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自分の想いを相手に伝える♪ピアノ教室

この記事を読んで自分の生徒さんのことを思い出しました。
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中学生の生徒さんの話。
現在、発表会(11月)の曲と、合唱祭(10月)の伴奏の練習に励んでいます。

彼女は、年長さんから8年、通い続けています。

異例の体験レッスン2回


息子二人が参加していたスポーツ少年団(サッカー)に彼女のお兄さんも参加。そこについてきていた記憶があります。
「極度の人見知り」という噂も聞いていました。

・・・・・
「ピアノを習わせたい」とお母様より電話がありました。
幼稚園の先生にもなかなか慣れないので、レッスンが成立するか心配。
でも、本人が習いたい。と言っているとのことでしたので・・・

体験レッスン

体験レッスンでは、母親の予想通り、何もできませんでした。
私の質問にももじもじしているだけでした。

人見知りのせいなのだろうか?
「場面緘黙」のような何か特性があるのかな?

それでも母親は、「本人がやりたいと言っているんです」
と、熱心に訴えかけるので、

もしかしたら、「はじめての、人や物事」に抵抗を感じているかもしれないから、体験レッスンの内容を家で練習してもらって、再チャレンジにしてみようか・・・

2回目の体験レッスン

練習の成果で、声は小さいけれども、本人のやりたい気持ちも伝わってきたので、レッスンを引き受けることに。

自分の言葉で伝えられるように

私は、レッスンの中で、「YES/NO」だけでは答えられない質問を投げかけるようにしています。

小学1,2年生の時


「髪の毛切ったんだね?誰に切ってもらったの?」
の質問に首をかしげ、「お父さん?お母さん?おばあちゃん?パーマ屋さん?床屋さん?・・・」結局全部の質問に首を傾げ、誰なのかわかりませんでした。

それでも根気よく、色々な質問を投げかけ続けました。

小学4年生位で

教室へ来るなり「先生、今日はおばあちゃんちから来たので、道具を忘れてしまいました。」

涙が出るほど感動しました。

中学生の今

合唱祭の伴奏のレッスンをしているのですが、度々母親の「泣きつきライン」がきます。
 うまく弾けなくてイライラしています。
 私も口を出したくないのですが、口を出すとけんかになります
 ・・・・・以下略

そこで、レッスン中に「練習方法」を一緒に考え、
伴奏の譜読みを一緒にやるのですが、
はじめから終わりまで、一通り弾いた後、時間が少し残りました。
「一通りできたけど、あと10分時間があります。どこやりたい?」
の質問に
「この部分をやりたいです。」
はっきり自分の考えを言ってくれました。

自分の考えを言えるのはすごいこと

『そんなの、普通じゃないの?』
と、思った方、いらっしゃいますか?

残念ながら、言えない生徒さんもいらっしゃいます。

首をかしげて、「先生にお任せ~」という態度の生徒さんも。

そうなったら、時間がもったいないので、私が「じゃあ、ここやろう」と導いてしまいますが、このような生徒さんは、きっと家でも『効率的な練習』ができていないだろうな。と思ってしまいます。

中には、家庭の事情もあるのかな?と感じることも

生徒さんには、家での練習の様子を伝えてもらう「練習ノート」をつけてもらっています。
レッスンのはじめに、そのノートを見て、レッスンが進むか、復習をみっちりやることになるか、私の心構えが決まります(笑)

何週も「×(練習していない)」がついている場合は、
一緒に練習時間を決める話し合いをします。
「家に帰ったら、まずなにやる?」
「宿題の後は?」
「おやつはいつ食べる?」
「夕飯の前何やってる?」
という一日の流れを思い出して言ってもらうのですが、

大抵、「ゲーム」「YouTube見る」という答えが返ってきます。

中には、その二つを決して言わない生徒さんも。
「宿題」「塾の宿題」「ドリル(市販の?)」全て勉強なのです。
勉強以外は「悪いこと」人にしゃべってはいけない。
というように教えられているのかな?

と、感じてしまう生徒さんも。

今、私にできること

自分の想いを人に伝えられる。

「安心して伝えていい」と思えるような環境を作っていきたい。

お互いに尊重しあって、会話できる世の中になってもらいたいな・・・

(1699文字)

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