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かけがえのない存在がいるって、素敵なことだと思うんだ

僕が好きな英語の言葉に、次のような文があります。

"To the world you may be one person; but to one person you may be the world."
(世の中からすれば、あなたはなんてことない人かもしれない。でも、誰かにとってはあなたがすべてかもしれないんだよ)

英語とスペイン語を学んでいた専門学生時代に、英語で読む素敵な言葉、みたいなタイトルの本の中にあった一文です。

人生の中で、どんなことに喜びを感じるかは人それぞれです。美味しいものを好きなだけ食べられるのがいい人もいれば、都心の高級マンションでゆったりとした暮らしを送ることに幸せを感じる人もいるでしょう。

たったひとりで生きているわけではなく、周りにはたくさんの人がいます。人間が複数集まったら、「自分はあの人よりもこの点が優れている」という具合に比較をしてしまう。

なので、人よりも何かを多く持っているとか、役職が高いなど、持っているモノや地位を求め、それらを得ることで幸福を感じるのは、人として自然なことかもしれません。

1時間ほど前、妻から突然LINEが届きました。開いてみると、そこには長い文章が綴られていました。妻は体調を崩してしまい、息子への感染を防ぐため一時的に離れて暮らしているんです。

妻からの文章には、僕と出会ったことや僕との結婚生活が幸せであることが書かれ、「これからも大切にしたい」と結ばれていました。

僕は出先で妻からのメッセージを読み、周りに人がいるのに気づいたら涙が頰を伝っていました。

やさしい言葉で、愛情がこもった文章。3年前に新丸子という街で出会い、結婚し、元気でかわいい息子を一緒に育ててきたこれまでの出来事や感じてきた気持ちを思い出し、感動せずにはいられませんでした。

多くの人は、『星の王子さま』という本を読んだことがあるのではないでしょうか。本には、登場人物のキツネが主人公の王子さまに言った有名な一節があります。

ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない

妻も息子も、家族も人間として目には見える。

でも、夫婦間の愛情、子どもを慈しむ心、家族へ想いなど「愛情」や「信頼」は目に見えないものです。たとえ家族がいても、夫婦であっても、慈しむ気持ちがなかったら、存在していないのと同じような気がします。

いて当たり前なんてことはない。パートナーや子どもには愛情を注ぎ、時間を使うことが大切だと僕は思っています。

広い世界の中で、妻にとって僕がかけがえのない存在であること。そして僕にとっても、妻は大切だということ。息子が愛しいということ。そんな存在がいることは、とても素敵なことだと思います。

以前、妻が僕のブログに綴った気持ち。


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