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生活体験と学習

分数の計算方法を教える時に、「1」の概念が非常に分かりにくい子が多くいます。
分数は1をいくつかに分ける事によって「二分の一」や「五分の一」になるのですね。だから「五分の六」は「一と五分の一」となる、また「一分の二」は「二」であるという
ことが理解できるのですが、この概念が難しいようです。
先日ケーキをいくつかに分ける話をしたら、理解できた子がいました。


生活に密着して、リンゴを剥く時やお菓子を分ける時にご家庭で分数の
概念をお話ししていくと理解しやすくなります。
また、最近は特に「おつり」の概念が分かりにくい子供が増えて
いるようにも思います。電子決済等が当り前の世の中になり、
「お使い」に行く時に現金を渡すことが少なくなったの
でしょうか?
昔よく見かけた駄菓子屋さんも最近は見かけなくなり、おつりをもらうという経験が少なくなっているのでしょうか?
〇〇%引きや、〇〇円得になるという考え方も生活をしていくには必要な知識です。
小学校の高学年で「割合は難しい!」と感じている子供さんには、保護者の方はぜひ子供と一緒に消費税の計算ごっこや何円得になるかをゲーム感覚で楽しんでみてください。
世の中が便利になる一方で子供たちの生活体験にあてはめて考える機会が減り、机上の問題として考えるので、算数の文章問題は余計に難しく感じるのかもしれません。
木登りや公園での鬼ごっこで、近所の年の違う子供たちが群 れになって遊び、年齢の上の子が下の子の面倒を見るという経験(思いやりや体力を育む)も難しい時代です。


このゴールデンウイークは、お休みが多くなる分、普段できな い体験を少しでも増やして頂きたいと思います。
旅行にいかれる方は、ぜひ、地図を持って出かけ、子供と一緒に今いる地域や位置を確認するとかの工夫をお願いします。
体験が多い程、考える能力は育ちます!
学校や教室で勉強していることが「日常生活でこんなに影響しているんだ!」ということを、伝えて頂きたいと思います。普段何気なく見過ごしていることを、大人も一緒に探してみて頂きたいのです。きっと思わぬ発見があったり、楽しい体験になると思います。 
スタッド緑ヶ丘中町教室、サンタウン教室は勉強を通して子育てを保護者の方と一緒に考える学習教室です。子供の体験についてご質問、ご意見等をお待ちしています!

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