右も左も分からない中,我武者羅にアプリ開発したら46万稼げてしまった-第1話-
私たちは九州大学の情報学を専攻している大学生です.昨年度,IOTIIの企画でWebアプリを開発しました.タイトルにも記載しているように,昨年開催された飯塚アプリスマホコンテスト2021でグランプリや数々の企業賞で46万円獲得しました(笑).せっかく開発したアプリなので,コンテストのみではなく実際に世の中の人にも使ってほしいなという想いからnoteを書きました.開発体験や後日談は次回以降で紹介するとして,本記事では開発したアプリのコンセプトや機能について説明したい思います!
※ PC限定のサービスです
私たちが開発したアプリとは?
私たちはオンライン会議のための感情可視化アプリ「REmotion」(リモーション)というアプリを開発しました.REmotion名前の由来はRemote(遠隔)とEmotion(感情)を組み合わせた造語です.と言っても分からないと思うので,実際にどのようなアプリなのかはこれから説明したいと思います.
REmotionの開発背景
まず,私たちがREmotionを開発した背景について説明します.
近年,新型コロナウイルスの影響により,企業や大学の授業でもオンライン会議の導入が進んでいます.しかし,参加者同士が顔を合わせることができないオンライン会議では,話し手のみカメラオンで聞き手はカメラオフの場合が多く,話し手は聞き手の反応がわからないため,話しずらさを感じるといった課題がありました.これだと,せっかく面白い冗談を言ったのに,カメラオフの場合だとウケたかどうかもわからないですよね…
私も会議中に何度も面白い冗談を言ったのですが,みんな反応してくれませんでした(ただ面白くないだけなのでは?).
実際にある企業によるアンケート調査では,オンライン会議では相手の顔が見える方が話しやすいといった人が,社員の7割以上もいたことから,オンライン会議の不満を改善するサービスの実現が求められていることがわかりますよね.
そこで,私たちはオンライン会議で参加者の反応を知りたいというコンセプトの基,アプリの開発を行いました.
REmotionでできること
ここではREmotionでできることについて説明します.
前述したオンライン会議の不満を改善するために,私たちは3つのアプローチを行いました.
一つ目は感情認識AIにより,参加者ごとの感情をリアルタイムで可視化することで,誰がどんな表情をしているのか分かるようにしました.Zoomなどのオンライン会議ツールのカメラがオフでも,本アプリ内でカメラをオンにすることで,表情認識を可能としています.認識できる表情は普通(normal),怒る(angry),嬉しい(happy),悲しい(sad)の4つです.下記リンクで表情認識AIのデモ動画を公開しています!
二つ目はリアクションボタンでインタラクティブなやりとりができます.この機能により,話し手はリアクションボタンを通じて聞き手の理解度や様子を知ることができます.
三つ目は感情の時系列データを可視化できます.会議を終了した後に会議の主催者が,どのタイミングでどのような表情が多かったのか,分析することができます.この機能により話者が話しやすくなる上,会議の質自体を改善できるのではないかと考えました.
アプリの特徴
REmoitonはGoogle認証で誰でも簡単に利用でき,さらに会議の招待もリンクを共有するだけなので,簡単に導入することができます.また,エッジデバイスによる分析処理を行い,表情のみをサーバに転送するため,ユーザのプライバシーが保護されます.さらに,蓄積された感情データから各会議における参加者の反応の分析できるため,開催された会議がどうだったのか振り返ることができます.
REmotionの使用例
REmotionの使用例は以下であると考えています.
リモート会議
オンライン授業
Webセミナー・説明会
REmotionの実績
飯塚スマホアプリコンテスト2021年:グランプリ,TRIART賞,トヨタ自動車九州賞,セキュアサイクル賞,福岡ビジネス・デジタル・コンテンツ賞2021
ICTビジネス研究会(九州大会):キャンパスグランプリ,九州総合通信局長賞,IODATA賞
ICTビジネス研究会(Japan大会):出場
福岡ビジネス・デジタル・コンテンツ賞2022:F Venture賞,ドーガンベータ賞
最後に
本記事では私たちが開発したオンライン会議のための感情可視化アプリ「REmotion」について紹介しました.リンクにアクセスしていただくことで,誰でも利用が可能になってますので,ぜひご利用してみてください.コメントなどもお待ちしております!