代ギリシャの時代
に於いても栽培されてきた。旧約聖書の
中にもアーモンドは登

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ACACIA RETINODES

ACACIA RETINODES

アカシア レティノデス
(ACACIA RETINODES)

マメ目、マメ科、アカシア属の常緑低木

いわゆる、ミモザである。

南国に植えると年中咲き誇るアカシア。
一般のアカシアとは葉の付き方が違った
細長い柳葉がこの品種の特徴となる。

黄色い花はミツバチの大好物となる。
明るく可愛い花は我々の目にも優しい。

アカシアのハチミツは人気のあるもの。

和名 柳葉含羞草(ヤナギバミモザ)

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花蘇芳

花蘇芳

花蘇芳 (ハナズオウ)

マメ目、マメ科、ハナズオウ属の中国原産の
落葉低木

花蘇芳 (ハナズオウ) は、春になると紫色
や桃色の花を一斉に咲かせる低木。

花言葉の中の、目覚め、喜び、などの言葉は
春に一斉に咲く花の美しさからくるもの。

片や、裏切り、不信、疑惑と良くない花言葉
などもつく。これはイエスキリストの十二人
弟子の中の一人であるユダが、自身の私欲を
肥やす為に銀貨三十枚と引換えに

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ELATIOR BEGONIA

ELATIOR BEGONIA

エラチオール ベゴニア
(ELATIOR BEGONIA)

ウリ目、シュウカイドウ科、ベゴニア属
非耐寒性多年生草本の球根植物。

深紅に咲いた八重咲きのベゴニアとなる。
きめ細やかなマット感のカーマインカラー。
上質な美を醸し出す花となっている。

品種交配により生み出されたハイブリッド。

和名 球根秋海棠
   (キュウコンシュウカイドウ)
洋名 エラチオール ベゴニア
   (EL

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INK BERRY

INK BERRY

洋種山牛蒡 (ヨウシュヤマゴボウ)

ナデシコ目、ヤマゴボウ科の植物。

青空の下、鮮やかな彩りを添えるというより
その桃色と黒色のコントラスト差が鮮やかで
毒々しく実際に毒性植物の顔を持っている。

私は実はこの植物の凶暴なデザインが大好きで
見る度に顔が綻んでしまうものである。

実際、華やかな外観とその丈夫さで手間要らず
と、日本庭園などにも植えられている。

洋名インクベリーの名称は、真っ

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芋片喰

芋片喰

芋片喰 (イモカタバミ)

カタバミ目、カタバミ科、カタバミ属
多年生植物

一般には雑草扱いされるケースも多いが
花のカタチが美しく生えたままにされている
ケースも少なくはない。

地下茎が芋状に膨らむというその特徴から
芋片喰(イモカタバミ)の名がつく球根植物。
花は春に咲き、秋にも再び咲く。

洋名のソレル、学名のオキザリスは共に
酸っぱい葉を意味する。これはカタバミの
中にシュウ酸が多く含

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棕櫚蚊帳吊

棕櫚蚊帳吊

棕櫚蚊帳吊 (シュロガヤツリ)

イネ目、カヤツリソウ科、カヤツリソウ属
多年生草本で、草丈は50〜150cm。

古代エジプトでは、この植物は色んな用途に
使われた。ロープ、サンダル、バスケット、
強度と耐久性を要す物に活用されてきた。

棕櫚 (シュロ) の名が付いているのは、
葉の形からであり蚊帳吊 (カヤツリ) の名
はこの植物は茎が綺麗に裂けるのだがコレで
昔々の家屋に使われてきた蚊除け

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MOUSE-EAR CHICKWEED

MOUSE-EAR CHICKWEED

マウスイヤー チックウィード
(MOUSE-EAR CHICKWEED)

ナデシコ目、ナデシコ科、ミミナグサ属

一年生草本

洋名に付く、マウスイヤー、チックウィードは
ネズミ耳のカタチ、ヒヨコの餌、とその花の
小ささを表した名称で、可愛く微笑ましい。

草むらにしゃがみ込んで良く探してみるとこれを
見つけることが出来る、そんな植物のひとつ。

和名 和蘭陀耳菜草 (オランダミミナグサ)
洋名

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SAUCER MAGNOLIA

SAUCER MAGNOLIA

ソーサー マグノリア
(SAUCER MAGNOLIA)

モクレン目、モクレン科、モクレン属

雨降る京都は哲学の道沿いにあったのが
この更紗木蓮。

木蓮と、白木蓮との中間的な存在だとの
解釈がされている木蓮である。

洋名ではソーサーマグノリアと呼ばれて
おり、珈琲や紅茶のカップの受皿の様な
花のカタチに由来するもの。

更紗木蓮の花の蕾には北を向く習性ゆえ
方向指標を持った植物として、コン

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